脱窒菌と植物繊維で、農地の一酸化二窒素の削減を目指す

N₂O還元微生物と植物繊維担体などを用いて、農耕地からの一酸化二窒素排出を抑え、作物の生育を促す微生物資材技術。

株式会社ロム 北海道 札幌市 / 2003年設立
研究発の技術 農業バイオテクノロジー 微生物資材 N₂O削減 脱窒菌 土壌微生物 温室効果ガス削減
実用化の段階
研究実証販売
会社は2022年に試験農場でTurning.の実証を開始したと公表し、2025年資料でも圃場試験結果を掲載しているが、販売実績や広範な普及実績は確認できなかった。
1製品
3提携・顧客
1特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

窒素肥料などを使う農地から発生するN₂Oを減らしつつ、肥料を大幅に減らすことで懸念される生育不良や収量低下を避けること。

どう動くか

土壌に施用する微生物資材で、脱窒菌がN₂Oを窒素(N₂)に還元する。関連特許では、ココナッツピートを担体にN₂O除去能を持つ細菌を保持し、N₂Oを生じる糸状菌を食べる土壌動物の活動も促す仕組みが記載されている。会社資料は液状・固形状の形態を紹介している。

できるようになること

農林水産技術会議の研究成果では、圃場試験でN₂O削減と作物の生育促進が確認され、ロムの資料は牧草地試験で積算N₂O放出量46%減、メロンで地上部新鮮重量43.6%増を報告している。普及すれば農業生産と温室効果ガス削減を両立する資材となる可能性がある。

技術の出自:東京大学大学院農学生命科学研究科の土壌微生物機能制御・利用学分野の研究。株式会社ロム、新潟県農業総合研究所と連携。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 農地でのN₂O排出削減
  • 牧草・野菜などの作物生育促進
  • 公園の花壇・植樹周辺の土壌への散布

優位性の主張

会社の主張
会社はTurning.について、化学肥料使用量20%減、温室効果ガス50%削減、収穫量10%向上の効果を見込むとしている。これは製品ページの見込み値で、性能条件の詳細は同ページに記載されていない。 出典
会社の主張
会社資料の試験グラフ等では、牧草地で試験期間合計のN₂O放出量46%減、別の試験で根重2.8倍を報告。条件を限定した会社資料上の結果。 出典
第三者の評価
農林水産技術会議の研究成果は、試験圃場・農家圃場での資材評価と、ダイズ根粒菌X110接種によるN₂O削減率42%・増収率9.1%を報告している。X110の結果はTurning.単独の性能値とは区別が必要。 出典

製品・サービス

試験導入
Turning.

N₂O削減と植物生育促進を狙う農業用微生物資材。液状は散布、固形状は土壌にすき込んで使用する。 出典

農業生産者、農地管理者、公園管理者

これまでの歩み 新しい順

2022-06
実証
千歳市駒里試験農場:ロムが試験農場を開設しTurning.の実証試験を開始。 出典
2018-07
助成
農林水産省 平成30年度イノベーション創出強化研究開発事業 出典
2015-07
助成
農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(実用技術開発ステージ) 出典
2015-07
共同開発
新潟県農業総合研究所:東京大学、ロムと農耕地用N₂O削減微生物資材の研究開発に参加。 出典
2012-04
共同開発
東京大学:農耕地からのN₂O削減と作物生産性向上を目指す微生物資材を共同研究。 出典

提携先・顧客

共同開発
東京大学 農耕地からのN₂O削減と作物生産性向上を目指す微生物資材を共同研究。 出典
共同開発
新潟県農業総合研究所 東京大学、ロムと農耕地用N₂O削減微生物資材の研究開発に参加。 出典
実証
千歳市駒里試験農場 ロムが試験農場を開設しTurning.の実証試験を開始。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsと公式会社概要を調査。Turning.に関係する同一発明ファミリー1件を確認し、JP・WO・CNの公報を記録。会社全体の特許全件調査ではない。
主な分野農耕地用N₂O低減資材、N₂O還元微生物、土壌改良材・微生物培養
共同出願人新潟県、東京大学
海外出願True
JP7170259B2/特願2018-154828「農耕地用一酸化二窒素低減材及び農耕地における一酸化二窒素発生量の低減方法」 株式会社ロム、東京大学、新潟県 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
WO2019054248A1「農耕地用一酸化二窒素低減材」 株式会社ロム、東京大学、新潟県 / PCT公開。Google Patents表示はCeased。各国移行の権利状態は各国公報参照。 出典
CN111094510B「农耕地用一氧化二氮降低材料和降低农耕地中的一氧化二氮产生量的方法」 株式会社ロム、東京大学、新潟県 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典

会社の規模

資本金1,800万円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトrom-ef.co.jp

大学との関係

共同研究
北海道大学 会社沿革に共同研究開始の記載がある。北海道大学の研究年報にも、同社との共同研究が掲載されている。 出典
共同研究
酪農学園大学 会社沿革によると2005年9月に共同研究を開始。 出典
共同研究
東京大学 会社沿革によると2012年4月に共同研究を開始。会社発表では、東京大学大学院農学生命科学研究科との共同研究としている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:9件
法人番号:9430001028625
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