患者のがん細胞を培養し、抗がん剤への反応を調べる

患者のがん組織からがん幹細胞スフェロイドを培養し、薬剤感受性の評価や創薬研究、患者由来マウスモデルに用いる技術。

京ダイアグノスティクス株式会社 京都府 京都市左京区 / 2016年設立
研究発の技術 がん幹細胞スフェロイド 患者由来細胞 三次元細胞培養 薬剤感受性試験 個別化医療 PDSX
買収・子会社化 2025年3月31日付で株式会社SCREENホールディングスが発行済株式の過半数を取得し、子会社化したと発表されています。
実用化の段階
研究実証販売
医療機関での臨床研究と製薬・研究機関向け受託サービスを掲げ、PDSXの非臨床試験提携も公表されているが、患者向け検査は臨床研究と記載され、承認済み診断サービスとしての販売実績は確認できない。
6製品
9提携・顧客
6特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

がんの性質は患者ごとに異なるため、治療開始前に抗がん剤の効果を予測することが難しい。患者由来細胞を使った評価により、薬剤選択や創薬研究を支援する。

どう動くか

手術・内視鏡で採取したがん組織を独自の条件で培養し、がん幹細胞スフェロイドを選択的に樹立する。患者のスフェロイドに複数の抗がん剤を投与して反応を調べ、医療機関には治療選択の参考情報を、製薬・研究機関には薬剤評価や遺伝子解析を提供する。スフェロイドをマウスに移植するPDSXモデルも作製する。同社は、従来のPDXモデルに比べてPDSXの生着率が高く、飼育期間が短いと説明している。

できるようになること

患者ごとの薬剤応答を体外で評価し、治療選択の参考情報や創薬時の評価系を提供する。京都大学などとの共同研究では、患者細胞を用いた治療効果予測システムの開発と、がん個別化医療の実用化を目指している。

技術の出自:京都大学大学院医学研究科。遺伝薬理学分野の転移・浸潤機序研究、消化管外科の個別化医療研究、およびJST大学発新産業創出プログラム(START)の研究成果が出自。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • がん患者ごとの抗がん剤選択支援
  • 大腸がんを中心とした薬剤感受性評価
  • 抗がん剤の基礎・応用研究および創薬スクリーニング
  • 患者由来がんモデルを用いた非臨床試験
  • 薬剤応答と遺伝子変異・発現の解析
  • 循環腫瘍細胞・循環腫瘍DNAの研究解析

優位性の主張

会社の主張
PDSXは従来の大腸がんPDXモデルと比べて生着率が高く、飼育期間が短いと同社が説明している。 出典
会社の主張
患者由来がん幹細胞スフェロイドを使うPDSXは、がん原発巣に類似した組織像を持ち、高品質な薬剤感受性を示すと同社が説明している。 出典
大学の発表
京都大学は、同社の技術を患者から採取した細胞を体内に近い状態で培養する技術と紹介し、各社の技術を融合した治療効果予測の実証研究を発表した。 出典

製品・サービス

試験導入
がん個別化医療臨床研究(薬剤感受性試験)

患者由来がん幹細胞スフェロイドに抗がん剤を投与し、その反応を医療機関へ情報提供する臨床研究。 出典

患者、医療機関
販売中
がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験・細胞パネル

患者由来スフェロイドを用い、候補薬の感受性や適用範囲を単一細胞または複数細胞で評価する。 出典

製薬企業、創薬ベンチャー、研究機関
販売中
患者由来がん幹細胞スフェロイドライブラリー

同社保有の300種類以上の患者由来スフェロイドを、基礎研究、応用研究、創薬評価に提供する。 出典

製薬企業、創薬ベンチャー、研究機関
販売中
PDSX作成・薬剤感受性試験

患者由来がん幹細胞スフェロイドをマウスに移植し、薬剤評価に用いる非臨床モデルを作製する。 出典

製薬企業、創薬ベンチャー、研究機関
販売中
遺伝子変異・発現解析サービス

薬剤応答前後のDNA/RNAシーケンス、mRNA発現、ELISA、ウエスタン解析を提供する。 出典

製薬企業、研究機関
段階不明
CTC・ctDNA測定・解析

血液から循環腫瘍細胞や循環腫瘍DNAを分離し、培養やシーケンスなどの解析を行う。 出典

製薬企業、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2025-04
資金調達
SCREENホールディングスによる過半数株式取得。金額は非公表。株式会社SCREENホールディングス 出典
2025-02
海外出展
アラブ首長国連邦:公式サイトの展示会情報に「2025 Japan Kyoto Trade Exhibition in Dubai」への参加が掲載されている。 出典
2021-12
共同開発
国立大学法人京都大学:SCREEN、AFIテクノロジーと患者細胞を用いたがん治療効果予測の共同研究を開始。 出典
2019-05
資金
京大発VB 大腸がん個別化医療ファンド(匿名組合)。2,394万円 出典
2018-10
共同開発
株式会社トランスジェニック:同社作製のPDSXを用いた非臨床試験の業務提携。トランスジェニック側が試験を受託。 出典
2016-11
助成
科学技術振興機構(JST)「大学発新産業創出プログラム(START)」 出典

提携先・顧客

実証
大阪医科薬科大学病院 がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験を行う提携先医療機関。 出典
実証
関西医科大学附属病院 がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験を行う提携先医療機関。 出典
実証
京都大学医学部附属病院 がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験を行う提携先医療機関。 出典
実証
久留米大学病院 がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験を行う提携先医療機関。 出典
実証
高知大学医学部附属病院 がん幹細胞スフェロイドを用いた薬剤感受性試験を行う提携先医療機関。 出典
共同開発
国立大学法人京都大学 SCREEN、AFIテクノロジーと患者細胞を用いたがん治療効果予測の共同研究を開始。 出典
残りの3件を表示
共同開発
株式会社SCREENホールディングス 京都大学、AFIテクノロジーと患者細胞を用いた治療効果予測を共同研究。2025年3月末に同社を子会社化。 出典
共同開発
株式会社AFIテクノロジー 京都大学、SCREENと患者細胞を用いた治療効果予測を共同研究。 出典
共同開発
株式会社トランスジェニック 同社作製のPDSXを用いた非臨床試験の業務提携。トランスジェニック側が試験を受託。 出典

特許

6 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号一致データで特許6件と表示(特許出願日2014~2023年の収録範囲)。Google Patents等で内容を個別に確認できた主要公報を列挙し、同一ファミリーの国別公報は別件として重複計上していない。
主な分野患者由来がん細胞・スフェロイドの培養、がん細胞の培養・保存用培地、薬剤感受性評価・大腸癌患者選択
海外出願True
特許第7056906号「癌スフェロイドの製造方法」/特開2019-103399 京ダイアグノスティクス株式会社 / 日本で登録(2022年登録) 出典
WO2019111998A1「癌スフェロイドの製造方法および大腸癌患者の選択方法」 Kyo Diagnostics K.K. / 国際公開。対応する米国・欧州・中国の出願あり。欧州出願はGoogle Patents上で審査中と表示。 出典
JP2020061973A「大腸癌患者の選択方法」 京ダイアグノスティクス株式会社 / 公開。個別の登録状況は本調査で確認できず。 出典
JP7735022B1/JPWO2025146810A1「がん細胞の培養用および/または保存用の培地、がん細胞の初代培養方法、がん細胞の継代培養方法およびがん細胞の保存方法」 京ダイアグノスティクス株式会社 / 日本で登録(2025年9月)。対応するWO出願を確認。 出典

会社の規模

従業員3名 出典
資本金800万円(2018-10時点) 出典
公式サイトkyo-diagnostics.jp

大学との関係

大学との関係
京都大学 京都大学の発表で、同大学の研究成果を活用した大学発ベンチャーとして設立されたことを確認。 出典
大学の施設
京都大学 公式サイトに京都大学インキュベーションプログラムへの記載があり、本社所在地は京都大学大学院医学研究科メディカルイノベーションセンター。 出典
共同研究
京都大学 京都大学医学研究科の「がん個別化医療開発講座」で共同研究先として掲載。患者臨床サンプルを用いた薬効予測法の研究開発。 出典

出資者(公開情報で確認できた3社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:7130001058729
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