血液中のドレブリン分解物を測り、認知機能障害の早期診断を目指す

記憶やシナプス形成に関わるタンパク質ドレブリンを基盤に、血液中のドレブリン関連分子を測る認知機能障害の早期診断法と、ドレブリンを標的とする治療薬を開発する技術。

アルメッド株式会社 東京大学・群馬大学発 / 東京都 文京区 / 2019年設立
研究発の技術 神経科学 ドレブリン アルツハイマー病 血液バイオマーカー 体外診断用医薬品 ELISA
実用化の段階
研究実証販売
創薬候補と診断技術は開発中だが、M2F6-Shirao抗体とSKYニューロンは販売され、フナコシが取扱いを公表している。
4製品
4提携・顧客
5特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

既存手法では判別が難しいアルツハイマー病による軽度認知機能障害を早期に見つけ、進行段階に応じた診療につなげること。将来は、シナプスの異常を標的とする治療法の実現も目指す。

どう動くか

ドレブリンは神経細胞のシナプスにあるアクチン結合タンパク質で、シナプスの形成や可塑性に関与する。同社はアルツハイマー病の進行に伴う脳内ドレブリンの減少と、血中に流出するドレブリン分解産物に着目し、抗体を使う測定法で血液中の量を調べる診断技術を開発中。治療薬は脳内ドレブリン量を保ち、シナプス機能の回復を目指す。診断技術・治療薬とも承認済みではない。

できるようになること

同社は、血液検査による早期診断で身体的負担を抑え、進行段階に応じた医療につなげることを目指す。治療薬については、脳内ドレブリン量を正常値に保ち、シナプス機能を回復させることで認知症の根本治療を目標としている。いずれも開発目標であり、臨床上の有効性や普及実績は確認できない。

技術の出自:群馬大学の神経科学・薬理学分野におけるドレブリン研究を起点とし、東京大学大学院薬学系研究科のヒト細胞創薬・シナプス機能研究とも連携。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • アルツハイマー病による軽度認知機能障害の早期診断補助
  • 認知機能障害の進行段階や治療効果の評価に向けた研究
  • 認知症治療薬の探索・スクリーニング
  • シナプス形成・可塑性の神経科学研究
  • 神経細胞の成熟度評価

優位性の主張

会社の主張
同社は血中の脳型ドレブリン分解産物を測定し、アルツハイマー病による軽度認知機能障害の早期診断を補助する体外診断用医薬品を目指している。AMED課題資料では、ヒト血漿中のドレブリン分解産物を発見したと説明している。開発中で承認前。 出典
会社の主張
同社は、オリジナル株から産生するM2F6-Shirao抗体について、従来品より高品質・高力価と主張している。フナコシは独立した製品案内で、従来品を上回る高力価を実現したとの説明を掲載している。 出典
第三者の評価
東京都中小企業振興公社の事例紹介では、基礎研究の成果そのものだけでなく周辺技術も含めて知財化する同社の取り組みが紹介されている。これは知財戦略への第三者による紹介で、製品性能の評価ではない。 出典

製品・サービス

販売中
ドレブリン抗体 M2F6-Shirao®

ドレブリンを検出する研究用モノクローナル抗体。オリジナル株由来で、販売代理店経由で購入できる。 出典

神経科学・シナプス研究を行う大学、研究機関、製薬企業
販売中
SKY Neuron®(凍結ラット初代培養海馬神経細胞)

ラット胎仔海馬由来の凍結初代培養神経細胞。解凍して培養し、神経科学や創薬研究に用いる。 出典

神経科学・創薬研究を行う大学、研究機関、製薬企業
研究段階
血中脳型ドレブリン分解産物測定によるMCI診断技術

血液中のドレブリン分解産物を測り、アルツハイマー病による軽度認知機能障害の診断補助を目指す体外診断技術。 出典

医療機関、検査機関、アルツハイマー病の診断・研究に関わる組織
研究段階
ドレブリン標的認知症治療薬

脳内ドレブリン量を保ち、シナプス機能の回復を目指す創薬プログラム。 出典

アルツハイマー病治療を担う医療機関・製薬企業(将来想定)

これまでの歩み 新しい順

2026-08
助成
AMED委託研究開発費の増額。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2026-08
規制・認証
血中ドレブリン分解産物測定による軽度認知機能障害の診断補助を目指す体外診断用医薬品(開発中・薬機法上の承認前。会社はQMS準拠試験用製品の製造、PMDA対面助言、臨床性能試験を今後の資金用途として挙げている。) 出典
2025-04
助成
AMED 医療機器開発推進研究事業・委託研究開発契約。1,950万円。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
2025-03
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「医療機器開発推進研究事業「血中脳型ドレブリン分解産物測定による革新的MCI診断法の実用化に向けた研究」採択」 出典
2024-11
販売提携
フナコシ株式会社:M2F6-Shirao抗体とSKYニューロンを取り扱い、研究者向けに販売。 出典
2023-03
提携
株式会社リコー:東京大学との共同研究で作製したヒトiPSC由来神経細胞を、同社の治療薬スクリーニング系に活用する意向を公表。 出典
2022-05
海外
米国:XTCの日本代表として世界ラウンドに参加し、2022年5月のカテゴリー決勝に登壇。会社発表では決勝はオンライン開催とされている。 出典
2021-12
共同開発
東京大学:薬学系研究科などと神経細胞を用いた非臨床試験法、シナプス機能評価、毒性試験法を共同研究。 出典
残りの4件を表示
2021-07
受賞
ぐんまテックプラン「ぐんまテックプラングランプリ 損保ジャパン賞」 出典
2021-03
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「研究開発型スタートアップ支援事業(タイプB)採択」 出典
2021
受賞
メドテックグランプリ神戸「メドテックグランプリ神戸 第一生命ホールディングス賞」 出典
2020-03
共同開発
群馬大学:血中ドレブリン解析、シナプス機能解析、モデル動物を用いた研究などで共同研究。 出典

提携先・顧客

販売提携
フナコシ株式会社 M2F6-Shirao抗体とSKYニューロンを取り扱い、研究者向けに販売。 出典
共同開発
東京大学 薬学系研究科などと神経細胞を用いた非臨床試験法、シナプス機能評価、毒性試験法を共同研究。 出典
共同開発
群馬大学 血中ドレブリン解析、シナプス機能解析、モデル動物を用いた研究などで共同研究。 出典
提携
株式会社リコー 東京大学との共同研究で作製したヒトiPSC由来神経細胞を、同社の治療薬スクリーニング系に活用する意向を公表。 出典

特許

5 件 出典
Google Patentsを社名・英語名・ドレブリン関連語で検索し、公報と関連ファミリーを確認。東京都中小企業振興公社は同社の特許5件・商標3件を掲載。ここでは調査で確認した主要特許ファミリーを記録し、国別公開公報は別ファミリーとして数えていない。
主な分野血中ドレブリン関連分子の測定・認知機能障害の判定、ドレブリン検出用ペプチド・検出法、アルツハイマー病モデル動物、ドレブリンA分解抑制ペプチド
海外出願True
JP7324994B2/ドレブリンに特異的に結合するペプチド、及びそのペプチドを用いたドレブリンの検出方法 アルメッド株式会社 / 登録・有効 出典
JP7244931B2/シナプス機能障害に起因又は随伴する疾患の判定方法 アルメッド株式会社 / 登録 出典
US20230349925A1、EP4170032A4、CN115702352A/シナプス機能障害に起因又は随伴する疾患の判定方法 AlzMed, Inc. / 米国・欧州・中国で公開出願中(Google Patents掲載情報) 出典
JP7416399B2/アルツハイマー病モデル非ヒト動物及びその製造方法 アルメッド株式会社 / 登録 出典
JP2025064425A/ドレブリン由来のiMADP、測定方法及び測定用キット AlzMed, Inc. / 公開・審査中 出典
WO2026089000A1/ドレブリンA分解抑制作用を有するペプチド AlzMed, Inc. / 公開・審査中 出典

会社の規模

従業員15名(2026-10-03時点) 出典
資本金8,775万円(2026-09時点) 出典
公式サイトalzmed.jp

大学との関係

大学の施設
東京大学 東京大学南研究棟アントレプレナーラボに入居し、同大学の成果活用スタートアップとして活動。大学の支援企業一覧にも掲載されている。 出典
共同研究
東京大学 神経細胞を用いた試験法の開発、シナプス機能評価など複数の共同研究実績を公表。 出典
共同研究
群馬大学 アルツハイマーモデルマウスの行動学研究、シナプス機能解析、血中ドレブリン解析などの共同研究実績を公表。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:7070001035511
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