糖鎖のフコースを減らした抗体で、がん免疫を高める治療薬を開発する

脱フコース化したヒト化抗CD4抗体IT1208を用い、CD4陽性T細胞を一時的に減らして腫瘍免疫を高める抗体創薬技術。

IDACセラノスティクス株式会社 東京理科大学・金沢大学発 / 東京都 文京区 / 2012年設立
研究発の技術 抗体医薬 抗CD4抗体 腫瘍免疫 ADCC 固形がん 創薬
2年以上、新しい発信を確認できず 公式サイトの最新のお知らせは2021年1月20日の本社移転で、その後の活動を示す公開情報を確認できなかった。
実用化の段階
研究実証販売
IT1208は進行固形がん患者11人を対象に第I相試験が実施され、2019年に結果が公表されたが、販売開始や承認は確認できない。
1製品
4提携・顧客
7特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

進行固形がんでは腫瘍内の免疫抑制により抗腫瘍免疫が弱まる課題があり、IT1208はCD4陽性T細胞を一時的に除去して免疫状態を変えることを目指しています。

どう動くか

IT1208はCD4に結合するヒト化IgG1抗体で、抗体の糖鎖からフコースを減らすことで、免疫細胞が標的細胞を攻撃するADCC活性を高めています。CD4陽性T細胞を一時的に除去し、抑制されていたCD8陽性T細胞を中心とする抗腫瘍免疫を促す設計です。会社は、抗体に組み込んだポテリジェント技術によってADCC活性を100倍以上に高めると説明しています。

できるようになること

第I相試験では11人中1人に部分奏効、2人に3か月以上の病勢安定が報告されました。研究報告は、免疫チェックポイント阻害薬との併用を含む追加検討の根拠となる可能性を示していますが、現時点で承認薬や販売品としての普及は確認できません。

技術の出自:東京大学大学院医学系研究科 分子予防医学分野を中心とする研究。東京理科大学 生命医科学研究所 炎症・免疫難病制御部門が臨床研究に参加。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 固形がんの抗体医薬
  • 造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)
  • 炎症性疾患
  • 診断・研究用技術

優位性の主張

会社の主張
会社は、ポテリジェント技術を組み込んだIT1208について、ADCC活性を100倍以上に高めたと説明している。 出典
第三者の評価
第I相試験では11人中1人に部分奏効があり、CD4陽性T細胞の減少と管理可能な安全性プロファイルが報告された。少数例の初回ヒト試験である。 出典

製品・サービス

研究段階
IT1208

脱フコース化ヒト化抗CD4抗体。固形がんを対象に第I相臨床試験が行われた。 出典

抗がん剤の導入・開発を検討する製薬企業。最終的な対象は進行固形がん患者。

これまでの歩み 新しい順

2021-02
海外特許
固形がん治療に関する特許ファミリーが日本に加えて米国、欧州、台湾、国際出願に展開していることを確認。 出典
2019-07
共同開発
東京理科大学:国立がん研究センター東病院とともにIT1208第I相試験の研究に参加。 出典
2017-03
受賞
日本バイオベンチャー大賞「大学発バイオベンチャー協会賞(第10回日本バイオベンチャー大賞)」 出典
2017-03
実証
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院:進行固形がん患者を対象としたIT1208第I相医師主導治験を実施。 出典
2017-03
規制・認証
IT1208の進行・再発固形がんを対象とする第I相臨床試験(UMIN000026564として登録され、2019年に第I相試験結果が論文公表された。医薬品の製造販売承認は確認できず。) 出典
2016-05
提携
小野薬品工業株式会社:IT1208を独占的に評価し、ライセンス交渉するオプション契約を締結。 出典
2016-04
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「進行・再発固形がん患者を対象としたヒト型化抗CD4抗体IT1208の第I相医師主導臨床治験(革新的がん医療実用化研究事業)」 出典

提携先・顧客

提携
小野薬品工業株式会社 IT1208を独占的に評価し、ライセンス交渉するオプション契約を締結。 出典
共同開発
国立大学法人東京大学 抗CD4抗体の研究と固形がん治療に関する共同研究・特許出願。 出典
実証
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 進行固形がん患者を対象としたIT1208第I相医師主導治験を実施。 出典
共同開発
東京理科大学 国立がん研究センター東病院とともにIT1208第I相試験の研究に参加。 出典

特許

7 件 出典
Google Patentsの出願人名検索および特許一覧を確認し、重複しない代表的な7件を記録。公開公報・登録公報の双方や各国ファミリーを含む網羅的な総数ではない。
主な分野抗CD4抗体による固形がん治療、免疫チェックポイント薬の副作用低減、抗CD4抗体の治療効果評価、単一細胞核酸解析、抗ウイルス薬、医薬組成物
海外出願True
EP3132802B1 / Therapeutic agent for solid cancer IDAC Theranostics Inc.; The University of Tokyo / 登録後、Google Patents上の表示はNot-in-force 出典
US10746726B2 / Method for assessing therapeutic effect of anti-cancer agent having anti-CD4 antibody as active ingredient IDAC Theranostics Inc.; The University of Tokyo / 登録 出典
US11168137B2 / Method for reducing side effects of immune checkpoint control agent IDAC Theranostics Inc.; The University of Tokyo / 登録 出典
US10738352B2 / Method for analyzing nucleic acid derived from single cell IDAC Theranostics Inc. / 登録 出典
残りの3件を表示
US10709727B2 / Antiviral drugs IDAC Theranostics Inc.(その後Purotech Bio Inc.への譲渡記録あり) / 登録。Google Patents上の現状表示はActive 出典
JPWO2020013133A1 / Portable microwell plate for single cell analysis and cell lysate containing gelling agent IDAC Theranostics Inc. / 出願公開。Google Patents上の表示はWithdrawn 出典
US20190315775A1 / Modified phenylphthalimide and pharmaceutical composition having same as active ingredient Keio University; IDAC Theranostics Inc. / 出願公開 出典

会社の規模

資本金3.94億円(2016-07-01時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトidac-thera.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2019-03-31—-2.64億円—2.74億円 出典
2018-03-31—-421万円—5.12億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
東京大学 公式旧サイトの会社概要に、東京大学アントレプレナープラザ内に本社を置いていた旨の記載がある。 出典
共同研究
東京理科大学 公的研究成果報告書に、東京理科大学を出願人とし、IDAC関係者を含む発明者による研究成果が記載されている。会社との共同研究契約やライセンスの有無は確認できず。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

事業会社(CVCを含む) 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

同じ研究室から生まれた会社

東京理科大学 総合研究院 生命医科学研究所イムノジェネテクス
調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:7020001095130
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