酵素による増幅を使い、1細胞ごとの遺伝子の働きを調べる

TAS-Seq/TAS-Seq2による高感度な単一細胞RNA解析と、T細胞受容体(TCR)レパトア解析を組み合わせた遺伝子解析技術。

イムノジェネテクス株式会社 東京理科大学発 / 東京都 港区 / 2019年設立
研究発の技術 単一細胞RNA-seq TAS-Seq TAS-Seq2 TCRレパトア解析 cDNA増幅 次世代シーケンサー
実用化の段階
研究実証販売
受託解析サービスを販売し、研究論文での利用実績と国立がん研究センター東病院からの解析受託契約が確認できる。
5製品
6提携・顧客
3特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

既存の単一細胞RNA解析では、cDNA増幅効率や細胞組成の測定に課題があり、検体によって遺伝子検出感度や解析精度が不足することがある。

どう動くか

TAS-Seqは、単一細胞から得たRNAを相補DNA(cDNA)にし、TdTという酵素で増幅します。ddCTPを反応停止用に加えて過剰な伸長を抑え、ナノウェルとビーズを使う単一細胞解析と組み合わせます。TUSの報告では、マウス・ヒト肺検体で既存手法と比較し、検出遺伝子数や細胞組成の把握を検証しました。TAS-Seq2は反応系を最適化した改良法です。

できるようになること

疾患組織の細胞ごとの遺伝子発現や免疫細胞の構成をより詳しく調べ、疾患メカニズムの解明や創薬標的の探索に役立てることが期待される。

技術の出自:東京理科大学 生命医科学研究所の炎症・免疫分野の研究成果。TAS-Seqの基礎技術は同大学が保有し、会社は独占実施権を保有すると説明。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • がん組織・免疫細胞の単一細胞遺伝子発現解析
  • T細胞受容体レパトア解析と免疫応答の研究
  • 腫瘍反応性T細胞クローンの同定・経時変化の解析
  • 炎症・免疫疾患の病態研究、創薬標的探索
  • 空間トランスクリプトームによる組織内発現分布の解析

優位性の主張

大学の発表
TAS-Seqはマウス・ヒト肺検体での比較において、主要な既存scRNA-seq手法より多くの遺伝子を検出し、細胞組成を高精度に捉えたと大学が報告。 出典
大学の発表
マウス脾臓細胞でTAS-Seq2の遺伝子検出感度はTAS-Seqの1.5〜2倍と大学が説明。対象試料・比較条件に依存する性能値。 出典
会社の主張
会社は末梢血のCD4/CD8 T細胞レパトアと未分画腫瘍組織のレパトアを照合し、腫瘍内クローンがCD4由来かCD8由来かを推定する重複クローン解析技術を開発したと説明。 出典
第三者の評価
国立がん研究センター東病院の2025年度契約情報は、同社の特許技術を用いた解析を国内で実施できる唯一の企業として同社を選定した理由に挙げている。 出典

製品・サービス

販売中
シングルセル/シングル核RNA-seq解析サービス(TAS-Seq2)

BD RhapsodyとTAS-Seq2を用いて、単一細胞・単一核の遺伝子発現を解析する受託サービス。

大学・研究機関、製薬・バイオ企業などの研究者
販売中
TCRレパトア解析サービス

T細胞受容体配列を解析し、免疫細胞クローンの種類や頻度を調べる受託サービス。 出典

大学・研究機関、製薬・バイオ企業などの研究者
販売中
シングルセルTCRレパトア解析サービス

単一細胞の遺伝子発現とTCR配列を解析し、細胞の性質とクローンを対応づける。 出典

大学・研究機関、製薬・バイオ企業などの研究者
販売中
空間トランスクリプトーム解析サービス

組織切片内の遺伝子発現を位置情報とともに解析する受託サービス。 出典

大学・研究機関、製薬・バイオ企業などの研究者
販売中
微量検体RNA-seq

少量の細胞またはRNAから遺伝子発現を解析する受託サービス。

大学・研究機関、製薬・バイオ企業などの研究者

これまでの歩み 新しい順

2026-02
資金調達
金額は非公表 出典
2025-04
顧客
国立がん研究センター東病院:2025年度にTCRレパトアおよびscTCR/RNA-seq解析を委託。 出典
2025-02
助成
300万円。公益財団法人ひまわりベンチャー育成基金 出典
2025-02
助成
公益財団法人 ひまわりベンチャー育成基金「2024年下期助成金」 出典
2024-05
顧客
富山大学:同社のTAS-Seq受託解析を利用した研究論文を公表。 出典
2024-04
顧客
東京医科歯科大学:同社のsingle-nuclei RNA-seqを利用した研究論文を公表。 出典
2021-05
共同開発
Cancer Precision Medicine株式会社:BD Rhapsodyを用いた単一細胞RNA-seq解析で業務委託契約を締結。 出典
2020-06
提携
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社:BD Rhapsodyを使う解析サービスプロバイダーとして認定。 出典
残りの3件を表示
2020-06
規制・認証
BD Rhapsodyサービスプロバイダー認定(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社が解析サービスプロバイダーとして認定。製品の薬事承認ではない。) 出典
2020-02
助成
公益財団法人 三菱UFJ技術育成財団 出典
2020-02
助成
公益財団法人 三菱UFJ技術育成財団「2019年度第2回研究開発助成金「T細胞受容体レパトア解析と一細胞遺伝子発現解析を同時に行うscTCR技術(ReTAS-Seq法)の実用化」」 出典

提携先・顧客

共同開発
Cancer Precision Medicine株式会社 BD Rhapsodyを用いた単一細胞RNA-seq解析で業務委託契約を締結。 出典
提携
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 BD Rhapsodyを使う解析サービスプロバイダーとして認定。 出典
販売提携
コスモ・バイオ株式会社 同社の受託解析サービスを販売・紹介する取扱先。 出典
顧客
国立がん研究センター東病院 2025年度にTCRレパトアおよびscTCR/RNA-seq解析を委託。 出典
顧客
富山大学 同社のTAS-Seq受託解析を利用した研究論文を公表。 出典
顧客
東京医科歯科大学 同社のsingle-nuclei RNA-seqを利用した研究論文を公表。 出典

特許

3 件 出典(Gビズインフォ)
Google Patentsと公式発表で主要な3特許ファミリーを確認。gBizINFOは法人番号に紐づく2014〜2023年出願分として特許8件を掲載しており、公開公報の件数とファミリー数は一致しない。
主な分野単一細胞RNA-seq用cDNA増幅、核酸調製・配列解析、T細胞受容体レパトア解析、がん免疫応答解析
海外出願True
JP7511257B2/WO2021006353A1「固相担体を用いた核酸増幅方法」 東京理科大学 / 日本登録・有効(Google Patents表示)。会社は独占実施権を保有すると説明。 出典
JP7307424B2/WO2019189383A1「腫瘍浸潤T細胞受容体レパトアの解析方法およびがん治療処置の有効性判定方法」 イムノジェネテクス株式会社 / 日本登録・有効(Google Patents表示)。 出典
JP7636848B2/WO2024185884A1「相補DNA鎖を増幅する方法」 イムノジェネテクス株式会社 / 日本登録(Google Patents表示)。WO公開。US・EP・CN・KR・AU等の同族出願を確認。 出典

会社の規模

資本金3,774万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトimmunogeneteqs.com

大学との関係

大学の認定
東京理科大学 東京理科大学認定スタートアップとして掲載。会社発表では2019年10月に東京理科大学発ベンチャーとして認定されたとしている。 出典

同じ研究室から生まれた会社

東京理科大学 生命医科学研究所IDACセラノスティクス
調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:4010401146057
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