温度や塩で集まる磁性粒子で、分子を分離して調べる
温度や塩・PEGへの応答で分散と凝集を切り替える磁性ナノ粒子と、それを用いる分離・高感度検査技術。
株式会社SEGNOS 千葉県 千葉市中央区 / 2024年設立
研究発の技術 刺激応答性磁性ナノ粒子 熱応答性高分子 バイオセパレーション 免疫診断 DNAアプタマー ハイスループットスクリーニング
実用化の段階
研究実証販売
Therma-Max StreptavidinとPegcision Kitは研究用試薬として代理店の製品ページに掲載され、希望販売価格も公開されている一方、診断サービスとSegnoSCAN法は研究・実証段階にある。
5製品
4提携・顧客
2特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
微小な磁性粒子は高感度化に有利ですが、磁気分離が遅くなる課題があります。また、従来の検査・スクリーニングでは感度、処理速度、装置費用に課題があると会社は説明しています。
どう動くか
約100 nmの磁性粒子は小さいため対象分子を捉えやすい一方、磁石で集めにくい課題があります。Therma-Maxは表面の熱応答性高分子により、温度変化などで粒子を凝集させ、磁気分離を可能にします。Vira-Maxは塩やPEGなどの添加で凝集・分散を切り替えます。SegnoSCAN法では粒子の磁気分離速度の差を分光光度計で読み取り、分子間相互作用を調べます。
できるようになること
会社は、粒子による分離や検査を速く高感度にすることで、血液バイオマーカー測定や感染症・環境試料の濃縮、創薬スクリーニングに役立てることを目指しています。アルツハイマー病の早期検査や予防医療への応用は共同研究・開発段階です。
技術の出自:JNC株式会社・旧チッソ株式会社と神戸大学の産学連携で展開された熱応答性磁性粒子の技術を背景に、東京農工大学のDNAアプタマー研究、九州大学のがん細胞分離研究プロジェクトなどと関連。近畿大学とは粒子の量産化に取り組む。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 研究用のタンパク質・ウイルスの分離、精製
- 下水・唾液などのウイルス濃縮と環境サーベイランス
- 血液バイオマーカーの高感度測定
- アルツハイマー病の早期リスク検査の研究開発
- がん細胞分離・リキッドバイオプシー研究
- 創薬ターゲットのハイスループットスクリーニング
優位性の主張
会社の主張
会社は、従来の数µm磁気ビーズに比べ、粒子のナノサイズ化と刺激応答性によって高感度と高速分離を両立できると主張。公式サイトでは回収時間を従来の数十分に対して数十秒~数分、検出感度を従来のpg/mLに対してfg/mL以下と説明しているが、比較条件は同ページ上で明記されていない。 出典
会社の主張
会社は、Therma-Maxと汎用分光光度計を使うSegnoSCAN法について、専用の高価な装置を使う方式より安価・簡便で、単一種類の粒子を使うため分子間距離の制約がないと主張。 出典
第三者の評価
千葉県は、粒子径の縮小と表面の凝集性高分子により、世界最速・最高感度レベルの分析対象分離が可能と製品を紹介している。 出典
製品・サービス
販売中
Therma-Max® Streptavidin
約100 nmの熱応答性磁性ナノ粒子。ビオチン標識抗体と結合し、タンパク質やウイルスなどの分離・精製に使う研究用試薬。 出典
研究機関、大学、製薬・診断関連企業
試験導入
ThermaLISA法による早期アルツハイマー病リスク検査
Therma-Maxを使い、血液中のバイオマーカーを高感度測定する検査技術・サービスの開発。
将来の検査利用者、医療機関、検査センター。公表情報では商用顧客は未確認。
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
販売提携
コスモ・バイオ株式会社 Therma-Max Streptavidin、Pegcision Kitなどを取扱い、価格を掲載。 出典
共同開発
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター ThermaLISA法とTherma-Maxを用いた早期アルツハイマー病スクリーニング検査法の共同研究。
特許
2 件 出典
会社発表で確認できた現行の特許出願1件(特願2026-028824)と、会社が関連技術資料で引用する旧技術の英国特許1件(GB2431472A/B)。Google Patentsと会社発表を照合した範囲の件数で、会社保有知財の総数ではない。
主な分野刺激応答性磁性ナノ粒子、カチオン性磁性粒子によるウイルス・リン脂質小胞の分離、磁気分離速度差を利用する分子間相互作用測定
海外出願True