全周囲動画から三次元位置を割り出し、空間を測る

全周囲動画からカメラの位置・姿勢と周囲の三次元情報を解析し、映像を測量・地図作成・施設管理に使える3D空間データにするCV(Camera Vector)技術。

株式会社岩根研究所 中部大学発 / 北海道 札幌市 / 1979年設立
研究発の技術 コンピュータビジョン 画像測量 三次元地図 モバイルマッピング GIS デジタルツイン
実用化の段階
研究実証販売
同社は製品・サービスを公開し、道路管理システムや海外向け製品の受注実績、警視庁のMMS採用事例を公表している。
5製品
8提携・顧客
22特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

レーザー測量や大規模な図化作業にかかるコスト・手間を抑え、道路や施設の現況を映像から計測・記録し、点検や台帳更新に活用する。

どう動くか

動画の連続フレームから特徴点を抽出・追跡し、カメラの三次元位置と三軸の姿勢を表すCV値を求める。CV値と各フレームを対応させ、映像上の点を三次元座標として計測したり、複数の点から三次元地図を生成したりする。同社は、主要処理を映像から行い、レーザー点群を使わずに計測できる点を特長としている。製品や処理方式によってGNSSやIMUを補正に使う場合もある。

できるようになること

映像を3D計測や施設台帳、地図と連携して共有できるため、道路・電力・河川などの維持管理や現況確認に使える。同社は、撮影映像による計測、資料との連携、クラウド配信などを用途として説明している。

技術の出自:北海道大学 応用電気研究所の視覚情報処理分野に由来する技術と、同社沿革・特許庁関連資料が説明。中部大学との技術起源を確認できる資料は見つからなかった。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 道路・道路付帯施設の維持管理、点検、台帳更新
  • 電柱・電線・標識・信号機などの三次元計測と離隔確認
  • 河川・海岸・鉄道・電力施設の現況確認
  • 移動体の自己位置標定、地図作成、カーナビゲーション
  • デジタルツイン、GIS、AR/VR、実写ドライビングシミュレーター

優位性の主張

会社の主張
全周囲映像を三次元解析し、レーザー点群を使わずに映像上の点を3D座標として計測できると説明している。 出典
会社の主張
DualCamについて、同社は公共測量に準拠する精度として、位置精度±15cm・計測精度±5cm程度(S=1/500)を掲げている。 出典
会社の主張
同社技術の紹介資料は、カメラベクトル生成・3次元地図生成に関する特許群を保有すると記載している(資料の知財集計は2018年時点)。 出典
第三者の評価
特許庁関連団体の解説記事は、同社のCV技術を全周囲カメラ映像から3D地図などに活用する三次元空間解析技術として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
DualCam(IMS3/IMS5)

車載カメラで道路周辺を撮影し、映像型3D地図や計測データを作成する移動計測装置。現地計測・データ処理も提供。 出典

官公庁、自治体、高速道路関連会社、建設コンサルタント、道路・施設管理事業者
販売中
ALV2.0

CV映像を閲覧し、道路・施設情報の管理や映像上の三次元計測、3Dタグ登録を行うアプリケーション。 出典

道路管理者、自治体、施設・インフラ管理者
販売中
WebALV

ブラウザ上で映像型3D空間を閲覧・活用するプラットフォーム。APIを使ったサイト開発にも対応。 出典

道路・施設管理者、自治体、デジタルツイン関連事業者
販売中
WALK CV

歩行撮影した映像を使い、図面のない場所の現況確認、マッピング、調査・点検向けデータを作成するサービス。 出典

屋内外の施設管理者、調査・点検事業者
販売中
Ortho Creator / CVCG Modeler

CV映像からオルソ画像や3D地図・3Dモデルを生成するソフトウェア。 出典

測量・地図作成事業者、道路・施設管理者

これまでの歩み 新しい順

2019-09
顧客
東日本高速道路株式会社:同社沿革によると、次世代道路管理システムを受注。 出典
2016-09
共同開発
株式会社カナン・ジオリサーチ:地下調査システム(GMS3)を共同開発したと同社沿革に記載。 出典
2016-07
助成
国際協力機構(JICA)「JICA中小企業海外展開支援事業(案件化調査):モバイルマッピング・システムを活用した適切な道路維持管理手法の導入に関する案件化調査」 出典
2016-02
助成
JICA中小企業海外展開支援事業・案件化調査(モザンビーク) 出典
2015-12
顧客
サウジアラビア科学技術庁(KACST):IMS3を2セット受注したと同社沿革に記載。 出典
2013-11
受賞
電子国土賞「電子国土賞2013 特定テーマ賞(ALV for ArcGIS、WebALP3.0)」 出典
2013-07
顧客
サウジアラビア村落自治省:代理店経由でALVを受注したと同社沿革に記載。 出典
2013-03
顧客
香港道路局(Highway Department):ALVを受注したと同社沿革に記載。 出典
2009-08
提携
株式会社トプコン:CV関連特許・著作権の通常実施権許諾による技術提携。後に終了。 出典

提携先・顧客

顧客
東日本高速道路株式会社 同社沿革によると、次世代道路管理システムを受注。 出典
顧客
香港道路局(Highway Department) ALVを受注したと同社沿革に記載。 出典
顧客
サウジアラビア村落自治省 代理店経由でALVを受注したと同社沿革に記載。 出典
顧客
サウジアラビア科学技術庁(KACST) IMS3を2セット受注したと同社沿革に記載。 出典
提携
株式会社トプコン CV関連特許・著作権の通常実施権許諾による技術提携。後に終了。 出典
共同開発
株式会社カナン・ジオリサーチ 地下調査システム(GMS3)を共同開発したと同社沿革に記載。 出典
共同開発
国土交通省関東技術事務所 道路ビデオGISシステムを共同開発したと同社沿革に記載。 出典
顧客
警視庁交通部交通捜査課 交通事故現場の撮影・図化に同社製MMS「オルソV」を採用した事例が紹介されている。 出典

特許

22 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号一致ページに掲載された特許件数。個別公報はGoogle Patents等で一部確認した件数であり、網羅的な独自検索件数ではない。2018年の同社資料では累計出願40件・有効26件と記載。
主な分野カメラベクトル(CV)生成、動画・全周囲映像の三次元解析、三次元地図生成、映像とCG・地図情報の合成表示
海外出願True
JP4511147B2 三次元形状生成装置 株式会社岩根研究所 / 登録(Google Patents掲載情報。法的状態は公報側で要確認) 出典
JP5056436B2 三次元地図生成装置、及びプログラム 株式会社岩根研究所 / 登録(Google Patents掲載情報。法的状態は公報側で要確認) 出典
JP4272966B2 3DCG合成装置 株式会社岩根研究所 / 登録(Google Patents掲載情報。法的状態は公報側で要確認) 出典
PCT/JP2003/008817 道路面等の平面対象物映像の平面展開画像処理方法等 株式会社岩根研究所 / 国際公開。各国移行・現在の権利状態は本調査では未確認 出典

会社の規模

従業員30名(2025-02-27時点) 出典
資本金9,900万円(2025-01時点) 出典
大学との関係その他
公式サイトiwane.com

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学の「北大発認定スタートアップ企業」称号授与企業一覧に掲載。 出典
共同研究
小樽商科大学 公的機関の連携事例資料に、ALVの販売網・ビジネスモデル構築で共同研究者として参加した旨の記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:5430001001833
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