血液中のがん由来DNAを測り、治療経過を追う

がん組織などで見つかった遺伝子変異を目印に、デジタルPCRで血液中のがん由来DNA(ctDNA)を追跡する検査技術。変異を検出するプローブをあらかじめそろえ、再発や治療経過の把握を目指す。

株式会社クオントディテクト 岩手医科大学発 / 東京都 千代田区 / 2021年設立
研究発の技術 バイオ・ヘルスケア がんゲノム ctDNA リキッドバイオプシー デジタルPCR 体外診断・検査
実用化の段階
研究実証販売
岩手医科大学附属病院が2022年4月に導入し、大学発表では2024年9月までに県内外を含む168人が利用。自由診療として検査費用も案内されている。
2製品
5提携・顧客
4特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

画像検査などで把握しにくい治療後の腫瘍量の変化や再発の兆候を、血液中のがん由来DNAから追跡する。

どう動くか

OTS-Scanで組織または治療前血液の遺伝子変異を調べ、OTS-Selectで追跡候補を最大4個選び、OTS-Monitorで血液中の同じ変異をデジタルPCRにより定期測定する。高頻度の変異に対応したプローブをライブラリー化しておくため、患者ごとの変異に合う試薬を探す時間を短縮できる。会社は同一のデジタルPCR条件で使える点も特長としている。

できるようになること

会社と岩手医科大学は、ctDNAの経時変化を治療効果や再発の評価に使い、患者ごとの治療方針を検討するための情報提供を目指している。

技術の出自:岩手医科大学 医歯薬総合研究所・医療開発研究部門の進行がん治療・バイオマーカー研究 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • がん治療中・治療後のctDNA経時モニタリング
  • 治療効果の評価
  • 早期再発の予測
  • 検査時点での再発・増悪がないことの確認
  • 膀胱がんの尿沈渣中DNAを用いた再発予測の研究

優位性の主張

会社の主張
1,000種類以上の高頻度変異に対応するプローブを用意し、患者ごとのプローブ選定・設計・合成にかかる時間を短縮すると説明している。 出典
会社の主張
多くのOTS-Probesがヒト由来DNAでデジタルPCR検証済みで、同一条件で使用できるものが多く、複雑な条件最適化を減らせると説明している。 出典
第三者の評価
東北大学が紹介した11例の評価では、10例で早期再発予測・治療反応評価・再発なしの裏付けのいずれかが確認された。画像で進行が確認される前に再発可能性が示された5例の平均先行期間は43日と報告された。 出典

製品・サービス

販売中
OTS-アッセイ(OTS-Scan/OTS-Select/OTS-Monitor)

遺伝子変異の同定、追跡変異の選択、血中ctDNAのデジタルPCR測定を組み合わせるがん治療経過モニタリング検査。 出典

がん患者、医療機関、がん研究機関・検査薬開発企業
販売中
OTS-Probes(OTS-SamplerKit、OTS-50、OTS-Genes、OTS-Organs、OTS-Drugs、OTS-1000ex)

がん関連変異を検出するデジタルPCR用プライマー・プローブの研究用ライブラリー。OTS-SamplerKitは3変異セット。 出典

研究機関、がん検査薬開発企業、デジタルPCR利用者

これまでの歩み 新しい順

2026-06
海外出展
米国:RESI SAN DIEGO 2026のInnovator’s Pitch Challengeで発表したと告知。 出典
2026-05
資金調達
Tohokuライフサイエンス・インパクトファンド投資。金額は非公表。モリオカベンチャーキャピタル株式会社 出典
2024-05
共同開発
株式会社日本遺伝子研究所:短鎖ターゲットのデジタルPCR技術を基にOTS-Probesライブラリー構築で業務提携。 出典
2024-03
海外出展
オーストリア:グラーツ開催のCNAPS 2024で国際学会初のブースを出展したと告知。 出典
2023-09
資金調達
かんしん事業承継&未来創造ファンド投資。金額は非公表。フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 出典
2023-06
資金
がん再発モニタリング技術開発ファンド(匿名組合型クラウドファンディング)。1,500万円 出典
2022-04
融資
北日本銀行・日本政策金融公庫の協調融資(資本性劣後ローンを含む)。株式会社北日本銀行、株式会社日本政策金融公庫 出典
2022-04
顧客
岩手医科大学附属病院:2022年4月にOTS-アッセイを導入。2024年9月までに県内外を含め168人が利用したとの大学発表。 出典
残りの5件を表示
2021-09
資金調達
もりおかSDGsファンド投資。金額は非公表。ミライドアTohoku株式会社(旧FVC Tohoku株式会社) 出典
2021-09
助成
東京都創業助成事業 出典
2021-09
販売提携
フィンガルリンク株式会社:OTS-Probesの日本国内独占販売代理店契約を締結。 出典
2021-08
共同開発
岩手医科大学:技術移転・特許権譲渡とノウハウライセンス、業務委託、継続研究を実施。 出典
2021-07
販売提携
Geninus, Inc.:OTS-アッセイに必要な遺伝子パネル検査の販売代理店契約を締結。 出典

提携先・顧客

共同開発
岩手医科大学 技術移転・特許権譲渡とノウハウライセンス、業務委託、継続研究を実施。 出典
顧客
岩手医科大学附属病院 2022年4月にOTS-アッセイを導入。2024年9月までに県内外を含め168人が利用したとの大学発表。 出典
販売提携
フィンガルリンク株式会社 OTS-Probesの日本国内独占販売代理店契約を締結。 出典
販売提携
Geninus, Inc. OTS-アッセイに必要な遺伝子パネル検査の販売代理店契約を締結。 出典
共同開発
株式会社日本遺伝子研究所 短鎖ターゲットのデジタルPCR技術を基にOTS-Probesライブラリー構築で業務提携。 出典

特許

4 件 出典
岩手医科大学の研究部門による公開特許一覧から、会社名義でOTS関連または会社事業に関係する4件を確認。Gビズインフォの10件は2013〜2022年の法人特定済み特許情報の分類件数であり、個別公報を全て照合した件数ではない。
主な分野がん診断用プライマー・プローブライブラリー、ctDNA・デジタルPCRによるがん変異検出、膀胱がん尿沈渣DNAの分析・再発予測、胃癌モデル動物
海外出願True
特許第6544783号「がんの診断のためのプローブ/プライマーライブラリー」 株式会社クオントディテクト / 登録 出典
特願2024-559771「がんの診断のためのプローブ/プライマーライブラリー(OTS-1000)」、国際公開WO2024111057A1 株式会社クオントディテクト / 出願・国際公開。各国の審査・登録状況は要確認 出典
特願2022-209854「膀胱癌に関連した変異DNAの分析方法、並びにそのためのデジタルPCR用プライマー及びプローブ」 株式会社クオントディテクト / 出願。登録状況は確認できず 出典
特許第7063466号「胃癌モデル動物の作製方法」 株式会社クオントディテクト / 登録 出典

会社の規模

資本金9,620万円(2026-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトquantdetect.com

大学との関係

ライセンス
岩手医科大学 大学で開発・特許化された技術の移転を受け、OTS-Probesを開発・製造。特許権の移転・ライセンスに関する記載がある。 出典
共同研究
岩手医科大学 QIAGEN社と岩手医科大学の共同研究で、同社のOTS-Probesが使用されたと告知。 出典

出資者(公開情報で確認できた3社)

独立系VC 3

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:1010001217079
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