気泡中の高電圧放電で、農作物の病害防除や種子消毒を目指す

キャビテーション気泡中で高電圧パルス放電を起こし、活性酸素種や金属ナノ粒子を含む殺菌・種子処理用の水を生成する技術。

株式会社YSH総合研究所 兵庫県 姫路市
研究発の技術 キャビテーション 水中プラズマ 低温プラズマ 活性酸素種 金属ナノ粒子 農業
実用化の段階
研究実証販売
JSTの出展者情報が技術を研究段階とし、圃場実証や共同研究の相手を募集している。大学は連続稼働装置の試作を2027年、量産化装置の開発を2029年の計画としている。
2製品
2提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

化学農薬への依存に伴う環境・健康リスクや農業病害に対し、食料の安定供給と農薬削減を両立する病害防除手段を目指す。

どう動くか

水中にキャビテーションで微小気泡を発生させ、電極間に高繰り返しの高電圧パルスを印加して低温プラズマを作る。処理水には過酸化水素などの活性酸素種や電極由来の金属ナノ粒子が含まれる。兵庫県立大学は、気泡なしの方法に比べた処理効率や、病原菌試験・種子消毒試験の結果を紹介している。実験条件や用途によって結果が異なるため、これらは研究段階の性能として扱う。

できるようになること

実用化すれば、農業での病害防除や種子消毒に使い、化学農薬の使用削減と食料の安定供給を支援することを目指す。大学は医療・公衆衛生、食品衛生への将来応用も挙げている。

技術の出自:兵庫県立大学 大学院工学研究科 工学専攻電気電子工学分野。研究分野はプラズマ応用科学・電気電子工学。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 農作物の病害防除
  • 種子消毒
  • 植物工場の培養液殺菌・生育支援
  • 収穫後の病原菌対策
  • 畜産分野のウイルス不活化(用途候補)
  • 医療・公衆衛生・食品衛生(将来の応用候補)

優位性の主張

大学の発表
キャビテーション気泡を使う水中プラズマ方式で、気泡なしの方式と比べて処理効率100倍以上と説明している。 出典
大学の発表
JST展示情報では、代表的な植物病原菌5種の阻害試験で銀イオンタイプが全菌種にほぼ完全な生育阻害効果を示し、5か月以上安定したと説明している。 出典
大学の発表
兵庫県立大学は、防除効果試験で既存の環境配慮型農薬を上回る80%以上の効果を確認したと記載している。 出典
会社の主張
会社資料は、植物病原菌に対する阻害率98%以上と説明している。資料には試験条件の詳細が示されていない。 出典

製品・サービス

研究段階
キャビテーションプラズマ殺菌水(CBP処理水)

水をプラズマ処理して作る農業用殺菌水。研究段階で病原菌抑制や種子消毒を評価中。 出典

農業生産者、植物工場・農業施設を想定
研究段階
キャビテーションプラズマ殺菌水生成装置

キャビテーション気泡中で高電圧パルス放電し、処理水を生成する装置。 出典

農業生産者、植物工場・農業施設を想定

提携先・顧客

共同開発
兵庫県公立大学法人(兵庫県立大学) 大学の研究成果を基盤にした大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典
提携
株式会社大日製作所 殺菌用液体の特許で兵庫県公立大学法人と共同出願人。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsと兵庫県立大学の研究紹介を社名・技術分野で検索し、兵庫県公立大学法人と大日製作所を出願人とする関連特許ファミリーを2件確認。YSH社名義の出願は見つからなかった。
主な分野殺菌用液体とその生成方法、種子の発芽促進用液体と種子処理方法
共同出願人株式会社大日製作所
海外出願True
特許第7397430号「殺菌用液体及びその生成方法」/PCT/JP2021/020982、WO2021/246439、US20230225327A1、EP4144218A1 兵庫県公立大学法人 / 日本:登録。米国・欧州:出願中としてGoogle Patentsに表示。WO:ceasedとして表示。 出典
特許第7481695号「種子の発芽促進用液体及びそれを用いた種子の発芽促進方法」/WO2022130975A1 兵庫県公立大学法人 / 日本:登録。Google PatentsでActiveと表示。 出典

会社の規模

公式サイトysh-ri.com

大学との関係

大学の認定
兵庫県立大学 大学の「大学発ベンチャー企業一覧」に掲載。キャビテーションプラズマ技術を用いた化学農薬の代替となる殺菌水の生成・販売を行う企業として紹介されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:6件
法人番号:9140001137785
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