iPS細胞から腎臓の前駆細胞を作り、慢性腎臓病の細胞療法を目指す

ヒトiPS細胞を腎臓のネフロン前駆細胞へ分化させ、慢性腎臓病の細胞療法や腎疾患モデルを用いた創薬に活用する技術。

リジェネフロ株式会社 京都府 京都市左京区 / 2019年設立
研究発の技術 iPS細胞 ネフロン前駆細胞 再生医療 細胞療法 腎臓オルガノイド 創薬スクリーニング
実用化の段階
研究実証販売
RN-014はADPKD向け前期第二相臨床試験を実施し、2026年6月時点で試験後の解析中。一方、RN-032は非臨床試験前で、承認済み製品の販売は確認できない。
4製品
9提携・顧客
4特許
38出資者

しくみ

解こうとしている課題

慢性腎臓病は透析や腎移植以外の根本的な治療選択肢が限られる。細胞療法の実用化には、十分な量の細胞製造や品質・安全性の確認も必要。

どう動くか

iPS細胞を培養条件に応じて腎臓系譜へ分化させ、細胞表面抗原による選別や培養でネフロン前駆細胞を得る。会社は腎被膜下への移植によって腎臓に局所的な作用をもたらす方法を開発中で、マウスモデルで効果が報告されている。細胞の凝集抑制や未分化細胞の検出も製剤化・安全性の課題として開発している。

できるようになること

会社は、腎機能低下の進行を抑える細胞療法により、腎疾患患者の治療選択肢とQOLの改善、透析医療の負担軽減を目指す。

技術の出自:京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)、増殖分化機構分野。京都大学の研究成果を基に2019年に設立。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 慢性腎臓病向け細胞療法
  • 多発性嚢胞腎など腎疾患の病態モデル・創薬
  • 化合物の腎毒性評価
  • 肝硬変向け再生医療の研究開発
  • 糖尿病向け治療法の研究開発

優位性の主張

会社の主張
独自の分化誘導法により、iPS細胞からネフロン前駆細胞を80%以上の効率で作製し、細胞表面抗原を使って単離する方法を開発したと説明している。 出典
大学の発表
マウスの慢性腎臓病モデルで、移植後の腎機能低下と組織線維化の進行を抑えたと発表している。これは動物試験の結果であり、ヒトでの有効性を示すものではない。 出典
会社の主張
iPS細胞由来ネフロン前駆細胞を腎被膜下に投与し、腎臓に局所的なパラクライン効果をもたらす治療設計を説明している。 出典

製品・サービス

研究段階
RN-032

ヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞を用い、慢性腎臓病の進行抑制を目指す細胞療法。 出典

将来の対象は慢性腎臓病患者。現時点では製品販売前。
研究段階
RN-014(タミバロテン)

iPS細胞由来のADPKD疾患モデルを用いた探索から開発された、多発性嚢胞腎向け低分子薬候補。 出典

将来の対象は常染色体顕性(優性)多発性嚢胞腎(ADPKD)患者。
研究段階
ネフロン前駆細胞を用いたヒト腎チップ

化合物のヒト腎毒性を迅速に評価する製品の開発を目指す共同研究。 出典

医薬品開発企業などの化合物評価利用者を想定。
販売中
iPS細胞由来疾患モデル・創薬スクリーニング

腎疾患の病態モデルを用いた薬剤探索や、スクリーニング受託、モデル提供に関する事業。 出典

製薬企業、研究機関など。

これまでの歩み 新しい順

2026-07
資金調達
J-KISSセカンドクローズ、ラウンド総額。17億円。TaiAn Technologies Corp. 出典
2026-06
資金調達
J-KISSファーストクローズ。12.2億円。Arcus South East Asia、株式会社京信ソーシャルキャピタル、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、ジャフコ グループ株式会社、スパークス・アセット・マネジメント株式会社 出典
2026-06
規制・認証
タミバロテン(RN-014)のADPKD向け前期第二相(Phase 2a)臨床試験(臨床試験を実施。2026年6月時点で最終被験者最終観察を終え、データ解析中との会社発表。承認取得の発表は確認できず。) 出典
2026-04
規制・認証
タミバロテンのADPKDに対する希少疾病用医薬品指定(米国FDA)(指定。販売承認とは異なる。) 出典
2025-08
助成
京都府「令和7年度 京都府「産学公の森」推進事業 採択」 出典
2025-06
規制・認証
タミバロテンのADPKDに対する希少疾病用医薬品指定(日本)(指定。医薬品としての製造販売承認とは異なる。)
2025-04
共同開発
富士フイルム株式会社:ネフロン前駆細胞を用いたヒト腎チップの開発で共同研究。 出典
2025-03
共同開発
ロシュ社:iPS細胞由来ヒト疾患モデルを用いた治療薬探索を共同研究。 出典
残りの14件を表示
2024-12
認定
関西イノベーションイニシアティブ(KSII)「2024年度 KSIIゼブラ認定」 出典
2024-10
資金調達
シリーズB。25億円。DCIパートナーズ株式会社、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社、Golden Asia Fund Ventures Ltd.、三井化学株式会社 出典
2024-01
共同開発
Abu Dhabi Stem Cells Center:京都大学CiRAとiPS細胞を用いた糖尿病の治療法を共同研究。 出典
2023-12
共同開発
東洋製罐グループホールディングス株式会社:京都大学CiRA、島津製作所と肝硬変向け細胞療法を共同研究。 出典
2023-11
融資
銀行借入。1.35億円。京都銀行、株式会社日本政策金融公庫、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行 出典
2023-10
助成
京都府「令和5年度 京都府「産学公の森」推進事業 採択」 出典
2023-09
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「令和5年度 再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(開発補助事業)採択」 出典
2023
海外提携
アラブ首長国連邦:アブダビ幹細胞センターとの共同研究契約を締結。 出典
2022-07
共同開発
三井化学株式会社:ネフロン前駆細胞由来エクソソームの分離・特性解析・大量製造を共同研究。 出典
2022-02
共同開発
アストラゼネカ株式会社:京都大学CiRAとiPS細胞由来腎疾患モデルの研究を実施。 出典
2022-01
資金調達
シリーズA。13.92億円。三菱UFJキャピタル株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、ジャフコ グループ株式会社、エムスリー株式会社、旭化成株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2021-01
資金調達
シード第2回増資。1億円 出典
2021-01
共同開発
日機装株式会社:細胞製造プロセスのスケールアップを共同開発。 出典
2020-06
資金調達
シード第1回・SUCCESS等による第三者割当増資。3.6億円。国立研究開発法人科学技術振興機構、株式会社ジャフコグループ、富士フイルム株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人京都大学 iPS細胞研究所(CiRA) iPS細胞由来の腎疾患モデル、細胞療法などで共同研究。 出典
共同開発
富士フイルム株式会社 ネフロン前駆細胞を用いたヒト腎チップの開発で共同研究。 出典
共同開発
日機装株式会社 細胞製造プロセスのスケールアップを共同開発。 出典
共同開発
三井化学株式会社 ネフロン前駆細胞由来エクソソームの分離・特性解析・大量製造を共同研究。 出典
共同開発
アストラゼネカ株式会社 京都大学CiRAとiPS細胞由来腎疾患モデルの研究を実施。 出典
共同開発
ロシュ社 iPS細胞由来ヒト疾患モデルを用いた治療薬探索を共同研究。 出典
残りの3件を表示
共同開発
東洋製罐グループホールディングス株式会社 京都大学CiRA、島津製作所と肝硬変向け細胞療法を共同研究。 出典
共同開発
株式会社島津製作所 京都大学CiRA、東洋製罐グループと肝硬変向け細胞療法を共同研究。 出典
共同開発
Abu Dhabi Stem Cells Center 京都大学CiRAとiPS細胞を用いた糖尿病の治療法を共同研究。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで出願人にリジェネフロ株式会社が含まれる出願ファミリーを検索し、少なくとも4件を確認。ほかに京都大学名義の基盤特許を確認。全件の網羅を保証する件数ではない。
主な分野ネフロン前駆細胞の分化・培養・増幅、未分化多能性幹細胞の検出、細胞凝集体の低温管理・維持、腎疾患治療剤・製造法
海外出願True
WO2026089055A1 — Therapeutic agent for renal disease and method for producing same リジェネフロ株式会社、国立大学法人京都大学 / 出願中(Google Patents表示) 出典
WO2023238932A1 — Detection method and detection reagent for undifferentiated pluripotent stem cells リジェネフロ株式会社、国立大学法人京都大学 / 国際出願はCeased表示。各国移行状況は別途確認が必要。 出典
WO2022260149A1 — Low temperature-managed cell aggregates and cell aggregate maintaining method リジェネフロ株式会社、日機装株式会社、国立大学法人京都大学 / 出願中・各国移行あり(Google Patents表示) 出典
US20240010989A1 — Medium for culturing and expanding nephron progenitor cells, method for culturing and expanding nephron progenitor cells, and method for producing renal organoids リジェネフロ株式会社、国立大学法人京都大学 / 米国出願中(Google Patents表示) 出典
JP7471558B2 — Method for producing nephron progenitor cells 国立大学法人京都大学 / 登録(2024年) 出典

会社の規模

従業員26名 出典
資本金22.76億円(2026-06時点) 出典
公式サイトregenephro.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-11.55億円7.26億円14.16億円 出典
2025-03-31—-9.27億円—20.77億円 出典
2024-03-31—-6.9億円3.09億円7.22億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

ライセンス
京都大学 京都大学と共同研究契約を締結し、大学から特許の独占実施許諾を受けた。 出典
共同研究
京都大学 京都大学との共同研究契約を締結。 出典
大学の出資
京都大学 京都大学イノベーションキャピタルの運営ファンドが投資を実行。 出典
大学の施設
京都大学 京都大学のイノベーションハブ京都の入居企業一覧に掲載。 出典
大学の認定
京都大学 京都大学の研究成果を活用する京大発ベンチャーとして紹介されている。認定ベンチャーの称号取得は確認できず。 出典

出資者(公開情報で確認できた38社)

事業会社(CVCを含む) 11独立系VC 13銀行・金融機関系 9大学系(大学VC・大学) 2公的機関・財団 3

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:35件
法人番号:9130001065343
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