患者由来iPS細胞で病気を再現し、神経疾患の薬候補を探す

患者由来iPS細胞で病気の状態を再現し、薬の効果を調べる創薬技術。既存薬の別疾患への転用や、候補薬の探索に使う。

タイムセラ株式会社 京都大学発 / 京都府 京都市 / 2019年設立
研究発の技術 iPS細胞創薬 疾患モデル細胞 ドラッグリポジショニング 神経変性疾患 薬剤スクリーニング 臨床開発
実用化の段階
研究実証販売
TTM-001は2025年5月開始の第2/3相企業治験中であり、同適応での承認・販売は公表されていません。
4製品
4提携・顧客
3特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

根本的な治療法が限られる神経疾患について、病因に作用する薬の候補を探し、効果が見込める患者層を見極める。

どう動くか

患者の細胞から作ったiPS細胞を神経細胞などに分化させ、病態を再現した細胞モデルを作ります。モデル細胞に薬剤を加え、病因物質や細胞の状態がどう変わるかを調べて候補薬を選びます。家族性アルツハイマー病では、患者iPS細胞由来の神経細胞を使った探索から、アミロイドβの産生を低減する候補としてブロモクリプチンが見いだされました。

できるようになること

会社は、患者iPS細胞を用いた薬効評価と患者層別化を通じ、難治性神経疾患の治療薬開発と患者への提供を目指しています。ブロモクリプチンは家族性アルツハイマー病への適応を目指して企業治験中で、承認・販売には至っていません。

技術の出自:京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)・神経変性疾患の疾患モデル細胞を用いた創薬研究。京都大学の患者iPS細胞を用いた化合物評価法を基盤とする。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 家族性アルツハイマー病の治療薬探索・開発
  • タウオパチー治療薬の探索・開発
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬の候補探索
  • 患者由来iPS細胞を用いた神経疾患の薬効評価と患者層別化
  • 既存薬のドラッグリポジショニング

優位性の主張

会社の主張
患者由来iPS細胞を使うことで、薬剤の有効性を精密に検出し、対象患者を正確に層別化し、適切な薬価の追求につなげると会社は説明している。 出典
大学の発表
CiRAは、患者iPS細胞が患者の遺伝情報を保ったまま病態を再現でき、患者ごとに異なる病態に合う薬の抽出に使えると説明している。 出典

製品・サービス

実証
TTM-001(ブロモクリプチン)

既存薬ブロモクリプチンを家族性アルツハイマー病に転用する開発品。第2/3相企業治験で有効性・安全性を評価中。 出典

家族性アルツハイマー病患者。将来の処方・販売先は未公表。
研究段階
TTM-002(タウオパチー開発品)

タウオパチーを対象とする候補化合物を決定し、探索的試験の準備段階。 出典

タウオパチー患者。詳細な対象疾患・販売先は未公表。
研究段階
TTM-003(ALS開発品)

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を対象に、開発候補化合物を選定中。 出典

ALS患者。詳細な対象患者層・販売先は未公表。
研究段階
孤発性アルツハイマー病などの開発候補

孤発性アルツハイマー病などの難治性神経疾患を対象に候補化合物を選定中。 出典

孤発性アルツハイマー病などの神経疾患患者。詳細は未公表。

これまでの歩み 新しい順

2025-06
共同開発
三重大学:京都大学・東和薬品などと家族性アルツハイマー病の企業治験に参加。 出典
2025-05
規制・認証
ブロモクリプチンの家族性アルツハイマー病適応(第2/3相の企業治験を実施中。アルツハイマー病適応としての承認はなく、有効性・安全性・適切な用量は確立していない。) 出典
2021-07
海外特許
京都大学が実施権を許諾したタウオパチーの予防・治療剤に関する特許について、全世界での開発・製造・販売等に関する独占的通常実施権を取得。 出典
2021-07
提携
iPSアカデミアジャパン株式会社:京都大学のタウオパチー関連特許について全世界の独占的通常実施権を許諾。 出典
2020-09
助成
公益財団法人京都産業21「令和2年度 次世代地域産業推進事業「iPS創薬によるFTLD治療薬の開発」」 出典
2020-02
提携
国立大学法人京都大学:iPS細胞研究成果・知財を基盤とし、医師主導治験や企業治験で連携。 出典
2019-08
海外特許
京都大学が実施権を許諾したアルツハイマー病の予防・治療剤に関する特許について、全世界での開発・製造・販売等に関する独占的通常実施権を取得。海外拠点や海外顧客の情報は確認できず。 出典
2019-08
共同開発
東和薬品株式会社:ブロモクリプチンの家族性アルツハイマー病への新規適応を共同開発。治験薬提供も実施。 出典
2019-04
助成
京都大学インキュベーションプログラム。京都大学 出典

提携先・顧客

共同開発
東和薬品株式会社 ブロモクリプチンの家族性アルツハイマー病への新規適応を共同開発。治験薬提供も実施。 出典
提携
国立大学法人京都大学 iPS細胞研究成果・知財を基盤とし、医師主導治験や企業治験で連携。 出典
共同開発
三重大学 京都大学・東和薬品などと家族性アルツハイマー病の企業治験に参加。 出典
提携
iPSアカデミアジャパン株式会社 京都大学のタウオパチー関連特許について全世界の独占的通常実施権を許諾。 出典

特許

3 件 出典
タイムセラ名義だけでなく、公式情報でライセンス・技術基盤との関係が確認できる京都大学名義の特許をGoogle Patentsで検索。確認した代表的な特許ファミリーは3件で、全出願の網羅を保証しない。
主な分野患者iPS細胞由来神経細胞を用いた薬剤スクリーニング、家族性アルツハイマー病の薬剤・治療用途、タウオパチーの予防・治療
海外出願True
WO2019004321A1「Agent for preventing and/or treating Alzheimer's disease」 京都大学 / WO出願は ceased 表示。関連する日本・米国・欧州などの国内段階に登録・係属あり。タイムセラはライセンスを受けて開発。 出典
WO2021079887A1「Preventative or therapeutic agent for tauopathy」 京都大学、量子科学技術研究開発機構 / WO出願は ceased 表示。日本ではJP7649999B2として登録。米国・欧州などに出願あり。タイムセラは独占的通常実施権を取得したと公表。 出典
EP3219808B1「Screening method using induced neurons」 京都大学 / 欧州特許登録・Active表示。患者iPS細胞等で作製した神経細胞を用いるタウ関連神経変性の薬剤スクリーニング法。 出典

会社の規模

大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトtimethera.com

大学との関係

大学との関係
京都大学 アルツハイマー病等の治療薬開発プログラムが京都大学インキュベーションプログラムに選定され、研究費を受領。京都大学の知財を活用するスタートアップとして設立された。 出典
ライセンス
京都大学 京都大学由来のアルツハイマー病治療関連特許について、iPSアカデミアジャパンを介して全世界での独占的通常実施権を取得。 出典
ライセンス
京都大学 京都大学由来のタウオパチー治療関連特許について、iPSアカデミアジャパンを介して全世界での独占的通常実施権を取得。 出典
共同研究
京都大学 京都大学と医師主導治験契約を締結した旨を公式ニュースで公表。家族性アルツハイマー病を対象とする治験を支援。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:9130001064782
内容の誤りを知らせる