温かさと冷たさを同時に与えて引っかく感覚を生み、かゆみ緩和を狙う

ペルチェ素子などで温度を制御し、温冷刺激による触覚の錯覚を生み出す技術。かゆみを和らげる機器や生理痛体験研修などに応用する。

大阪ヒートクール株式会社 大阪大学発 / 大阪府 箕面市 / 2020年設立
研究発の技術 温冷触覚 ペルチェ素子 サーマルグリル錯覚 EMS 触覚提示 VR
実用化の段階
研究実証販売
ピリオノイドを用いた研修は2023年から展開され、2025年末までに337の企業・団体で2万人以上が体験したと大学が公表している。
3製品
4提携・顧客
7特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

かゆみで皮膚をかき続ける悪循環や、月経痛のつらさが周囲に伝わりにくい課題に対し、皮膚を傷つけずに感覚を提示したり、体験を通じた理解を促したりする。

どう動くか

ThermoScratchは、温かさと冷たさを皮膚に同時に与え、「サーマルグリル錯覚」による引っかくような感覚を提示する。生理痛体験装置ピリオノイドは、腹部に貼る電極パッドからEMSで腹直筋を刺激し、月経痛に似た腹部の鈍痛を再現する。温冷触覚の研究成果を製品・研修へ応用している。

できるようになること

月経痛体験研修では職場・学校での理解促進に活用されている。大学発表によると、2025年末までに337の企業・団体で2万人以上が体験し、教育機関・自治体の評価では440人中94%が知識の深まりを、88.8%が休憩室に関する意識の変化を回答した。

技術の出自:大阪大学発の温冷触覚インターフェース・熱電デバイス研究。温冷感覚の提示は奈良女子大学工学部・研究院工学系の触覚研究に関連し、月経痛体験システムは奈良女子大学と甲南大学の共同研究から発展。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • かゆみ・肌のムズムズに対する温冷触覚デバイス
  • 生理痛の疑似体験を用いた企業・学校・自治体向け研修
  • 触覚提示・VR・遠隔コミュニケーション
  • 食体験など温冷触覚を活用する製品・サービス

優位性の主張

会社の主張
温冷同時刺激による錯覚を活用し、皮膚を傷つけずに引っかいたような刺激を提示するThermoScratchを開発したと説明している。 出典
大学の発表
ペルチェ素子を用いた温冷触覚インターフェースを大阪大学発の技術として開発し、食体験などの用途を目指すと大学が紹介している。 出典
大学の発表
腹部EMSで月経痛に似た痛みを提示する研究を実施し、研修・実証へ活用している。大学は体験後の知識や職場環境への意識の変化も報告している。 出典

製品・サービス

試験導入
ThermoScratch(サーモスクラッチ)

温冷同時刺激で引っかくような感覚を提示する携帯型デバイス。2026年にクラウドファンディングを実施し、同年10月頃の発送を予定。 出典

かゆみや肌のムズムズに悩む一般消費者
販売中
ピリオノイド(生理痛体験装置・研修)

腹部EMSで月経痛に似た感覚を体験し、女性の健康課題に関する対話や研修を行う法人向けサービス。 出典

企業・団体、教育機関、自治体
段階不明
SenseChair

公式サイトの製品一覧に掲載。公開情報から機能、提供状況、価格の詳細は確認できず。 出典

これまでの歩み 新しい順

2024-08
助成
経済産業省「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金(教育機関・自治体向け生理痛体験研修の効果検証)」 出典
2024-08
共同開発
株式会社リンケージ:ピリオノイドを用いた生理痛体験研修を展開。研修提供は2024年以降、同社が中心。 出典
2024-08
共同開発
国立大学法人奈良国立大学機構:温度刺激装置・温度刺激調整モデルの特許を共同出願。 出典
2022-12
採択
沖縄科学技術大学院大学「OIST Innovation Accelerator採択」 出典
2022-10
海外プログラム
オーストラリア:MedTech Actuator Origin 2022に参加し、メルボルンでの集中プログラムとピッチに参加。JETROは同社が日本代表として選ばれたと報じている。 出典
2021-10
受賞
大阪大学共創機構「フードテックグランプリ2021 最優秀賞・サントリー賞」 出典
2021-10
共同開発
甲南大学:奈良女子大学と月経痛体験システムを共同研究。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社リンケージ ピリオノイドを用いた生理痛体験研修を展開。研修提供は2024年以降、同社が中心。 出典
共同開発
奈良女子大学 甲南大学との共同研究による月経痛体験システムの研究成果をピリオノイド研修・実証に活用。 出典
共同開発
甲南大学 奈良女子大学と月経痛体験システムを共同研究。 出典
共同開発
国立大学法人奈良国立大学機構 温度刺激装置・温度刺激調整モデルの特許を共同出願。 出典

特許

7 件 出典
Google Patents、J-GLOBAL、大学・公的情報を中心に確認した公開・登録記録の数。JP7113586のWO・US対応は同一ファミリーとして1件に数えた。法人番号に基づくGビズインフォ掲載は2022年までの出願情報であり、直近の公開分を網羅しないため全件数ではない。
主な分野温冷触覚提示・かゆみ抑制、生理痛体験・EMS制御、温度刺激調整モデル、光検出・形状推定、感情推定、作業状態推定
共同出願人国立大学法人奈良国立大学機構
海外出願True
JP7113586B1/WO2022158196A1/US11998703B2「温冷触覚提示装置、ウェアラブル端末、かゆみ抑制装置、アイシング装置、マッサージ装置、口内保持具、及び食器」 大阪ヒートクール株式会社 / 日本・米国で登録。WO公開 出典
特許第7551090号「生理痛記録体験方法、生理痛記録装置、制御サーバ、生理痛体験装置、及びプログラム」 大阪ヒートクール株式会社 / 登録 出典
WO2026042740A1「かゆみ抑制装置」 大阪ヒートクール株式会社 / 国際公開・出願中 出典
特開2026-030869「温度刺激装置及び温度刺激調整モデルの生成方法」(特願2024-133991) 国立大学法人奈良国立大学機構、大阪ヒートクール株式会社 / 公開・審査状況未確認 出典
残りの3件を表示
特開2026-039740「光検出デバイス、情報処理方法、及び情報処理プログラム」 大阪ヒートクール株式会社 / 公開・審査状況未確認 出典
特開2026-039746「感情推定システム、感情推定方法、およびプログラム」 大阪ヒートクール株式会社 / 公開・審査状況未確認 出典
特開2026-039755「作業状態推定システム、作業状態推定方法、およびプログラム」 大阪ヒートクール株式会社 / 公開・審査状況未確認 出典

会社の規模

従業員10名 出典
資本金200万円 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトosaka-heat-cool.com

大学との関係

大学の認定
大阪大学 大阪大学産業科学研究所の「産研発ベンチャー」掲載企業。大学発のペルチェ素子による温冷触覚技術を社会実装する企業として大学の広報にも掲載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:9120901043606
内容の誤りを知らせる