iPS細胞から内耳の細胞を作り、難聴の薬候補を調べる

ヒトiPS細胞から内耳前駆細胞や有毛細胞を作り、難聴の病態研究や薬剤評価に用いる創薬技術。補聴器・耳鳴診療のデジタル化にも取り組む。

株式会社オトリンク 慶應義塾大学発 / 東京都 港区 / 2019年設立
研究発の技術 ヒトiPS細胞 内耳前駆細胞 内耳有毛細胞 薬剤スクリーニング 難聴創薬 霊長類細胞
実用化の段階
研究実証販売
iPS細胞によるスクリーニング基盤と聴覚診療DXの展開が公表され、関連する医師主導試験も報告されているが、同社製品の販売・承認実績は確認できない。
3製品
2提携・顧客
4特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

内耳は骨に囲まれ病態の細胞・分子レベルでの解析が難しく、動物モデルだけではヒト特有の現象を捉えにくい。高品質な内耳細胞の作製効率も課題とされる。

どう動くか

患者由来などの多能性幹細胞を、細胞を選別しながら培養し、内耳の細胞へ分化させる。公開特許では、PAX2/PAX8陽性細胞を剥離処理し、レチノイン酸やWnt/βカテニン経路の誘導剤を用いて内耳前駆細胞を作製。有毛細胞への分化誘導や薬剤評価にも使う。会社は、ヒトを含む霊長類由来細胞を創薬初期から活用する方針も掲げる。

できるようになること

患者由来の内耳細胞を使った病態解析や薬剤候補の評価により、難聴治療薬の探索を支える。補聴器の調整・聴覚トレーニングや耳鳴診療のデジタル化は、会社が目指す質の高い聴覚診療の普及につながる。

技術の出自:慶應義塾大学医学部・医学研究科の内耳・聴覚領域におけるヒトiPS細胞研究 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 難聴治療薬候補の探索・評価
  • 遺伝性難聴などの内耳疾患の病態研究
  • 内耳前駆細胞・有毛細胞の作製
  • 補聴器フィッティング・聴覚リハビリテーション支援
  • 耳鳴診療・治療支援

優位性の主張

会社の主張
慶應義塾大学で、ヒトiPS細胞から高純度・高効率に多量の内耳幹細胞を誘導する方法を確立したと説明している。 出典
会社の主張
齧歯類モデルでは見落とされる可能性がある霊長類・ヒト特有の現象に対応するため、研究開発の初期から霊長類由来細胞を活用するとしている。 出典
大学の発表
特許公報は、PAX2/PAX8陽性細胞の剥離処理と培養条件の組合せにより、品質の良い内耳前駆細胞を効率よく得る方法を主張している。 出典

製品・サービス

実証
ヒトiPS細胞由来内耳細胞の薬剤スクリーニングプラットフォーム

iPS細胞から作製した内耳前駆細胞・有毛細胞を用い、難聴治療候補の評価や創薬を行う。 出典

製薬企業・創薬研究機関(公開資料からの想定)
研究段階
難聴治療薬の自社開発

ヒトiPS細胞由来の内耳細胞を用いて治療候補を探索し、難聴治療法の開発を目指す。 出典

試験導入
補聴器診療・耳鳴診療DX

補聴器フィッティングソフト、トレーニングアプリ、耳鳴り治療アプリなどの開発を目指す。 出典

耳鼻咽喉科・補聴器診療機関および難聴・耳鳴のある人(会社の説明からの想定)

提携先・顧客

共同開発
慶應義塾 内耳細胞の作製・薬剤評価に関する特許を共同出願。大学の研究成果を基盤とする。 出典
提携
慶應義塾大学医学部 内耳iPS細胞研究と、ペンドレッド症候群の医師主導臨床試験の研究基盤。 出典

特許

4 件 出典
株式会社オトリンクおよびOtolink Inc.をGoogle Patentsで検索し、内耳細胞作製・薬剤評価に関係するJP公開出願2件と対応するWO公開出願2件を確認。公開公報単位の件数であり、網羅的な権利調査ではない。
主な分野多能性幹細胞からの内耳前駆細胞誘導、内耳有毛細胞の作製、内耳細胞を用いた薬剤評価
共同出願人慶應義塾
海外出願True
内耳前駆細胞の製造方法、内耳有毛細胞の製造方法、薬剤の評価方法、及び内耳細胞分化誘導用組成物(特開2023-106639/WO2021251418A1) 株式会社オトリンク、慶應義塾 / 日本出願は公開・審査請求未請求と公報に記載。WO公報のGoogle Patents表示はCeased。 出典
内耳有毛細胞の製造方法、薬剤の評価方法、及び細胞分化誘導用組成物(特開2023-106640/WO2021251419A1) 株式会社オトリンク、慶應義塾 / 日本出願は公開・審査請求未請求とGoogle Patentsに表示。WO出願あり。 出典

会社の規模

大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトotolink.co.jp

大学との関係

共同研究
慶應義塾大学 2019年12月16日、学校法人慶應義塾と共同研究契約を締結。 出典
共同研究
慶應義塾大学 慶應義塾大学医学部発ベンチャー協議会の2025年会員企業ニュースに、難聴治療法開発に向けた共同研究の開始が掲載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:6件
法人番号:9010401145483
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