患者由来のiPS細胞で薬候補を調べ、神経細胞移植で機能回復を目指す

患者由来iPS細胞を使う神経難病の創薬と、iPS細胞から作った神経前駆細胞を移植する神経再生医療。

株式会社ケイファーマ 東京都 港区六本木 / 2016年設立
研究発の技術 iPS細胞 疾患特異的iPS細胞 ドラッグリポジショニング 神経前駆細胞 細胞分化誘導 再生医療
上場 東京証券取引所グロース市場に上場しており、2026年も決算資料を公表しています。
実用化の段階
研究実証販売
創薬候補のライセンス契約と臨床研究実績はあるが、会社資料上の主力候補は治験準備段階で、販売中の製品は確認できない。
5製品
6提携・顧客
5特許
10出資者

しくみ

解こうとしている課題

脊髄損傷や脳梗塞、ALSなどの神経疾患には有効な治療法が十分にない。難病の薬候補探索には時間と費用がかかり、従来の方法では病気の状態を適切に再現しにくい。

どう動くか

創薬では、患者の細胞から疾患の特徴を持つiPS細胞・細胞モデルを作り、薬候補の評価や既存薬の別疾患への適用を調べる。再生医療では、iPS細胞を神経前駆細胞に分化させ、損傷部へ移植して神経機能の回復を目指す。会社は独自の分化誘導法を開発していると説明している。慶應義塾大学の研究では、脊髄の領域情報を持つ細胞を亜急性期脊髄損傷モデルマウスに移植し、運動機能の回復を確認した。

できるようになること

会社は、患者由来細胞を用いた薬効評価や既存薬の活用で創薬工程の短縮・費用抑制を目指す。神経前駆細胞を使う再生医療では、脊髄損傷や脳梗塞などの神経機能回復を目標に、臨床研究後の企業治験・実用化準備を進めている。

技術の出自:慶應義塾大学医学部の生理学・整形外科学分野における神経再生、iPS細胞創薬の研究。会社は慶應義塾大学医学部発ベンチャーとして設立。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 神経難病の創薬(ALS、前頭側頭型認知症、ハンチントン病など)
  • iPS細胞を用いた薬効評価・ドラッグリポジショニング
  • 脊髄損傷の再生医療
  • 脳梗塞、脳出血、外傷性中枢神経損傷の再生医療
  • 難聴治療薬の研究開発

優位性の主張

会社の主張
会社は、患者由来の疾患特異的iPS細胞とドラッグリポジショニングを組み合わせ、開発コストを抑えながら創薬プロセスの短縮を目指すと説明している。 出典
会社の主張
会社は、慶應義塾大学との研究成果を基礎に、独自の神経前駆細胞への分化誘導法を活用して神経再生医療の実用化を目指すと説明している。 出典
大学の発表
慶應義塾大学の研究発表では、ヒトiPS細胞から脊髄の領域情報を持つ神経幹・前駆細胞を作り、亜急性期脊髄損傷モデルマウスで運動機能回復を確認したと報告された。 出典

製品・サービス

実証
KP2011(ロピニロール塩酸塩、ALS治療薬候補)

ALS患者由来iPS細胞を使う創薬研究で見いだされた既存薬の治療薬候補。国内権利はアルフレッサ ファーマに許諾。 出典

ALS患者。開発・販売主体はアルフレッサ ファーマ株式会社。
研究段階
KP2021(前頭側頭型認知症・FTD治療薬候補)

疾患特異的iPS細胞を活用するFTD治療薬候補。会社資料では臨床試験の準備段階。 出典

FTD患者。承認後の顧客・販売体制は未公表。
研究段階
KP2032(ハンチントン病治療薬候補)

神経難病の治療薬候補。会社資料では臨床試験に向けた準備段階。 出典

ハンチントン病患者。承認後の顧客・販売体制は未公表。
実証
KP8011(亜急性期脊髄損傷向けiPS細胞由来神経前駆細胞)

iPS細胞由来の神経前駆細胞を損傷部へ移植する再生医療候補。慶應義塾大学の臨床研究を経て企業治験を準備中。 出典

亜急性期脊髄損傷患者。承認後の顧客・販売体制は未公表。
研究段階
KP8031(慢性期脳梗塞向け再生医療候補)

iPS細胞由来神経前駆細胞を用い、慢性期脳梗塞の治療を目指す開発候補。 出典

慢性期脳梗塞患者。承認後の顧客・販売体制は未公表。

これまでの歩み 新しい順

2026-03
海外特許
米国:ALS治療薬候補KP2011の特許出願について、米国特許庁から特許査定通知を受領したと会社が公表。 出典
2026-02
規制・認証
KP2011(ALS)(2026年2月期の会社資料では第III相試験開始に向けた準備段階。承認取得は確認できず。) 出典
2025-11
融資
第1回乃至第3回無担保転換社債型新株予約権付社債。15億円。アルフレッサ株式会社 出典
2025-11
共同開発
アルフレッサ株式会社:亜急性期脊髄損傷の実用化に向けたサプライチェーン等で業務提携。 出典
2023-11
資金調達
オーバーアロットメントに伴う第三者割当。3,985万円。株式会社SBI証券 出典
2023-10
資金調達
東証グロース市場上場時の公募増資。14.68億円 出典
2023-08
共同開発
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター:慢性期脳梗塞、脳出血、外傷性中枢神経損傷向け再生医療を共同研究。 出典
2023-06
共同開発
学校法人北里研究所:難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約。 出典
残りの7件を表示
2023-04
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「令和5年度 再生医療実用化研究事業(大阪医療センターとの脳疾患再生医療研究)」 出典
2023-03
提携
アルフレッサ ファーマ株式会社:KP2011の国内開発・製造販売権の許諾先。契約金、マイルストン、ロイヤリティを設定。 出典
2022-05
資金調達
C種優先株式の第三者割当。15.5億円。DCIパートナーズ株式会社、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、鹿児島ディベロップメント株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、株式会社ICMG Partners 出典
2021-02
資金調達
B種優先株式の第三者割当。金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、SBI Ventures Two株式会社、鹿児島ディベロップメント株式会社 出典
2020-04
共同開発
学校法人慶應義塾:iPS創薬・再生医療の共同研究。脊髄損傷の臨床研究と企業治験準備を含む。 出典
2019-01
資金調達
A種優先株式の第三者割当。金額は非公表。鹿児島ディベロップメント株式会社 出典
2018-03
資金調達
A種優先株式の第三者割当。金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、SBI Ventures Two株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
学校法人慶應義塾 iPS創薬・再生医療の共同研究。脊髄損傷の臨床研究と企業治験準備を含む。 出典
提携
アルフレッサ ファーマ株式会社 KP2011の国内開発・製造販売権の許諾先。契約金、マイルストン、ロイヤリティを設定。 出典
共同開発
学校法人北里研究所 難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約。 出典
共同開発
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 慢性期脳梗塞、脳出血、外傷性中枢神経損傷向け再生医療を共同研究。 出典
共同開発
アルフレッサ株式会社 亜急性期脊髄損傷の実用化に向けたサプライチェーン等で業務提携。 出典
共同開発
学校法人慈恵大学 神経変性疾患治療薬候補の作用機序解析に関する共同研究。 出典

特許

5 件 出典
Google Patentsで会社名・英語名を検索し、関連する公開ファミリーと会社が実施権を持つALS特許を確認した件数。網羅的な総件数ではない。
主な分野iPS細胞から神経幹・神経前駆細胞への分化誘導・製造、神経変性疾患の治療薬・治療用組成物、ALS治療効果予測バイオマーカー
海外出願True
神経幹細胞/神経前駆細胞の新規製造方法(WO2024085215A1、EP4606888A1) 株式会社ケイファーマ / 出願公開。EP出願は審査中(Google Patents表示)。 出典
ALSの治療効果予測等に関するバイオマーカー(WO2025263405A1) 株式会社ケイファーマ / 出願公開・審査中(Google Patents表示)。 出典
前頭側頭葉変性症治療剤及び治療用組成物(WO2025095099A1) 株式会社ケイファーマ / 出願公開。国内移行・登録状況は別途確認が必要。 出典
ハンチントン病治療剤及び治療用組成物(WO2025164698A1) 株式会社ケイファーマ / 出願公開。 出典
筋萎縮性側索硬化症治療剤及び治療用組成物(JP2022059650A、米国出願16/328636ほか) 学校法人慶應義塾 / 日本・欧州・カナダ・インドで権利化済み。米国特許査定、中国出願中との会社発表。ケイファーマは独占的実施権を保有。

会社の規模

従業員20名(2025-12-31時点) 出典
資本金1,063万円(2026-03-31時点) 出典
公式サイトkpharma.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-9.93億円12.65億円29.39億円 出典
2024-12-31—-8.46億円22.58億円23.53億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
慶應義塾大学 iPS細胞を活用した医薬品・再生医療等製品の開発に関する共同研究契約を締結。 出典
共同研究
慶應義塾大学 亜急性期脊髄損傷向けiPS細胞由来神経前駆細胞による再生医療の治験を目指す共同研究契約を締結。 出典
大学との関係
慶應義塾大学 大学キャンパス内の総合医科学研究棟に「ケイファーマ・慶應 脊髄再生ラボ」を開設。 出典
ライセンス
慶應義塾大学 神経突起伸長促進用キット及びその使用に関する特許実施許諾契約を締結。 出典
共同研究
北里大学(学校法人北里研究所) 難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約を締結。 出典
共同研究
東京慈恵会医科大学(学校法人慈恵大学) 新規神経変性疾患治療薬の作用機序解析に関する共同研究契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた10社)

事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 4銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:9010401128001
内容の誤りを知らせる