衛星やドローンの波長データから、農作物の病害や生育を捉える

超小型衛星・ドローン・スマートフォンで得るスペクトルを組み合わせ、農作物の病害や生育状態を遠隔から把握するリモートセンシング技術。

株式会社ポーラスター・スペース 北海道大学・滋賀医科大学・東北大学発 / 北海道 札幌市 / 2017年設立
研究発の技術 リモートセンシング スペクトル計測 LCTFカメラ 超小型衛星 ドローン 農業
実用化の段階
研究実証販売
スマホ一体型分光器は農林水産省が価格付きで紹介する一方、病害モニタリングサービスはJETRO資料で農園実証とサービス開始予定が記載され、販売開始の確認はできない。
3製品
7提携・顧客
2特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

広い農園での病害発見は目視に頼り、感染を確認した時点で被害が広がっていることがある。農作物の病害・生育状況を早く把握し、農園管理を支援することを目指す。

どう動くか

液晶波長可変フィルター(LCTF)カメラで複数の波長を撮影し、スマホ分光器など地上の計測と合わせて、角度や方位による見え方の違いも含むスペクトルライブラリーを作る。会社は、数百波長の計測、衛星・ドローン・地上機器の連携を特徴として説明している。衛星による広域観測からドローンによる詳細観測につなげ、病害の発見や施肥・農薬利用の最適化を支援する構想。

できるようになること

会社・JETROの説明では、病害の早期発見で農園の被害縮小を目指すほか、スペクトル計測に基づいて施肥や農薬の使用最適化を支援する。衛星、ドローン、地上計測を組み合わせた観測は、農業のほか漁業、林業、資源、防災への応用も構想されている。

技術の出自:北海道大学発ベンチャー。北海道大学の理学研究院におけるスペクトルカメラ研究が技術の基盤。J-Startupの紹介では、北海道大学・東北大学・滋賀医科大学の技術を活用するとされる。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 農作物の病害・生育状況の把握
  • 施肥・農薬使用の最適化支援
  • パーム農園でのガノデルマ病害の早期発見
  • バナナ農園での病害検出
  • 農業・漁業・林業・資源・エネルギー・防災分野のリモートセンシング

優位性の主張

会社の主張
会社は、LCTFカメラにより数百バンドから選択して観測でき、超小型衛星では大型衛星比でコスト1/100、より高精度な観測が可能と説明している。比較条件の詳細は公式ページに記載がない。 出典
会社の主張
会社は、ドローンによるスペクトルライブラリー構築は従来方式の100倍以上の効率と説明している。比較条件は公式ページに記載がない。 出典
第三者の評価
JETROのマレーシア実証事業報告では、教師データを基に病気を区別する波長を特定し、その波長を実装した4連カメラと病害位置を地図表示するシステムを開発したと報告されている。 出典

製品・サービス

販売中
スペクトルキャッチャー(Spectrum Catcher)

スマートフォン画面で対象を確認しながらスペクトルを計測。植物の健康状態や水質等を測り、解析結果を提供する小型分光器。 出典

農業生産者(水稲、畑作、野菜、果樹、茶など)
試験導入
オイルパーム病害早期発見・モニタリングサービス

ドローン搭載スペクトルカメラ等で農園を観測し、病害木の識別・位置表示を目指す農園向けサービス。 出典

マレーシア・インドネシアなどの大規模パーム農園
研究段階
超小型衛星搭載LCTFカメラによるリモートセンシング

超小型衛星でスペクトル観測し、ドローンや地上計測と連携する構想。複数衛星の運用を目指す。 出典

農業・漁業・林業・資源分野などの事業者・機関

これまでの歩み 新しい順

2023-10
海外出展
タイ:タイ企業が開催するサステナビリティ展示会・セミナーに参加した旨を掲載。 出典
2022-12
共同開発
花王株式会社:パーム農園のガノデルマ病害モニタリング技術を共同実証。花王は同社に出資。 出典
2022-12
実証
Asian Agri:インドネシアのパーム農園で病害モニタリングの実証試験を実施予定と公表。 出典
2022-11
資金調達
金額は非公表。花王株式会社 出典
2022-08
助成
質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金 出典
2021-08
助成
日ASEANにおけるアジアDX促進事業 出典
2021-08
資金調達
金額は非公表。モバイル・インターネットキャピタル株式会社 出典
2021-01
実証
FELCRA Berhad:マレーシアで実験用農園の提供や現地実験を支援するパートナーとしてJETRO資料に記載。 出典
残りの12件を表示
2021-01
実証
Sime Darby:パーム油生産者として、農園の提供と現地実験を支援。 出典
2021-01
提携
マレーシア・プトラ大学:病害早期発見への助言等で協力。計測・分析手法の共同研究は開始を検討と公表。 出典
2020-07
海外
マレーシア:アブラヤシ農園でリモートセンシングを使った病害検出の実証実験を実施した旨を紹介。 出典
2019-06
助成
戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業) 出典
2019-06
認定
経済産業省「J-Startup 2019 選定」 出典(Gビズインフォ)
2019-03
資金調達
金額は非公表。インキュベイトファンド株式会社、アーキタイプベンチャーズ株式会社、岡三キャピタルパートナーズ株式会社 出典
2019-03
受賞
総務省・情報通信研究機構(NICT)等「平成30年度 起業家万博 審査員特別賞・AWS賞・パナソニック賞」 出典
2018-12
受賞
X-Tech Innovation主催金融機関「X-Tech Innovation 2018 北海道地区 特別賞」 出典
2018-10
受賞
情報通信研究機構(NICT)等「No Maps NEDO Dream Pitch with 起業家万博 NICT賞(北海道起業家万博賞)」 出典
2018-07
資金調達
北洋SDGs推進ファンド第1号出資。金額は非公表。北洋SDGs推進投資事業有限責任組合 出典
2018-07
融資
資本性ローン。株式会社日本政策金融公庫 出典
2018-03
資金調達
金額は非公表。株式会社グローカリンク 出典

提携先・顧客

共同開発
花王株式会社 パーム農園のガノデルマ病害モニタリング技術を共同実証。花王は同社に出資。 出典
実証
Asian Agri インドネシアのパーム農園で病害モニタリングの実証試験を実施予定と公表。 出典
実証
FELCRA Berhad マレーシアで実験用農園の提供や現地実験を支援するパートナーとしてJETRO資料に記載。 出典
実証
Sime Darby パーム油生産者として、農園の提供と現地実験を支援。 出典
実証
Kuala Lumpur Kepong Berhad パーム油生産者として、農園の提供と現地実験を支援。 出典
実証
マレーシア工科大学 マレーシア実証事業でドローン運用に協力。 出典
提携
マレーシア・プトラ大学 病害早期発見への助言等で協力。計測・分析手法の共同研究は開始を検討と公表。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社名を出願人検索し、本調査で確認できた会社名義の特許ファミリー数。JP7587282系列(同一優先日・WO公開を含む)と、花王共同出願のJP7607836系列を数えた。網羅性を保証する件数ではない。北海道大学名義の基盤技術特許は別に2件確認。
主な分野植物病害・進行段階の情報処理、スペクトルカメラ制御・撮像、物体状態のスペクトル検出・伝送
共同出願人花王株式会社
海外出願True
特許第6342594号「物体状態検出伝送システム」/PCT/JP2017/029791 北海道大学 / 日本登録・Google Patents上Active。会社公式ページと農林水産省資料は同番号を同社技術の特許として掲載。権利の使用関係は公開資料で確認できず。 出典
特許第6321895号「スペクトルカメラ制御装置、スペクトルカメラ制御システム、このシステムを搭載した飛行体およびスペクトル画像撮像方法」/PCT/JP2017/011411 北海道大学 / 日本登録。Google Patents上Active。会社はドローン+LCTFカメラの技術ページで当該特許を掲示。 出典
JP7587282B2「方法、プログラム及び情報処理装置」 株式会社ポーラスター・スペース / 日本登録・Google Patents上Active。植物病害の進行段階に応じた情報処理に関する。 出典
JP7607836B2「情報処理システム及び情報処理方法」 株式会社ポーラスター・スペース / 花王株式会社との共同出願。2024年に日本登録、Google Patents上Active。パームヤシ病害の進行状況モニタリングに関する。 出典

会社の規模

資本金5.01億円(2024-07時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトpolarstarspace.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-8,040万円—7,871万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学の北大発認定スタートアップ企業一覧に掲載。 出典
共同研究
北海道大学 北海道大学の研究者を含むチームで、準天頂衛星システムを利用したスペクトル計測システムの実証実験を実施。 出典
共同研究
滋賀医科大学 滋賀医科大学の研究者を含むチームで、準天頂衛星システムを利用したスペクトル計測システムの実証実験を実施。 出典
共同研究
東北大学 会社の公式ビジョンで北海道大学・東北大学との連携に言及。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 4銀行・金融機関系 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:9010001183132
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