ナノゲルで抗原を鼻粘膜へ届け、呼吸器の免疫誘導を目指す
カチオン化コレステリルプルラン(cCHP)ナノゲルを使い、ワクチン抗原を鼻粘膜へ届ける経鼻ワクチン技術。
研究発の技術 経鼻ワクチン 粘膜免疫 カチオン化ナノゲル cCHP ワクチンデリバリー バイオ医薬品
実用化の段階
研究実証販売
肺炎球菌候補などでマウス・サルの非臨床データと企業へのライセンス実績がある一方、確認できた資料ではヒト臨床試験や製品承認・販売は示されていない。
6製品
5提携・顧客
8特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
注射型ワクチンでは誘導しにくい、病原体の侵入口である上気道粘膜の免疫を高めること。経鼻投与では抗原を粘膜へ届ける技術や安全性の確保も課題となる。
どう動くか
プルランにコレステロール基と正電荷を持つ基を付けてナノゲルを作り、抗原を保持・被覆して鼻腔内に投与する。粘膜上での抗原保持と免疫細胞への取り込みを促し、呼吸器粘膜と全身の免疫を誘導する。東京大学の発表では、マウスでアジュバントなしの免疫誘導と安全性が示され、抗原の鼻腔内滞留は10時間以上確認された。
できるようになること
会社・大学の説明では、呼吸器粘膜と全身の免疫を誘導し、感染症の発症・重症化予防に加えて感染そのものの抑制を目指す。注射の痛みを避け、医療環境が限られた地域でも使いやすいワクチンにつながる可能性がある。
技術の出自:東京大学 医科学研究所 炎症免疫学分野を中心とする粘膜免疫・ナノゲル研究。東京医科歯科大学の生体材料工学研究所、大阪府立大学大学院生命環境科学研究科などとの研究成果。HanaVaxは東京大学発ベンチャーと紹介されている。 出典1 出典2 出典3
使われる場面
- 肺炎球菌感染症の予防
- 新型コロナウイルス感染症の予防
- インフルエンザ等の呼吸器感染症の予防
- RSウイルス感染症の予防
- HPV関連疾患の治療研究
- 粘膜免疫を利用するワクチン抗原デリバリー
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
特許
8 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号別特許欄に表示された件数。Google Patentsでは出願人名の表記揺れを含めて検索し、代表的な4件を記録した。件数は調査時に確認できた範囲で、特許ファミリー数ではない。
主な分野経鼻ワクチン・細胞性免疫、カチオン化ナノゲルによる抗原デリバリー、肺炎球菌表層タンパク質PspA、ウイルス抗体
海外出願True
WO2020027309A1/細胞性免疫を誘導する経鼻ワクチン 株式会社HanaVax、東京大学 / 日本特許 JP7445897B2 登録・存続。海外ファミリー出願あり。 出典
WO2020203731A1/肺炎球菌表層タンパク質 株式会社HanaVax、東京大学 / 日本特許 JP7531141B2 登録・存続。EP等の海外ファミリー出願あり。 出典
WO2022210465A1/ナノゲル被覆型ワクチン 株式会社HanaVax、東京大学 / 国際公開済み。JP、US、EP、AU、CA、CN、KR等に出願。 出典
JP2023139384A/ヒトノロウイルスGII.2特異的抗体 株式会社HanaVax、大阪大学、東京大学 / 公開・審査中。PCT出願の優先権記録あり。 出典