カイコ蛹由来の多糖や処理したイカ内臓を養殖飼料に活用

カイコ蛹由来の免疫賦活多糖を養殖飼料に加える技術と、カドミウムを除去したイカ内臓を飼料原料にする技術を中核とする。昆虫タンパク質飼料やウニ養殖用飼料も開発している。

株式会社愛南リベラシオ 愛媛大学・広島工業大学発 / 愛媛県 松山市 / 2012年設立
研究発の技術 水産養殖 飼料添加物 昆虫由来多糖 免疫賦活 魚粉代替飼料 水産加工残渣
実用化の段階
研究実証販売
JSTはシルクロースが2017年度から試験販売されたと記録し、会社は現在も製品・飼料の製造販売事業を掲げている。昆虫タンパク質飼料などは研究開発継続中。
4製品
6提携・顧客
8特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

養殖飼料の魚粉依存は、原料の輸入や価格変動、天然資源への負荷につながる。また、イカ加工残渣はカドミウムのため飼料利用が難しく、ウニ養殖には実入りや飼料利用の課題がある。

どう動くか

シルクロースはカイコなどの蛹から抽出・濃縮した酸性多糖で、飼料に添加して魚類・甲殻類の免疫に働きかける。イカマリンはイカ内臓に含まれるカドミウムを競争吸着法で取り除き、飼料向けの溶解液として利用する。昆虫タンパク質を魚粉の代替にする飼料は、安価な大量生産が課題として残る。ウニ用飼料や養殖容器の開発も進めている。

できるようになること

昆虫や水産加工残渣などを飼料に使い、魚粉への依存を抑えられれば、飼料原料の国産化や価格安定、未利用資源の活用につながる。シルクロースは養殖魚の免疫維持などを狙い、ウニ用飼料・養殖技術はウニの生産や商品化を支援する。

技術の出自:愛媛大学大学院農学研究科・南予水産研究センターの水族生理学、水族繁殖生理学分野。JST A-STEP研究課題「イエバエを利用した革新的養殖システムの創出」。イカ内臓のカドミウム除去は北海道大学大学院水産科学研究院の競争吸着法に由来する。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 魚類・甲殻類の養殖飼料への免疫賦活素材添加
  • 養殖魚の飼料における魚粉代替・削減
  • イカ加工残渣のカドミウム除去と飼料原料化
  • ウニ養殖用飼料・容器・生産技術
  • 水産用・畜産用飼料の研究開発、製造、販売

優位性の主張

会社の主張
会社は、シルクロースが腸管・体表免疫に働き、魚病への耐性、色揚げ、身質改善に効果が実証されたと説明している。 出典
会社の主張
会社は、シルクロースを魚粉飼料に少量添加する粉末製品として提供し、魚類の免疫維持と成長を狙うと説明している。 出典
会社の主張
会社は、イカマリンについて、カドミウムを除去しつつイカ内臓の嗜好性を活かし、低水温期の摂餌安定化や低魚粉飼料での成長促進を期待できると説明している。 出典
第三者の評価
JSTは昆虫由来タンパク質について、魚粉使用量を抑えた飼料コストの低減、摂餌促進、免疫活性化の機能を確認したと報告している。 出典
大学の発表
愛媛大学の成果紹介は、シルクロース0.1%を含む飼料を用いたブリ・マダイの感染実験で抗病性の向上を確認したと報告している。 出典

製品・サービス

販売中
シルクロース®

カイコ蛹由来の免疫賦活多糖を抽出・濃縮した粉末。養殖魚の飼料に添加する。 出典

養殖業者、飼料会社・飼料メーカー
販売中
イカマリン®

カドミウムを除去したイカ内臓を用いた、水産養殖向けの飼料用溶解液。 出典

養殖業者、飼料会社・飼料メーカー
試験導入
ウニ養殖用飼料・養殖技術

ウニの実入りや生産を目的とする飼料、容器などの養殖技術。共同研究・開発と特許出願が確認できる。 出典

ウニ養殖事業者、漁業者、水産関連事業者
研究段階
昆虫由来タンパク質飼料

昆虫を魚粉代替のタンパク質源として使う養殖飼料。安価な大量生産に向けた研究開発が継続中。 出典

養殖業者、飼料会社・飼料メーカー

これまでの歩み 新しい順

2023-01
共同開発
北海道大学:ウニ養殖用飼料の共同出願人。水産加工残渣のカドミウム除去技術も大学研究に由来。 出典
2021-12
共同開発
株式会社北三陸ファクトリー:ウニ用容器の共同出願人。ウニ養殖の研究開発連携先としても公表。 出典
2014-05
受賞
伊予銀行「いよぎんビジネスプランコンテスト2013 優秀賞」 出典
2013-01
助成
中小企業庁等「平成25年度ものづくり・商業・サービス革新事業 採択「競争吸着法による脱Cdイカ内臓養殖飼料の製造工程の確立と事業化」」 出典
2013-01
共同開発
株式会社ダイニチ:脱カドミウムイカ内臓の養殖飼料製造工程確立・事業化計画で共同申請者。 出典
2012-02
資金調達
設立時出資(研究メンバー)。金額は非公表 出典

提携先・顧客

共同開発
愛媛大学 シルクロース、イカマリン、昆虫飼料などの研究成果を事業化。会社概要に共同研究を記載。 出典
共同開発
北海道大学 ウニ養殖用飼料の共同出願人。水産加工残渣のカドミウム除去技術も大学研究に由来。 出典
共同開発
株式会社ひろの屋 北海道大学とともにウニ養殖用飼料の共同出願人。 出典
共同開発
株式会社北三陸ファクトリー ウニ用容器の共同出願人。ウニ養殖の研究開発連携先としても公表。 出典
共同開発
株式会社ダイニチ 脱カドミウムイカ内臓の養殖飼料製造工程確立・事業化計画で共同申請者。 出典
販売提携
新東亜交易株式会社 シルクロースの商品問い合わせ先として会社公式サイトに掲載。 出典

特許

8 件 出典
Google Patents、愛媛大学研究者情報、J-GLOBALおよび公的資料を「株式会社愛南リベラシオ」「AINAN LIBERACIO CO.」等で検索して確認した範囲の記録数。特許ファミリーや登録・公開公報が重複する場合があり、網羅件数ではない。
主な分野昆虫由来多糖・免疫賦活剤、飼料用組成物の製造、成長・摂餌促進剤、ウニ養殖用飼料、ウニ養殖用容器
共同出願人国立大学法人北海道大学、株式会社ひろの屋、株式会社北三陸ファクトリー
海外出願True
特許第6019505号/WO2014017451A1/CN104884068/TW201410249A「多糖類、多糖類を含む組成物、及び免疫賦活剤」 株式会社愛南リベラシオ / 日本登録・有効。中国登録、台湾公開。WO公報あり。 出典
特許第6240993号「多糖類、多糖類を含む組成物、及び免疫賦活剤」 株式会社愛南リベラシオ / 登録 出典
特開2019-054749/特願2017-180763「組成物の製造方法」 株式会社愛南リベラシオ / 公開出願。登録状況は今回確認できず。 出典
特開2018-139583/特願2018-028338「成長又は摂餌促進剤、飼料、及び食品」 株式会社愛南リベラシオ / 公開出願。登録状況は今回確認できず。
残りの4件を表示
特開2023-101401/特願2023-000843「ウニ養殖用飼料」 株式会社愛南リベラシオ、国立大学法人北海道大学、株式会社ひろの屋 / 公開・審査中 出典
特許第7720122号「ウニ生殖巣肥大化促進剤、ウニ用配合飼料、ウニの生産方法、及び、ウニの育成における使用」 株式会社愛南リベラシオ / 登録 出典
特許第7029133号/特開2023-089983「容器」 株式会社愛南リベラシオ / 登録・有効 出典
特願2022-016944「仕切板で区切られた空間に通過経路が備えられたウニ用容器」 株式会社ひろの屋、株式会社北三陸ファクトリー、株式会社愛南リベラシオ / 特許査定との公表あり 出典

会社の規模

従業員5名(2025-03-18時点) 出典
資本金700万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトai-lib.com

大学との関係

共同研究
愛媛大学 公式サイトに大学院農学研究科の研究室との共同研究を記載。大学の寄附講座が主導する養殖用飼料の研究にも同社が参画。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:8500001016697
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