電気で編集因子を受精卵に届け、動物や作物の改良を支援

受精卵や培養細胞にゲノム編集因子を導入し、動物・植物・微生物の遺伝子改変や品種改良を支援する技術。受託研究と精密育種に展開する。

株式会社セツロテック 徳島県 徳島市 / 2017年設立
研究発の技術 ゲノム編集 CRISPR/Cas9 GEEP法 VIKING法 ST8 精密育種
実用化の段階
研究実証販売
研究者向けのゲノム編集受託サービスとVIKING kitを販売・提供しており、政府の事業化資料もサービスの事業化を記載している。精密育種や鶏卵雌雄判別には実証・開発中の案件がある。
4製品
6提携・顧客
22特許
25出資者

しくみ

解こうとしている課題

ゲノム編集動物・細胞の作製には時間や熟練作業が必要で、創薬研究や産業動物・作物の品種改良に応用しにくい。Cas9の知財ライセンス負担も産業利用の障壁として挙げられている。

どう動くか

GEEP法は電気の力でゲノム編集に必要な分子を複数の受精卵へ導入し、編集動物を作る。VIKING法は培養細胞の編集で非相同末端結合を利用し、目的の編集細胞を得やすくする。独自因子ST8はCas9の代替として使われる。会社はこれらを研究支援と育種サービスに活用している。

できるようになること

同社は、創薬向け疾患モデルの作製を支援し、育種では食料生産や付加価値の向上、環境・社会課題への対応を目指すと説明している。鶏卵のふ化前雌雄判別技術については、雄ひよこの殺処分問題や動物福祉への貢献を掲げている。

技術の出自:徳島大学 先端酵素学研究所の発生生物学分野、および分子内分泌学研究分野。関連技術はGEEP法、VIKING法。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 創薬研究向け疾患モデル動物・細胞の作製
  • 動物・植物・微生物の品種改良
  • 健康食品素材など有用物質の微生物生産
  • 産業動物・農作物の生産性や付加価値の向上
  • 鶏卵のふ化前雌雄判別と雄ひよこの殺処分問題への対応

優位性の主張

会社の主張
会社はGEEP法とVIKING法を独自の高効率編集手法として紹介し、ST8などCas9代替因子の活用によりライセンス費用や知財リスクを抑えた技術導入を目指すと主張している。 出典
第三者の評価
徳島県の企業紹介ページは、ST8を使うことでCas9の複雑なライセンスと高額な費用負担を回避し、低コストでの商業化を実現すると説明している。 出典
第三者の評価
四国産業技術大賞の審査資料は、受精卵・培養細胞の高効率ゲノム編集、ST7、生殖工学のノウハウを優位性として挙げ、顧客向け技術プラットフォームを提供する企業として評価している。 出典

製品・サービス

販売中
PAGEs(ゲノム編集研究開発受託サービス)

研究者・企業向けに、動物、植物、微生物のゲノム編集や対象生物の作出を支援する受託サービス。 出典

大学・研究機関、製薬会社、食品・農業・畜産などの企業
販売中
研究支援事業(ゲノム編集マウス・ラット・培養細胞作製)

CRISPR/Cas9などを用い、疾患モデル動物やゲノム編集細胞を依頼に応じて作製する。 出典

アカデミア・企業の研究者、製薬会社
試験導入
Setsuro Breeding(精密育種事業)

ゲノム編集などで生物の性質を狙って改変し、動物・植物・微生物の品種改良を支援する。 出典

食品、農業、畜産、醸造などの事業者
販売中
VIKING kit

VIKING法を使ったゲノム編集ベクターミックス調製サービス・研究用製品。 出典

培養細胞を扱う研究者・研究機関

これまでの歩み 新しい順

2026-08
海外
海外企業との商談・交渉、契約やライセンス推進を担う技術営業職を募集。実際の海外法人・顧客・提携先は確認できず。 出典
2026-08
共同開発
株式会社ULTORA:精密育種技術と商品企画・販売の知見を組み合わせ、健康・食分野の商品開発を目指す。 出典
2026-01
資金調達
シリーズA5。3.2億円。Nikon-SBI Innovation Fund Ⅱ、EXPONENTIAL ZAISAN PARTNERS、INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合、大阪中小企業投資育成株式会社、いよぎんキャピタル株式会社、HOXIN株式会社 出典
2026-01
資本提携
株式会社ニコン:Nikon-SBI Innovation Fund IIを通じてセツロテックに出資。 出典
2023-12
助成
農林水産省「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)「ニワトリ産業イノベーション」」 出典
2023-04
共同開発
日油株式会社:ST8を用いたゲノム編集微生物による健康食品素材の生産技術を共同で開発。 出典
2023-01
規制・認証
鶏卵のふ化前雌雄判別技術(特許取得済み。流通品種への適用と判別装置の開発は2023~2027年度の大規模実証として実施中。)
2022-11
資金調達
金額は非公表。住友商事株式会社 出典
残りの9件を表示
2022-09
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所:受精卵ゲノム編集用デバイスの開発で共同出願人。 出典
2022-05
共同開発
株式会社ミーバイオ:光誘導型Cre技術を使ったモデルマウスの共同開発と普及を開始。 出典
2022-01
助成
NEDO「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」 出典
2020-11
資金調達
金額は非公表。せとうち観光活性化ファンド 出典
2020-07
資金調達
6,300万円。えひめ地域活性化投資事業有限責任組合、産学連携1号投資事業有限責任組合 出典
2020-06
資金調達
シリーズA。4.66億円。株式会社阿波銀行、阿波銀コンサルティング株式会社、株式会社農林漁業成長産業化支援機構(あわぎん6次産業化投資事業有限責任組合)、株式会社徳島大正銀行、株式会社香川銀行、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(地域とトモニ1号投資事業有限責任組合) 出典
2020-02
受賞
一般財団法人四国産業・技術振興センター「四国産業技術大賞 奨励賞「畜産分野における新品種開発プラットフォームの事業化」」 出典
2018-12
資金調達
金額は非公表。株式会社阿波銀行、阿波製紙株式会社(イノベーション創出投資事業有限責任組合)、SBIインベストメント株式会社、合同会社テックアクセルベンチャーズ 出典
2017-10
資金調達
シードラウンド。金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、合同会社テックアクセルベンチャーズ、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(えひめベンチャーファンド2013)、個人投資家(氏名非記載) 出典

提携先・顧客

共同開発
徳島大学 ゲノム編集技術の研究・開発や鳥類卵の雌雄判別技術で連携。 出典
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所 受精卵ゲノム編集用デバイスの開発で共同出願人。 出典
共同開発
日油株式会社 ST8を用いたゲノム編集微生物による健康食品素材の生産技術を共同で開発。 出典
共同開発
株式会社ミーバイオ 光誘導型Cre技術を使ったモデルマウスの共同開発と普及を開始。 出典
資本提携
株式会社ニコン Nikon-SBI Innovation Fund IIを通じてセツロテックに出資。 出典
共同開発
株式会社ULTORA 精密育種技術と商品企画・販売の知見を組み合わせ、健康・食分野の商品開発を目指す。 出典

特許

22 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号紐付け集計にある特許22件(出願日2013~2022年の収録範囲)を件数の基準とした。別途、2023年以降の関連公報もGoogle Patents等で確認しているため、全期間の総件数ではない。
主な分野ゲノム編集・遺伝子工学、受精卵の編集・操作デバイス、疾患モデル動物・培養細胞、畜産・鳥類の雌雄判別、生化学・微生物学
海外出願True
特許第6980218号「Cas9タンパク質を哺乳動物の受精卵に導入する方法」(GEEP法関連) 国立大学法人徳島大学 / 登録 出典
特許第6956995号「ゲノム編集培養細胞を作製する方法」(VIKING法関連) 国立大学法人徳島大学 / 登録 出典
特許第7113415号「変異型MAD7タンパク質」(ST7・ST8関連) 株式会社セツロテック / 登録 出典
JP20240141791A / JP2024037114A「受精卵ゲノム編集デバイス」 株式会社セツロテック / 出願中 出典
残りの3件を表示
特許第7493194号「鳥類の雌雄判別方法、鳥類、生産方法、および卵の集団」 株式会社セツロテック / 登録 出典
特許第7662138号「タンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、組成物、キット、細胞、標的DNAの修飾方法、および製造方法」 株式会社セツロテック / 登録 出典
US20240182879A1「Mutant MAD7 protein」 Setsuro Tech Co Ltd / 出願中 出典

会社の規模

従業員33名(2026-06時点) 出典
資本金4,250万円(2026-06時点) 出典
公式サイトsetsurotech.com

大学との関係

大学の認定
徳島大学 徳島大学発ベンチャーとして認定。大学の認定一覧に掲載されている。 出典
大学の施設
徳島大学 藤井節郎記念医科学センターのオープンラボ5階の利用企業として掲載。 出典
大学の出資
徳島大学 徳島大学が同社の新株予約権の寄附を受けると発表。 出典
共同研究
徳島大学 大学の研究データベースに、セツロテックを含む企業との共同研究を掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた25社)

SBIインベストメント株式会社阿波製紙株式会社中山商事株式会社株式会社ときわ株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション株式会社せとうち観光パートナーズ住友商事株式会社株式会社ニコン合同会社テックアクセルベンチャーズフューチャーベンチャーキャピタル株式会社事業創造キャピタル株式会社EXPONENTIAL ZAISAN PARTNERS株式会社インスパイア・インベストメントHOXIN株式会社株式会社愛媛銀行株式会社阿波銀行阿波銀コンサルティング株式会社株式会社徳島大正銀行株式会社香川銀行ひめぎんリース株式会社株式会社日本政策投資銀行いよぎんキャピタル株式会社株式会社産学連携キャピタル株式会社農林漁業成長産業化支援機構大阪中小企業投資育成株式会社
事業会社(CVCを含む) 8独立系VC 6銀行・金融機関系 8大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:34件
法人番号:8480001009927
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