マンガン酸リチウム電池をドライルームなしで製造し、低温でも蓄電する

東北大学NICHe由来のマンガン酸リチウム系リチウムイオン電池と、ドライルームを使わない製造技術。

株式会社I・D・F 東北大学発 / 宮城県 石巻市 / 2013年設立
研究発の技術 リチウムイオン電池 マンガン酸リチウム 蓄電システム 低内部抵抗 ドライルームレス製造 再生可能エネルギー
実用化の段階
研究実証販売
会社は2020年に電池の量産を開始したと記載し、電池セル・モジュール・パックとうごたまを製品として案内している。
4製品
5提携・顧客
4特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

寒冷地や曇天時には太陽光発電の蓄電が難しく、一般的な電池製造にはドライルームなどの設備が必要となる。

どう動くか

マンガン酸リチウム系正極を用いた積層ラミネート型セルを製造し、低い内部抵抗を生かして低温時や弱い太陽光電流でも充放電しやすくする。一般的な電池製造で必要となるドライルームを使わずに製造する技術も特徴。会社と東北大学は、寒冷地の再生可能エネルギー蓄電に適し、製造設備の導入負担を抑えられる点を説明している。

できるようになること

会社と大学は、低温・弱い太陽光条件でも使える蓄電池を地域で製造し、再生可能エネルギーの活用や非常用電源の選択肢を広げることを目指している。ドライルームを不要にする製造技術は、電池の地域生産を可能にする取り組みとして説明されている。

技術の出自:東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe)の低内部抵抗リチウムイオン電池・ドライルームレス製造技術に関する研究開発 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 寒冷地・曇天下の太陽光発電用蓄電
  • 非常用・防災用電源
  • 屋外照明・独立電源
  • 環境計測機器などの電源
  • 事業所・家庭向け蓄電システム

優位性の主張

会社の主張
会社は、マンガン酸リチウム系電池セルについて「日本で唯一」と説明し、-20℃でも充放電可能、曇天時の太陽光パネルからの微弱電流でも充電可能としている。 出典
会社の主張
会社の寒冷地実証では、冬季最低気温-10~-15℃の東北大学施設に太陽光パネル6kWと蓄電システム8kWhを設置し、約2年間、冬季も問題なく充放電できたとしている。 出典
第三者の評価
宮城県の認定製品紹介では、同社電池の内部抵抗は一般的な鉛蓄電池の1/200と説明されている。比較条件の詳細は同ページに記載されていない。 出典

製品・サービス

販売中
うごたま(4.8kWh蓄電システム)

同社電池を使った蓄電システム。販売店掲載モデルは4.8kWh、最大出力2,400W、Wi-Fi監視対応。 出典

現場・イベント運営者、災害対策用途、屋外電源利用者
販売中
マンガン酸リチウム系リチウムイオン電池セル

東北大学NICHe由来の低抵抗積層ラミネート型セル。容量のカスタマイズや小ロット生産に対応。 出典

蓄電システム・機器メーカー、太陽光発電設備事業者
販売中
電池モジュール

同社セルを組み合わせたBMSなしの電池モジュール。容量やケースのカスタマイズに対応。 出典

蓄電システム・機器メーカー
販売中
電池パック

同社モジュールにBMSを搭載した電池パック。電池容量やケース形状のカスタマイズに対応。 出典

蓄電システム・機器メーカー

これまでの歩み 新しい順

2026-03
助成
石巻市エネルギー構造高度化・転換理解促進事業(技術開発費)補助金採択 出典
2025-03
共同開発
産電工業株式会社:太陽光発電用蓄電システムの制御に関する特許を共同出願。 出典
2024-03
受賞
公益財団法人 岩谷直治記念財団「第50回(2023年度)岩谷直治記念賞・中小企業対象」 出典
2022
助成
第25回七十七ニュービジネス助成金 出典
2021-01
助成
経済産業省事業・石巻市経由「マンガン酸リチウム系リチウムイオン電池部材のカスタマイズ及び開発事業」 出典
2021
助成
マンガン酸リチウム系電池部材のカスタマイズ・開発事業補助金。9,676万円 出典
2018-05
融資
製造工場整備の協調融資。株式会社仙台銀行、株式会社七十七銀行、石巻商工信用組合 出典
2018-05
資金
七十七ニュービジネスファンドによる資本性資金供給。七十七キャピタル株式会社 出典
2018-01
共同開発
東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe):低内部抵抗電池とドライルームレス製造技術を共同開発。 出典
2013-03
資金調達
創業時の資本金。1,000万円 出典

提携先・顧客

共同開発
東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe) 低内部抵抗電池とドライルームレス製造技術を共同開発。 出典
実証
東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター 太陽光パネル付き蓄電システムを設置し、寒冷地で約2年間の充放電実証を実施。 出典
提携
NITTOKU株式会社 寒冷地での蓄電システム実証に協力。 出典
共同開発
産電工業株式会社 太陽光発電用蓄電システムの制御に関する特許を共同出願。 出典
共同開発
三陸化成株式会社 太陽光発電用蓄電システムの制御に関する特許を共同出願。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsおよび公開特許情報を会社名で検索して確認できた4件。検索で見つかった範囲の件数であり、網羅的な件数ではない。
主な分野電池・太陽光発電用蓄電システムの制御、芳香器・香料吐出装置(主力電池技術とは別分野)
共同出願人三陸化成株式会社、産電工業株式会社
海外出願True
JP5642310B1「芳香器」 株式会社I・D・F / 存続期間満了前に年金不納で消滅(Google Patents掲載の状態) 出典
JP6973390B2「香料吐出装置及び香料吐出装置の制御方法」 株式会社I・D・F / 登録 出典
JP7852512B2「香り提供装置」 株式会社I・D・F / 日本登録。対応する米国・中国出願は審査中、WO出願は取下げ扱い(Google Patents掲載) 出典
JP7743029B1「太陽光発電用蓄電システム及びその制御方法」 株式会社I・D・F / 登録・有効(Google Patents掲載) 出典

会社の規模

従業員12名 出典
資本金6,000万円(2025-05時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトi-d-f-ishinomaki.com

大学との関係

共同研究
東北大学 東北大学未来科学技術共同研究センターと、ドライルームレス製造法およびマンガン酸リチウム系リチウムイオン電池の開発・実用化に取り組んだ。NICHe発ベンチャーとして紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

銀行・金融機関系 4

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:8370301003228
内容の誤りを知らせる