工場データと制御モデルで操業や生産計画を最適化
工場の操業データとプロセスモデルを使う高度制御・多目的最適化技術。制御改善、品質推定、生産計画や物流計画の最適化を、既存設備に実装する。
ADAPTEX株式会社 広島大学発 / 広島県 東広島市 / 2005年設立
研究発の技術 プロセス制御 高度制御 モデル予測制御 PIDチューニング 制御性能評価 多目的最適化
実用化の段階
研究実証販売
会社は2009年の制御最適化サービス開始と、以降150超の改善プロジェクト、配船・物流最適化システムの実用導入を公表している。
5製品
4提携・顧客
2特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
外乱や原料・負荷の変化で不安定になりやすい工場制御、品質のばらつき、熟練者に依存する操業判断、複数制約を満たす生産・物流計画の作成を支援する。
どう動くか
プロセスデータを解析して制御状態や品質を診断し、PID調整やモデル予測制御などで操作を改善する。多目的最適化エンジンexDesigner™は、複数の目的と現場制約を扱い、選択可能なパレート解を算出する。会社は、化学・機械・制御工学を組み合わせ、既存DCSへの実装から性能確認まで行うとしている。
できるようになること
会社は、制御安定化や計画最適化を通じて歩留まり・品質・生産性の改善、燃料やエネルギーの削減、安全性向上、温室効果ガス排出の抑制を目指すとしている。公開事例には石油精製設備や環境試験器の制御改善がある。
技術の出自:広島大学の制御工学・機械工学分野と産業界の共同研究成果を基盤とする大学発ベンチャー。公式情報では、個別の研究プロジェクト名は特定できなかった。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 石油精製・石油化学プラントの高度制御、省エネルギー、操業改善
- セメント・鉄鋼・紙パルプ・電力などのプロセス制御
- 加熱炉、蒸留塔、分解炉、蒸発缶、反応装置、ボイラーの制御改善
- 品質・プロセス状態のソフトセンサー推定とデータ解析
- 生産計画、原油ブレンド、タンカー配船・物流計画の最適化
- 環境試験器などの産業機器制御
優位性の主張
会社の主張
単ループの制御性能評価と全体最適化を組み合わせたPCOPを提供し、制御性能評価技術は世界で初めて開発・実用化し、広島大学の特許を独占的通常実施権で使用すると説明している。
会社の主張
高度制御ソリューションADC™は化学・機械・制御工学を統合したホワイトボックス制御で、加熱炉や蒸留塔などに導入実績があると主張している。 出典
会社の主張
exDesigner™は多目的遺伝的アルゴリズム等の従来手法に比べ、パレート解を極めて高速かつ高精度に求められると会社が主張している。比較条件や定量値は公開ページに記載されていない。 出典
会社の主張
ESPECとの環境試験器の共同開発では、開発段階の説明としてエネルギー消費を30〜40%削減し、動的デカップリングで過渡応答を改善したとしている。 出典
第三者の評価
計測自動制御学会の公開資料では、ADAPTEX所属者が関与した厚板加速冷却装置の高精度冷却制御システムが技術賞の対象業績として掲載されている。 出典
製品・サービス
販売中
PCOP™ プロセス制御最適化
制御性能の診断と全系PID調整を行い、操業ロスを特定して改善を継続支援する。
プロセス産業の工場・製油所
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
実証
Petróleos Mexicanos(PEMEX) カデレイタ製油所で高度プロセス制御を導入し、省エネ効果を実証中。 出典
提携
独立行政法人国際協力機構(JICA) メキシコ製油所の省エネ制御改善事業を支援。2025年時点で統合・効果検証中。 出典
共同開発
太平洋セメント株式会社 プロセス管理支援・製造プロセス制御関連特許の共同出願人。 出典
共同開発
日本エスペック株式会社 環境試験器の省エネ制御を共同開発した事例を会社が公表。 出典
特許
2 件 出典(Gビズインフォ)
Google Patents、J-GLOBAL、Gビズインフォ等で会社名と共同出願人を検索して確認できた2ファミリー。Gビズインフォの法人番号別データは2013〜2022年出願分に限られるため、全期間の網羅件数ではない。
主な分野製造プロセス制御、プロセスデータ解析・品質予測、モデル予測制御
共同出願人太平洋セメント株式会社
会社の規模
資本金4,700万円 出典
公式サイトadaptex.co.jp
大学との関係
大学との関係
広島大学 広島大学発ベンチャーとして設立。大学の設立状況資料にも掲載されている。 出典