低分子化合物でiPS細胞を心筋細胞へ導く培地を開発する

低分子化合物を使うタンパク質フリーのiPS細胞心筋分化誘導法を起点に、独自の培地成分データベースとスクリーニングで細胞種・用途に合う培地を設計し、培地販売や培養工程の開発を支援する技術。

株式会社マイオリッジ 京都大学発 / 京都府 京都市 / 2016年設立
研究発の技術 細胞培養 培地最適化 ケミカルディファインド培地 無血清培地 ゼノフリー培地 低分子化合物スクリーニング
実用化の段階
研究実証販売
培地製品の一般販売・受注生産とCarmyA心筋細胞の販売が確認でき、企業との共同開発や細胞大量培養の実証も公表されています。
6製品
10提携・顧客
7特許
6出資者

しくみ

解こうとしている課題

血清や成長因子のロット差・高コスト・動物由来成分の安全性、培養条件による細胞の機能や品質のばらつきが、細胞製造や再生医療の開発を難しくしている。

どう動くか

細胞の増殖や性質に影響する培地成分をライブラリー化し、候補組成を多数評価して、細胞株や用途に合わせて選びます。心筋分化では、増殖因子などのタンパク質の代わりに低分子化合物を用いて、動物由来成分を含まない条件で心筋細胞へ誘導します。会社は安定生産や機能性を特徴として挙げています。培地開発では、成分提案、スクリーニング、結果検証を繰り返します。

できるようになること

同社は、培地の最適化で細胞の品質・再現性を高め、培地費用や培養工程の開発負担を抑えることを目指しています。再生医療・細胞治療の製造プロセス開発や、創薬向け細胞評価系の構築を支援すると説明しています。

技術の出自:京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)を含む研究成果。関連分野はヒトES/iPS細胞の心筋分化誘導、小分子化合物による細胞制御。論文・研究プロジェクト名:ヒトES/iPS細胞からの心筋分化誘導法の開発。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • iPS細胞由来心筋細胞の製造
  • 心筋細胞を用いた創薬・薬剤応答性評価
  • 再生医療・細胞治療向け培地および製造プロセス開発
  • 間葉系幹細胞の培養
  • T細胞・免疫細胞の培養
  • in vitro評価モデルおよび共培養系の構築
  • 細胞培養基材・培地成分・培養装置の開発支援

優位性の主張

会社の主張
独自の培地成分ライブラリーと探索技術を使い、細胞株ごとに培地条件を最適化し、細胞の性質や培養の再現性、安全性、コストの課題に対応すると説明。 出典
会社の主張
iPS細胞由来心筋細胞について、タンパク質を使わない分化誘導、心筋純度90%超、細胞の9割が心室筋細胞などの性能を製品紹介資料で提示。これらは会社側の説明値。 出典
第三者の評価
日立との共同開発では、同社の自動培養装置を使った心筋細胞分化効率は92.2%、手技では68.1%と発表。日立の発表による共同研究結果。 出典
会社の主張
MSC向け培地では、独自に設計した3,539種の低分子化合物ライブラリーをスクリーニングし、増殖能向上と幹細胞性の維持を狙う新規組成を住友化学と共同開発したと発表。 出典

製品・サービス

販売中
CarmyA(iPS細胞由来心筋細胞)

薬剤応答性評価などの研究用途向けヒトiPS細胞由来心筋細胞。GCaMP発現製品も確認。 出典

製薬企業、創薬研究者、大学・研究機関
販売中
Ex-MSC XF Medium

ヒト間葉系幹細胞向けの無血清・ゼノフリー培地。 出典

企業・研究者、再生医療・細胞治療の開発者
販売中
Ex-iPS Cell Medium

ヒトiPS細胞の未分化維持向け、無血清・異種動物成分不含培地。 出典

企業・研究者、iPS細胞を扱う研究機関
販売中
Ex-All in One培地

複数の接着性・浮遊系細胞の増殖を支援する無血清・ゼノフリー培地。現在は受注生産。 出典

企業・研究者、細胞培養を行う研究機関
販売中
培地オプティマイゼーション/培地開発受託

顧客の細胞培養課題に合わせて培地組成を提案し、スクリーニングと検証を反復する受託サービス。 出典

再生医療・細胞治療企業、CDMO、製薬・化学・機器メーカー、研究機関
提供終了
Ex-MSC Medium-2

ヒト間葉系幹細胞向け培地。製品形態変更と一部品目の販売中止が告知されている。 出典

企業・研究者

これまでの歩み 新しい順

2025-03
共同開発
奈良県立医科大学:MSCの組織因子発現と向血栓性に関する培地研究を発表。 出典
2024-06
共同開発
Minaris Regenerative Medicine株式会社:培地最適化による再生医療等製品の製造プロセス開発支援で業務提携。 出典
2024-06
共同開発
国立大学法人愛媛大学:T細胞培地の抗腫瘍効果に関する共同研究を開始し、無血清T細胞用培地を開発。 出典
2024-05
共同開発
エピストラ株式会社:AIを活用した間葉系幹細胞向け培地の共同開発を公表。 出典
2022-10
共同開発
株式会社京都製作所:自動化装置と培養・培地最適化技術を組み合わせ、iPS細胞100億個の1ロット生産等を実現。 出典
2022-04
資金調達
資本業務提携。6億円。住友化学株式会社、株式会社三菱ケミカルホールディングス、凸版印刷株式会社 出典
2022-04
資本提携
住友化学株式会社:2022年に資本業務提携。MSC向け培地の共同開発も公表。 出典
2021-03
資金調達
追加投資。5,400万円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、RFIアドバイザーズ株式会社 出典
残りの7件を表示
2020-12
海外提携
米国:米国のAvery Therapeutics社と、臨床用心筋細胞技術のライセンスアウト契約を締結した旨が会社資料に記載されています。 出典
2020-01
資金調達
投資契約(コミットメントベース)。2億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、RFIアドバイザーズ株式会社 出典
2019-11
共同開発
株式会社日立製作所:iPS細胞の3次元培養自動化を共同開発。心筋分化効率92.2%を報告。 出典
2018-10
共同開発
東京大学・東京工業大学:同社のiPS細胞由来心筋細胞を用いた研究を実施。 出典
2018-07
助成
NEDO「研究開発型ベンチャー支援事業(シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援)採択」 出典
2017-10
認定
京都市ベンチャー企業目利き委員会「京都市ベンチャー企業目利き委員会 Aランク企業認定」 出典
2017-04
資金調達
資金調達。1.25億円。Beyond Next Ventures株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社日立製作所 iPS細胞の3次元培養自動化を共同開発。心筋分化効率92.2%を報告。 出典
共同開発
株式会社京都製作所 自動化装置と培養・培地最適化技術を組み合わせ、iPS細胞100億個の1ロット生産等を実現。 出典
資本提携
住友化学株式会社 2022年に資本業務提携。MSC向け培地の共同開発も公表。 出典
資本提携
株式会社三菱ケミカルホールディングス 住友化学・TOPPANとともに総額6億円の資本業務提携を公表。 出典
資本提携
TOPPAN株式会社 住友化学・三菱ケミカルホールディングスとともに資本業務提携を公表。 出典
共同開発
Minaris Regenerative Medicine株式会社 培地最適化による再生医療等製品の製造プロセス開発支援で業務提携。 出典
残りの4件を表示
共同開発
エピストラ株式会社 AIを活用した間葉系幹細胞向け培地の共同開発を公表。 出典
共同開発
国立大学法人愛媛大学 T細胞培地の抗腫瘍効果に関する共同研究を開始し、無血清T細胞用培地を開発。 出典
共同開発
奈良県立医科大学 MSCの組織因子発現と向血栓性に関する培地研究を発表。 出典
共同開発
東京大学・東京工業大学 同社のiPS細胞由来心筋細胞を用いた研究を実施。 出典

特許

7 件 出典
Google Patentsで社名を出願人として検索し、心筋細胞・培地・細胞生産に関係する代表ファミリーを整理した確認件数。全出願の網羅件数ではなく、海外公報は同一ファミリーを重複カウントしない。
主な分野iPS細胞由来心筋細胞の製造・増殖、心筋細胞の薬剤応答性評価、無血清培地・細胞生産方法、細胞製造・培養プロセス、T細胞培養
海外出願True
JP7341478B2 / WO2019131806A1「心筋細胞の薬剤応答性試験方法」 株式会社マイオリッジ / 日本登録(Google Patents表示:Active);米国特許US11726083B2登録 出典
WO2021251393A1「心筋細胞集団の製造方法、心筋細胞の増殖方法等」 株式会社マイオリッジ / 国際公開。Google Patents上の国際出願はCeased表示。米国出願US18/001,058は公開・審査中表示。 出典
EP4163365A4 / WO2021251393関連「心筋細胞集団の製造・培養方法等」 株式会社マイオリッジ / EP出願はWithdrawn表示。 出典
JP7521738B2 / WO2021235377A1「目的細胞の生産方法、目的細胞による生産物の生産方法、および無血清培地」 株式会社マイオリッジ / 日本登録。対応EP出願EP4155387A4はWithdrawn表示。 出典
残りの4件を表示
JP7065542B1「細胞生産方法」 株式会社マイオリッジ / 登録公報。Google Patents上ではExpired - Fee Related表示。 出典
JP7798302B2 / JPWO2023136229A1「薬剤の、心筋細胞に対する作用を評価する方法」 三井化学株式会社・株式会社マイオリッジ / 日本登録。 出典
特願2016-523588「低分子化合物を用いた多能性幹細胞の心筋分化誘導法」 国立大学法人京都大学 / 公開特許として掲載。大学名義の基盤特許。 出典
WO2025075170A1「Method for culturing T cells」 株式会社マイオリッジ / 国際公開、Pending表示。 出典

会社の規模

従業員13名(2026-03-24時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金8,285万円(2019-09時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmyoridge.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2022-07-31—-1.49億円—7.86億円 出典
2021-07-31—-9,554万円—3.22億円 出典
2019-07-31—-4,151万円—6,845万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

ライセンス
京都大学 京都大学から5件の特許許諾を含む技術を活用していると京都大学イノベーションキャピタルが公表しています。 出典
大学の施設
京都大学 京都大学のイノベーションハブ入居企業として掲載され、会社発表によると2022年6月に同施設での業務を終了して移転しました。 出典
大学の出資
京都大学 京都大学イノベーションキャピタルを無限責任組合員とするファンドが、同社に投資を実行したと公表しています。 出典

出資者(公開情報で確認できた6社)

事業会社(CVCを含む) 3独立系VC 1大学系(大学VC・大学) 1その他・不明 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:36件
法人番号:8130001058117
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