フラックス法で育てた結晶で、水中の特定イオンを吸着する

フラックス法で機能性無機結晶を育て、水中の特定イオンを選択的に吸着する浄水材料や水処理システムを開発する技術。

ヴェルヌクリスタル株式会社 信州大学発 / 長野県 長野市 / 2022年設立
研究発の技術 無機結晶 フラックス法 イオン交換 選択吸着 水処理 材料インフォマティクス
実用化の段階
研究実証販売
浄水材料はサンプル販売・ライセンス提供があり、関連材料を使うNaTiO製品群が販売中。一方、同社の地下水処理カートリッジは試作評価段階と公的支援機関が記載している。
4製品
8提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

重金属やフッ素・ヒ素などを含む水の浄化に加え、従来の水処理設備で必要となる薬品、電力、設置面積、保守作業の負担を減らすことを目指す。

どう動くか

原料粉末をフラックスに溶かし、冷却などで過飽和にして結晶を育成する。結晶の形やイオン交換特性を用途に応じて設計し、重金属イオンやフッ素・ヒ素などの陰イオンを選択的に吸着する材料にする。同社は結晶育成データと材料インフォマティクスを使い、機能を持つ材料の探索・合成プロセスを効率化できると説明している。

できるようになること

選択吸着結晶を用いた小型・低ユーティリティ負荷の処理システムにより、地下水の利用や災害時の水確保を容易にし、水処理設備の薬品使用や保守負担を抑えることを目指す。リンや窒素を選択吸着する結晶は、工場排水の循環再利用やめっき液の再利用への応用も共同開発先が示している。

技術の出自:信州大学 工学部の無機結晶育成・フラックス法研究(先鋭材料研究所、信大クリスタル関連プロジェクト) 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 地下水の鉄・マンガン除去
  • 重金属イオンを含む水の浄化
  • フッ素・ヒ素など陰イオンの除去
  • 工場排水のリン・窒素除去と循環利用
  • 浄水器・携帯型浄水器・防災用浄水製品
  • リチウムイオン電池材料・製造プロセス
  • 光触媒、放熱、生体材料

優位性の主張

会社の主張
フラックス法は高価な装置や複雑な操作が不要で、低温で環境負荷を抑えながら、用途に応じた結晶サイズ・形状を制御できると説明。 出典
会社の主張
10万点を超える結晶育成実験データとインフォマティクスを活用し、目的機能を持つ材料を速やかに創製できると説明。 出典
第三者の評価
地下水向け試作カートリッジシステムは従来の除マンガンシステムより小型化し、薬液と電力の使用を大きく低減できる可能性が示された。 出典

製品・サービス

販売中
機能性無機結晶材料(水処理用吸着結晶)

水中の重金属や特定陰イオンを吸着する結晶材料。サンプル提供や企業との用途開発を行う。 出典

浄水器・水処理機器メーカー、工場など
試験導入
地下水浄化カートリッジ・処理ユニット

吸着結晶を使い、地下水中の鉄・マンガンなどを処理するシステム。地元企業と試作カートリッジを評価中。 出典

地下水を利用する工場・施設、水処理関連企業
研究段階
リチウムイオン電池ドライプロセス技術

電極製造の乾燥工程を省くことを目指す正極材料・バインダー複合化技術。NEDO事業で開発中。 出典

電池・材料メーカー
販売中
NaTiO(ナティオ)浄水製品群

信州大学とトクラスが共同開発した三チタン酸ナトリウムを用いる浄水ボトル等。製品の販売主体はトクラス。 出典

家庭、アウトドア・防災用途の消費者

これまでの歩み 新しい順

2025-10
共同開発
TDK株式会社:大学等との電池研究開発で試作セルの信頼性評価と事業化検討を担当。 出典
2025-09
助成
NEDO同事業フェーズB採択。NEDO 出典
2024-09
助成
NEDO「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」フェーズA。NEDO 出典
2024-09
助成
NEDO「NEDO「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」フェーズA採択」 出典
2024-04
共同開発
テイボー株式会社:信州大学と共同出願したイオン吸着剤造粒体特許の共同出願人。 出典
2023-09
助成
SIP「マテリアルユニコーン予備軍」採択(共同研究開発機関)。内閣府SIP(NIMS公募) 出典
2023-08
助成
内閣府・国立研究開発法人物質・材料研究機構「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「マテリアルユニコーン予備軍の創出」採択」 出典
2023-03
共同開発
新日本電工株式会社:信州大学とともにリン・窒素を選択吸着する無機結晶を共同開発。 出典
残りの5件を表示
2023-02
海外
タンザニア:会社のお知らせに、タンザニアの水問題への取り組みに携わったとの記載。具体的な役割や実施主体の詳細は不明。 出典
2022-12
受賞
信州大学 学術研究・産学官連携推進機構「信州ベンチャーコンテスト2022 起業部門グランプリ」 出典
2022-02
海外顧客
NEDOの事業発表資料に、第2世代吸着結晶の有償サンプルを海外大手メーカーへ提供し、量産化の要請を受けたとの記載。相手先と国は非公表。 出典
2022-02
受賞
NEDO「NEDO TCP 2021 オーディエンス賞」 出典
2018-10
共同開発
トクラス株式会社:信州大学と開発した重金属吸着材を浄水製品に採用。 出典

提携先・顧客

実証
株式会社デリクックちくま 地下水処理システムの実証先として資料に記載。
共同開発
新日本電工株式会社 信州大学とともにリン・窒素を選択吸着する無機結晶を共同開発。 出典
共同開発
国立大学法人信州大学 結晶材料の研究・開発と大学発ベンチャーの技術基盤を提供。 出典
共同開発
トクラス株式会社 信州大学と開発した重金属吸着材を浄水製品に採用。 出典
共同開発
TDK株式会社 大学等との電池研究開発で試作セルの信頼性評価と事業化検討を担当。 出典
共同開発
鳥取大学 系統用蓄電向けSi系複合材料の開発・性能評価に参加。 出典
共同開発
早稲田大学 系統用蓄電向け材料の劣化機構解析に参加。 出典
共同開発
テイボー株式会社 信州大学と共同出願したイオン吸着剤造粒体特許の共同出願人。 出典

特許

2 件 出典
2026-10-03時点で社名・共同出願人名による公開公報検索で確認した2件。筆頭出願に限定した企業情報の特許件数は0件であり、共同出願を含む検索件数として整理。
主な分野層状複水酸化物結晶・めっき処理、イオン吸着剤・結晶材料造粒
共同出願人テイボー株式会社、国立大学法人信州大学
特開2024-108618「めっき処理方法、層状複水酸化物結晶、めっき液及び層状複水酸化物結晶の製造方法」 ヴェルヌクリスタル株式会社(公開出願人一覧による。共同出願人・状態の詳細未確認) / 公開公報 出典
特願2024-059802/特開2025-156998「イオン吸着剤造粒体及びイオン吸着剤造粒体の製造方法」 国立大学法人信州大学、ヴェルヌクリスタル株式会社、テイボー株式会社 / 公開公報 出典

会社の規模

従業員18名(2025-01時点) 出典
資本金1,000万円 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトvernecrystal.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—877万円-4,960万円9,615万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
信州大学 2022年2月22日に信州大学発ベンチャーとして認定。 出典
大学の施設
信州大学 認定により大学のインキュベーション施設の貸与と支援を受けられる旨を会社が公表。会社所在地は信州大学工学部内。 出典
共同研究
信州大学 信州大学と同社が共同研究開発機関としてSIP課題に採択。また、同社・信州大学・新日本電工が新イオン交換無機結晶を共同開発したと発表。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:8100001034970
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