波長を連続して変えられ、雑音の少ない光を出す半導体レーザーを開発

転置Littman型外部共振器を用いた波長可変半導体レーザ。広帯域で波長を連続掃引しながら、ASE雑音を抑えた高スペクトル純度の光を出力する。

スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社 千葉大学発 / 千葉県 千葉市中央区 / 2013年設立
研究発の技術 波長可変半導体レーザ 外部共振器 転置Littman型 分光計測 光増幅器 ラマンイメージング
実用化の段階
研究実証販売
会社が製品シリーズを公開し開発・販売を行うと中小機構が掲載しており、製品化・受賞・展示実績も確認できる。
4製品
3提携・顧客
1特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

分光計測向けの波長可変レーザでは、半導体チップの分散により広帯域でモードホップを避けにくく、出力光の雑音や出力低下も課題となる。

どう動くか

レーザーダイオード、レンズ、回折格子を含むユニットを回転させて発振波長を変え、回折光を固定光学系から取り出す。共振器の配置で半導体チップや光学部品の分散を補償し、波長掃引中のモードホップを抑える。会社は、この構造でASE光の分離と広帯域同調を両立すると説明している。λ-Masterの公表仕様は波長域880〜1680nm、オプション時のモードホップフリー同調域100nm超。

できるようになること

会社は、物質科学、通信、環境、医療計測の発展に資する波長可変光源を提供すると説明。公的な事業報告では、蛍光顕微鏡やラマン分光装置の小型化・高性能化に使う光源として開発が進められたとされる。

技術の出自:千葉大学の外部共振器レーザ研究およびJST「先端計測分析技術・機器開発プログラム」。同社はJST事業で開発した技術の実用化を目的に設立。 出典1 出典2

使われる場面

  • 分光計測
  • 蛍光顕微鏡・バイオイメージング
  • ラマン分光・ラマンイメージング
  • 精密光計測
  • テラヘルツ分光

優位性の主張

会社の主張
会社は独自の転置Littman型外部共振器により、出力強度を保ちながらASE光を分離し、高出力と高スペクトル純度を両立すると主張。公表仕様はASE雑音レベル80dB超(0.01nm条件)、空間出力100mW超、PMファイバー端50mW。 出典
会社の主張
会社は、共振器配置でレーザーダイオードや光学部品の分散を補償し、1μm帯を含む広い波長域でモードホップフリー同調を実現すると説明。 出典
第三者の評価
レーザー学会産業賞の評価では、λ-Masterは独自技術を盛り込んだ大学発製品として、海外展開への期待が示された。 出典

製品・サービス

販売中
λ-Master

研究・分光計測向けの波長可変半導体レーザ。波長掃引、PC制御、掃引同期データ取得に対応。 出典

大学・研究機関、分光計測機器の開発者
販売中
λ-Rapid

最大600nm/sの高速掃引に対応する波長可変半導体レーザ。 出典

大学・研究機関、周波数領域計測の研究者・装置開発者
販売中
λ-Nova

900nm帯のファイバーアンプ・レーザ製品。 出典

大学・研究機関、光計測機器の開発者
販売中
波長可変レーザ・光増幅器・光源システム製品群

可視光源、半導体光増幅器、テラヘルツ光源、パルスレーザ、波長可変フィルタ等を掲載。 出典

大学・研究機関、分光・イメージング装置の開発者

これまでの歩み 新しい順

2024-06
海外
海外向けカタログ掲載サイト dot B に製品を掲載したと公式サイトで告知。 出典
2024-04
受賞
りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社「第36回中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞(λ-Nova)」 出典
2020-04
受賞
レーザー学会「第12回レーザー学会産業賞 奨励賞(波長可変半導体レーザー λ-Master)」 出典
2018-05
海外出展
米国:公式サイトで、2018年5月15〜17日にサンノゼで開かれたCLEOへの出展を告知。 出典

提携先・顧客

共同開発
国立研究開発法人科学技術振興機構 先端計測事業で開発された波長可変レーザ技術の実用化に取り組んだ。
共同開発
オプトエナジー株式会社 レーザ用ゲインチップの提供・開発協力先として会社資料に記載。 出典
共同開発
株式会社雄島試作研究所 レーザの精密回転機構・アクチュエータの開発協力先として紹介。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsで会社英語名を検索して確認できた会社名義の公開案件は1件。大学名義の基本技術特許は別途確認したが、特許全体の網羅調査ではない。
主な分野外部共振器・回折光学系、波長可変レーザの光軸・波長制御
海外出願True
JP6893039B2 / JPWO2018101281A1「光学装置」 スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
WO2014046161A1「外部共振器レーザ」 国立大学法人千葉大学 / 出願・公開。現時点の各国権利状況は未確認 出典
特許第5747355号「ASEフリー高スペクトル純度外部共振器」 国立大学法人千葉大学 / 登録(企業紹介ページ記載。現状は未確認) 出典

会社の規模

従業員5名(2024-04-04時点) 出典
資本金900万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトspectraquestlab.com

大学との関係

大学の施設
千葉大学 千葉大亥鼻イノベーションプラザの入居企業として中小機構の施設ページに掲載。会社概要でも同施設を所在地として記載。 出典
共同研究
千葉大学 千葉市の平成30年度事業報告書に、千葉大学大学院理学研究院と「高感度バイオセンシング研究に有効な可視共鳴ラマン計測システムの開発」を行う産学共同研究として掲載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:8040001080831
内容の誤りを知らせる