温度が上がると抵抗が急増するセラミックで、過電流を抑え温度を保つ

液相法で作るチタン酸バリウム系の低抵抗PTCセラミックと、それを用いた過電流保護部品・自己温度制御ヒーター。

株式会社マキシマム・テクノロジー 神奈川県 川崎市高津区 / 2006年設立
研究発の技術 PTCサーミスタ チタン酸バリウム 液相法 セラミック半導体 過電流保護 自己温度制御ヒーター
実用化の段階
研究実証販売
公式サイトはPTC応用製品の製造販売と累計4億個以上の出荷を掲げ、NEDO資料も自動車部品への長期採用実績を記載している。
4製品
14提携・顧客
3特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

車載部品や蓄電池回路の過電流・異常温度による故障や発火リスク、また複雑な制御装置を要する加熱の課題に対し、受動保護や自己温度制御を提供する。

どう動くか

PTCは温度が上がると電気抵抗が急増する性質を持つ。同社は液相法による材料製造と工程改良で低抵抗化したチタン酸バリウム系セラミックを作り、過電流時には発熱で電流を抑え、ヒーターでは温度上昇に伴って電流を減らす。ヒーターの一部は素子表面に特殊電極を設けて発熱させ、熱抵抗を小さくして高出力化すると説明している。

できるようになること

同社とNEDOの説明では、低抵抗PTCにより車載の過電流保護や高出力加熱、蓄電システムの受動保護を実現できる。温度制御回路や部品を減らせれば、機器の小型化や構成の簡素化につながる。

技術の出自:同社が開発・発展させた液相法によるチタン酸バリウム製造技術。蓄電システム用保護部品のNEDO事業では、東京工業大学のチタン酸バリウム研究の知見を活用。具体的な学部・研究室名は公開資料で確認できず。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 自動車ドアミラーの位置検出・モーター過電流保護
  • 自動車部品の過電流保護
  • ブローバイガス還元装置などの凍結防止
  • リチウムイオン電池・蓄電システムの加温・保護
  • 流体加熱、温風暖房、平面加熱
  • 家電・産業機器の定温加熱
  • レンズなどの防曇

優位性の主張

会社の主張
液相法を用いた材料製造により、世界トップクラスの低抵抗PTCを製造し、小型化を可能にすると同社は説明している。 出典
会社の主張
PTCヒーターの多くで素子表面の特殊電極を使って発熱させ、低い熱抵抗と高出力を実現すると同社は説明している。 出典
第三者の評価
NEDO事業資料は、チタン酸バリウム原料・工程の改良による素子の緻密化と粒界酸素制御を通じ、比抵抗低減と耐電圧向上を達成したと記載している。
会社の主張
公式サイトはPTC製品の累計出荷4億個以上、国内自動車の70%への採用を掲げている。期間や集計方法の詳細は掲載ページで確認できない。 出典

製品・サービス

販売中
過電流保護用PTCサーミスタ

低抵抗のチタン酸バリウム系PTC素子を用い、過電流時の発熱で回路を保護する部品。 出典

自動車部品メーカー、電子機器・電池システムメーカー
販売中
PTCヒーター

PTC素子自体の抵抗変化で温度を制御するヒーター。温風、流体加熱、平面、凍結防止、防曇などの用途を掲載。 出典

自動車・EV、産業機器、家電などのメーカー
段階不明
車載/定置用リチウムイオン電池の加温装置

PTCヒーターでリチウムイオン電池を加温する装置。寒冷環境での電池加温用途を掲載。 出典

車載・定置用蓄電システムメーカー
実証
蓄電システム用過電流・異常温度検出保護部品

低抵抗PTCを用いて異常時に電流を抑える受動保護部品。NEDO事業でベンチモデルを設計・製作し評価。

太陽光発電・蓄電システムメーカー

これまでの歩み 新しい順

2023-08
共同開発
アイシン株式会社:気液分離器用加熱装置の特許を共同出願。 出典
2019-07
助成
NEDO「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業「二輪車の燃費改善のためのLiイオン電池の発火防止用安全部品の開発」」 出典(Gビズインフォ)
2019-05
助成
NEDO 新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業(Liイオン電池発火防止用安全部品)。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 出典
2017-12
認定
神奈川県「神奈川がんばる企業エース認定」 出典
2011-06
助成
神奈川県「中小企業新商品開発等支援事業採択」 出典
2009-11
助成
中小企業ベンチャー振興基金「中小企業ベンチャー振興基金の助成事業採択」 出典
2009-08
助成
JST「重点地域研究開発プログラム採用」 出典
2008-02
認定
認証機関名は非公開「ISO 9001(2000年度版)取得」 出典
2008-02
規制・認証
ISO 9001品質マネジメント認証(会社沿革に2008年2月取得と記載。現在の認証有効性・登録範囲は確認できず。) 出典

提携先・顧客

顧客
愛三工業株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
市光工業株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
オリンパス株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
株式会社クボタ 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
シャープ株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
セイコーエプソン株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
残りの8件を表示
顧客
東京航空計器株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
日産自動車株式会社 取引先一覧に掲載。NEDO資料も同社製自動車部品へのPTC採用実績に言及。
顧客
日立Astemo株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
株式会社ミツバ 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
顧客
株式会社村上開明堂 同社公式サイトの取引先一覧に掲載。製品・取引時期の詳細は非公開。 出典
共同開発
アイシン株式会社 気液分離器用加熱装置の特許を共同出願。 出典
提携
東京工業大学 NEDO事業でチタン酸バリウム研究の知見を活用。契約・共同研究の詳細は不明。

特許

3 件 出典
Google Patentsで日本語・英語の社名/出願人名を検索して確認できた同社出願3件。網羅的な特許庁検索を保証する件数ではない。
主な分野パッケージ封入型サーミスタと製法、PTCを用いた熱媒体加熱装置、気液分離器用加熱装置
JP2013030749A/JP2012090886A「パッケージ封入型サーミスタ及びその製法」 MAXIMUM TECHNOLOGY CO Ltd / Google Patents上はPending 出典
JP7650032B2/JP2022174726A「熱媒体加熱装置」 MAXIMUM TECHNOLOGY CO Ltd / 登録・Active(2025-03-24登録との表示) 出典
JP2025030771A/JP2023136341A「気液分離器用加熱装置」 MAXIMUM TECHNOLOGY CO Ltd / 出願中・Pending 出典

会社の規模

従業員12名(2026時点) 出典
資本金700万円 出典
公式サイトmaximum-tech.co.jp

大学との関係

共同研究
東京工業大学(現・東京科学大学) NEDOの採択事業資料で、株式会社マキシマム・テクノロジーと国立大学法人東京工業大学が事業者として記載され、同大学の知見を活用した蓄電システム用保護部品の技術開発が紹介されている。
共同研究
名古屋大学 JSTの研究成果最適展開支援プログラム採択課題に、同社と名古屋大学大学院工学研究科によるセラミックス複合導電材料・過電流保護素子の開発が掲載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:11件
法人番号:8020001081690
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