半導体の熱で電荷を生み、低温の熱から発電を目指す

半導体増感型熱利用発電(STC)。低温の熱から電気を取り出し、未利用排熱の回収を目指す技術。

株式会社elleThermo 東京科学大学発 / 東京都 港区 / 2023年設立
研究発の技術 半導体増感型熱利用発電 STC 熱エネルギー変換 未利用熱 廃熱発電 環境発電
実用化の段階
研究実証販売
稼働中のデータセンターや海底熱水域などで発電実証が公表されている一方、NEDO資料は製品の実用化を目指す開発段階としている。
1製品
6提携・顧客
2特許
11出資者

しくみ

解こうとしている課題

工場やデータセンターなどから捨てられる低温排熱は、温度差を作りにくい場所では発電に使いにくい。そうした未利用熱を電力に変えることを目指す。

どう動くか

色素増感型太陽電池で光が担う役割を、半導体が熱で生じる電荷に置き換える。半導体の熱励起電荷が電解質中のイオンを酸化還元させ、発電する。従来の熱電発電のような温度差を使わないため、冷却源を置きにくい場所の熱も利用できると大学・会社は説明している。大学研究では双回路化により、60℃で回復時間を挟まず連続放電できることも実験・シミュレーションで確認された。

できるようになること

実用化すれば、データセンターや工場などで捨てられていた熱を現場で電力に変え、エネルギー利用効率の向上や環境負荷の低減につなげることを会社と実証先は目指している。

技術の出自:東京工業大学(現・東京科学大学)物質理工学院 材料系の半導体増感型熱利用発電研究。JST STARTの大学発スタートアップ支援プロジェクトから起業。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • データセンターのサーバー排熱回収
  • 工場の未利用排熱発電
  • IoT機器向け環境発電
  • 液浸冷却・水冷システム内の排熱発電
  • 海底熱水域の熱利用

優位性の主張

会社の主張
温度差や冷却源を必要とせず、室温程度の熱から直接発電できると大学・会社は説明している。 出典
大学の発表
色素増感型太陽電池の光励起を半導体の熱励起に置き換えた原理で発電する。 出典
会社の主張
単セル当たりミリワット級の発電出力を実現したと会社が公表。実現年度など詳細条件は同発表に記載されていない。 出典

製品・サービス

試験導入
データセンター向け熱発電パネル(サーモパネル)

STCセルを用い、データセンター排熱から発電するパネル。耐熱性・出力・薄膜性を開発中。 出典

データセンター事業者。会社は工場や家電などへの応用も掲げる。

これまでの歩み 新しい順

2026-08
資金調達
シリーズA。8.3億円。Spiral Innovation Partners株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、ヒューリックスタートアップ株式会社、株式会社環境エネルギー投資、みずほキャピタル株式会社、KDDI Green Partners Fund 出典
2026-03
実証
株式会社アット東京:稼働中の2拠点で、実設備のデータセンター排熱から発電するPoCを実施。 出典
2026-02
実証
株式会社商船三井:NEDO助成事業の海底熱水域実証にSTCを提供し、発電を確認。 出典
2025-09
実証
サッポロ不動産開発株式会社:恵比寿ガーデンプレイスで、空気中の熱を使う発電の実証を共同実施。 出典
2025-06
実証
KDDI株式会社:液浸冷却油中のサーバー排熱発電を実証。AIデータセンター環境でも検証。 出典
2025-04
助成
NEDO「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業(2025年度、フェーズA)」 出典
2025-04
受賞
Forbes JAPAN、サッポロ不動産開発株式会社「Forbes JAPAN RISING STAR AWARD 2025 恵比寿ガーデンプレイス「はたらく、あそぶ、ひらめく。」賞」 出典
2025-04
共同開発
国立大学法人東京科学大学:NEDO事業で電極の温度別発電特性を解析。 出典
残りの5件を表示
2024-09
資金調達
プレシリーズA。3.6億円。株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 出典
2024-09
助成
公益財団法人三菱UFJ技術育成財団「2024年度第1回研究開発助成金「ミリワット級半導体増感型熱利用発電の開発」」 出典
2023-11
資金調達
シード(クローズ)。金額は非公表。株式会社みらい創造機構、ソニーベンチャーズ株式会社 出典
2023-08
共同開発
旭化成エレクトロニクス株式会社:STCと昇圧回路を組み合わせ、80〜90℃の熱で通信・LED点灯を実証。 出典
2023-04
資金調達
シード。5,000万円。株式会社みらい創造機構 出典

提携先・顧客

共同開発
旭化成エレクトロニクス株式会社 STCと昇圧回路を組み合わせ、80〜90℃の熱で通信・LED点灯を実証。 出典
実証
KDDI株式会社 液浸冷却油中のサーバー排熱発電を実証。AIデータセンター環境でも検証。 出典
実証
株式会社アット東京 稼働中の2拠点で、実設備のデータセンター排熱から発電するPoCを実施。 出典
実証
株式会社商船三井 NEDO助成事業の海底熱水域実証にSTCを提供し、発電を確認。 出典
実証
サッポロ不動産開発株式会社 恵比寿ガーデンプレイスで、空気中の熱を使う発電の実証を共同実施。 出典
共同開発
国立大学法人東京科学大学 NEDO事業で電極の温度別発電特性を解析。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社名義の特許ファミリー1件を確認し、基盤技術の大学名義ファミリー1件を別途確認。網羅的な全件調査ではない。
主な分野半導体増感型熱利用発電素子、発電モジュール・熱利用発電方法、STCを用いた冷却装置
海外出願True
特許第7812595号「熱利用発電素子を用いた冷却源、および冷却装置」 株式会社elleThermo / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
特許第6803076号「熱電発電素子及びそれを含む熱電発電モジュール、並びにそれを用いた熱電発電方法」 国立大学法人東京工業大学 / 登録(JP)。対応するWO公開公報はGoogle Patents表示でCeased。 出典
WO2017038988A1「熱電発電素子及びそれを含む熱電発電モジュール、並びにそれを用いた熱電発電方法」 国立大学法人東京工業大学 / PCT公開。Google Patents表示でCeased。ファミリーに台湾登録公報あり。 出典

会社の規模

従業員13名(2025-08-01時点) 出典
資本金1億円(2026-08時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトellethermo.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-03-31—-2,546万円—4,822万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
東京科学大学 東京科学大学認定スタートアップとして大学主催の認定ベンチャー大賞ピッチコンテストに登壇。 出典

出資者(公開情報で確認できた11社)

事業会社(CVCを含む) 5独立系VC 2銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:8010401172727
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