がんの目印に結合する抗体で治療薬の開発を目指す
がん関連分子を狙う抗体医薬と、腫瘍環境で薬剤を放出する抗体薬物複合体(ADC)の研究開発。
株式会社凜研究所 国立がん研究センター・東京大学発 / 東京都 中央区 / 2016年設立
研究発の技術 抗体医薬 モノクローナル抗体 ADC 抗TMEM180抗体 抗不溶性フィブリン抗体 プラスミン切断性リンカー
実用化の段階
研究実証販売
RN-1101の第I相臨床試験が2023年に開始され、VLKリンカー技術は2025年にMycenaxとのライセンス契約に至ったが、医薬品の承認・販売は確認できない。
5製品
4提携・顧客
18特許
4出資者
しくみ
解こうとしている課題
既存治療が効きにくいがんや、薬剤が届きにくい腫瘍間質に対し、がん関連標的へ選択的に作用する治療薬・診断薬の開発を目指す。
どう動くか
抗体ががん細胞のTMEM180などの標的分子に結合し、免疫細胞による攻撃を促します。別の開発軸では、不溶性フィブリンに結合する抗体に抗がん薬をつなぎ、腫瘍周辺で働くプラスミンが切断するVLKリンカーを使って薬剤を放出させます。RN-1101ではADCCを介した作用が説明されています。
できるようになること
会社は、抗体によるがんの診断・治療薬を国内で開発し、がん医療への貢献を目指しています。実用化すれば、TMEM180などを標的とする治療や、腫瘍環境で薬剤を放出するADCの選択肢につながる可能性があります。
技術の出自:国立がん研究センター 先端医療開発センター 新薬開発分野の抗体シーズ。東京大学との関係は公開情報から確認できず。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 大腸がん等の抗体治療
- 腫瘍間質を標的とする抗体薬物複合体(ADC)
- がん・感染症の体外診断薬
- 血栓溶解を目的とする融合タンパク質
優位性の主張
会社の主張
会社説明では、TMEM180は正常組織での発現がほとんど確認されず、抗TMEM180抗体はADCC・ADCPを主な抗腫瘍作用とする。大腸がんPDXモデルで効果を確認し、KRAS変異のあるモデルでも効果があったとしている。 出典
会社の主張
会社発表では、抗TMEM180抗体のKRAS変異の有無によらない効果は、ヒトがん組織を移植したマウス実験での結果としている。 出典
会社の主張
会社はVLKリンカーについて、血清中での安定性と抗腫瘍効果を主張し、腫瘍微小環境での作用とADCの細胞内取り込み促進を説明している。公開資料に定量条件は見当たらない。 出典
大学の発表
国立がん研究センターは、不溶性フィブリンのみを認識する抗体の作製に成功したと発表している。 出典
製品・サービス
実証
RN-1101(抗TMEM180ヒト化モノクローナル抗体)
TMEM180を標的とする大腸がん等の治療薬候補。第I相試験で安全性・薬物動態などを検討。 出典
固形がん・大腸がんの患者、医療機関(将来の想定)
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
共同開発
国立研究開発法人国立がん研究センター 連携企業ラボを設置し共同研究。RN-1101の第I相試験も同センターで開始。 出典
提携
Mycenax Biotech Inc. VLKリンカーのCDMOサービスでの世界利用に関するライセンス契約を締結。 出典
共同開発
National Cancer Center Korea 抗体薬物複合体等の国際特許ファミリーで共同出願人として記載。 出典
共同開発
Jikei University フィブリン結合抗体等に関する国際特許の共同出願人として記載。 出典
特許
18 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人活動情報に表示された特許情報18件。収録範囲は特許出願日2013〜2022年の法人番号特定可能分で、ファミリー重複・2023年以降の出願を網羅する総数ではない。
主な分野医学・獣医学・衛生学(A61)、生化学・遺伝子工学等(C12)、有機化学(C07)、測定・試験(G01)、抗体医薬・ADC・フィブリン標的技術
海外出願True
WO2017154868A1 / JP6958817B2「抗TMEM-180抗体、抗がん剤、及びがんの検査方法」 株式会社凜研究所、国立研究開発法人国立がん研究センター / 日本登録。WO公報の法的状態はGoogle Patents上でCeasedと表示(各国移行分の状況は個別確認が必要)。 出典
JP7204132B2 / WO2018203517A1「プラスミンにより切断可能な抗不溶性フィブリン抗体と薬物とのコンジュゲート」 株式会社凜研究所、国立研究開発法人国立がん研究センター / 日本登録。米国特許US11311626B2も登録・Active表示。カナダ出願はPending表示。 出典
WO2021200131A1「抗体薬物複合体」 株式会社凜研究所、国立研究開発法人国立がん研究センター、National Cancer Center Korea / WO公報公開。Google PatentsではWO公報がCeased表示。各国出願の状態は異なる可能性あり。 出典
WO2021200932A1 / US12600797B2「フィブリン結合抗体及び抗体を含む医薬組成物」 株式会社凜研究所、国立研究開発法人国立がん研究センター、National Cancer Center Korea / 米国特許US12600797B2が2026年登録・Active表示。WO公報ほか各国展開あり。 出典
WO2025178058A1「フィブリン結合抗体、抗体を含む線溶タンパク質」 株式会社凜研究所、学校法人慈恵大学 / 国際公開。各国審査・登録状況は未確認。 出典
会社の規模
資本金1,000万円(2026-10時点) 出典
公式サイトrinmab.co.jp
| 決算期 | 売上高 | 純利益 | 純資産 | 総資産 |
|---|---|---|---|---|
| 2017-12-31 | — | -1.43億円 | — | 8,516万円 出典 |
決算公告など、公表された数字だけ。
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた4社)
事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。