溶媒を閉鎖循環で蒸発・回収し、再利用につなげる

有機溶媒を閉鎖循環系で蒸発・濃縮し、蒸気を凝縮回収する装置技術。研究室用から工業用の回収・精製装置に使う。

株式会社創造化学研究所 岡山大学発 / 岡山県 岡山市北区 / 1998年設立
研究発の技術 有機溶媒回収 閉鎖循環 溶媒濃縮 溶媒精製 プロセス装置 有機電解合成
実用化の段階
研究実証販売
公式サイトで複数の装置を販売中とし、沿革には販売開始時期が記載され、大学研究室の導入・使用事例も公表されている。
6製品
3提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

有機溶媒の蒸発・濃縮時に生じる大気への放出や、溶媒回収の手間・時間を減らし、研究室や生産現場の作業環境と効率を改善する。

どう動くか

溶媒に気体を接触させて沸点以下の温度で蒸発させ、溶媒蒸気を凝縮器で液体に戻す。分離した気体を循環させて再び溶媒に接触させるため、蒸発した溶媒を閉鎖系内で回収できる。会社公表の比較では、加熱浴温度と減圧度をほぼ揃えた条件で、溶媒・方式により従来の一過式より回収量が増加した。

できるようになること

会社は、閉鎖系での回収によって溶媒の大気放出を抑え、再利用や作業効率化につなげるとしている。大学・研究機関の実験から、化学・医薬などの生産設備まで利用対象を広げていると説明している。

技術の出自:岡山大学工学部を背景とする大学発ベンチャー。有機合成・有機電解合成分野。特定の研究プロジェクト名は確認できず。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 有機合成研究における少量検体の濃縮
  • 多検体の溶媒濃縮・回収
  • 有機溶媒の自動精製・再利用
  • 化学・医薬等の生産工程での溶媒回収・精製
  • 有機電解合成装置・工程の受注生産

優位性の主張

会社の主張
閉鎖系で溶媒を回収し、大気への放出を抑える。会社公表の比較試験では、同程度の加熱浴温度・減圧度で従来の一過式より高い回収速度を示した(例:トルエン、吹付方式2.5 L/時、曝気方式4.9 L/時、従来方式2.1 L/時)。 出典
会社の主張
会社案内は、開発したステンレス製コンデンサーについて、ガラス製より熱交換効率が100倍以上と説明している。 出典
第三者の評価
多検体有機溶媒濃縮回収システム「ソルトラッパー」が、りそな中小企業振興財団の第18回中小企業優秀新技術・新製品賞で優秀賞を受賞した。 出典

製品・サービス

販売中
ソルトラミニ GBCS-mini-I

少量検体をガス吹付で濃縮し、閉鎖系で蒸発溶媒を回収する小型装置。 出典

大学・研究機関、化学企業の研究開発部門
販売中
ソルトラッパー

複数検体を同時に濃縮し、飛散した溶媒を閉鎖系で回収するシステム。 出典

大学・研究機関、化学企業の研究開発部門
販売中
ソルピュア PSOS-S

使用後の有機溶媒を閉鎖循環系で自動精製・回収し、再利用を支援する装置。 出典

大学・研究機関、化学企業の研究開発部門
販売中
エコクレール OSR-B300F

エバポレーター等から発生する有機溶媒を回収する装置。 出典

大学・研究機関、化学企業の研究開発部門
販売中
特注生産装置・設備

顧客仕様に合わせた工業用・ベンチプラント用の溶媒回収・精製、電解合成などの設備。 出典

化学・製造企業、研究機関
販売中
有機合成・有機電解合成コンサルティング

有機合成・有機電解合成の研究開発、基礎研究受託、工業化に関する支援。 出典

化学企業、大学・研究機関

これまでの歩み 新しい順

2026-03
受賞
公益社団法人日本化学会「第44回 化学技術有功賞(有機溶媒回収を可能とする閉鎖循環濃縮法)」 出典
2008-03
受賞
りそな中小企業振興財団「第20回 中小企業優秀新技術・新製品賞 優良賞(ソルトラミニ)」 出典
2006-03
受賞
りそな中小企業振興財団「第18回 中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞(ソルトラッパー)」 出典
2003-09
助成
NEDO「3次元ネットワークポリマーを用いる間接電解酸化法の実用化」 出典

提携先・顧客

顧客
九州大学先導物質化学研究所 同研究所の研究室がソルピュア PSOS-Sを導入・使用した事例を販売元関連サイトが紹介。 出典
顧客
近畿大学理工学部 理学科化学コースの研究室によるソルピュア PSOS-Sの使用事例を販売元関連サイトが紹介。 出典
販売提携
株式会社テクノシグマ 創造化学研究所の製品をテクノシグマブランドで販売。両社は隣接し緊密に連携すると説明。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsを出願人の日本語・英語名で検索し、確認できた特許ファミリーは2件。第4547141号の同一ファミリー内の各国公報は1件として集計。
主な分野閉鎖循環式の液状媒体・有機溶媒回収、アセトニトリルの製造・精製
海外出願True
特許第4547141号/液状の媒体の回収装置(WO2005039725、US7931782、EP1690578、CN1871054を含む国際出願ファミリー) 株式会社創造化学研究所 / 日本:登録後、Google Patents上は存続期間満了。米国:Google Patents上は有効。欧州・中国は各国公報の記載を要確認。 出典
特許第5216670号/アセトニトリル製造方法及び装置 株式会社創造化学研究所 / 登録後、Google Patents上は年金不納による消滅。 出典

会社の規模

従業員20名(2024-07時点) 出典
資本金2,000万円(2004-03時点) 出典
大学との関係関連ベンチャー
公式サイトicc-ts.com

大学との関係

大学との関係
岡山大学 岡山大学の大学発ベンチャー企業一覧に掲載。大学の公表資料では、設立時に大学関係者が関与した企業として記載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:7260001003812
内容の誤りを知らせる