海洋性光合成細菌でCO₂と窒素を固定し、肥料や飼料に変える

海洋性紅色光合成細菌を培養し、CO₂と窒素を固定して肥料・飼料・タンパク質繊維などに変換するバイオものづくり技術。

Symbiobe株式会社 京都大学発 / 京都府 京都府京都市西京区 / 2021年設立
研究発の技術 バイオものづくり 海洋性紅色光合成細菌 光合成 CO2固定 窒素固定 CCU
実用化の段階
研究実証販売
肥料・飼料・繊維の試作品と栽培・素材試験が公表され、出光興産・西部石油とベンチプラントを構築して商用利用に向けた実証段階にある。
4製品
6提携・顧客
3特許
8出資者

しくみ

解こうとしている課題

化学肥料の製造に伴うエネルギー消費や有機肥料の使いにくさ、養殖飼料の原料供給、繊維生産の資源・排出負荷に対し、温室効果ガスや窒素を原料とする代替素材の生産を目指す。

どう動くか

海洋性紅色光合成細菌を海水条件下で光照射しながら培養し、光合成によるCO₂固定と窒素固定を通じて菌体や代謝物を生産する。得られたバイオマスを肥料・飼料原料にし、遺伝子改変菌が作るタンパク質を抽出・精製・紡糸して繊維にする。会社は、温室効果ガスを直接素材へ変換し、海水・光を利用できる点をプラットフォームの特長としている。

できるようになること

実用化すれば、排ガス中の温室効果ガスを肥料・飼料・バイオ素材の原料として利用し、農業・養殖・素材製造で化石資源や既存原料への依存を減らす可能性がある。会社と大学は、低環境負荷の資源循環型製造への貢献を掲げている。

技術の出自:京都大学大学院工学研究科の材料化学・バイオ高分子分野を中心とする研究成果。京都大学大学院農学研究科附属農場などとの共同研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 温室効果ガスの固定・資源化
  • 農業向け有機質肥料
  • 水産養殖用飼料原料
  • タンパク質繊維・環境配慮型繊維素材
  • 微生物由来バイオ素材製造

優位性の主張

会社の主張
会社は、CO₂と窒素を固定する海洋性紅色光合成細菌を使い、温室効果ガスを直接素材に変換できるCCU技術を主張している。 出典
会社の主張
Air Fertilizerは窒素含有量11%、C/N比約4で、試作肥料を使った小松菜・ブロッコリーの栽培試験で良好な成長を確認したと会社が説明している。 出典
会社の主張
Air Silkはクモ糸と同様のファイバー構造を持つと会社が説明し、西陣織試作品で繊維化の実現可能性を示した。 出典
大学の発表
京都大学・理化学研究所は、海洋性紅色光合成細菌によるゼロカーボン窒素肥料とタンパク質繊維の作出に成功したと発表した。 出典

製品・サービス

試験導入
温室効果ガス固定プラント/CCUプラットフォーム

海洋性紅色光合成細菌を培養し、温室効果ガスを固定して有用物質へ転換するプラント。 出典

温室効果ガスを排出する事業者、素材・肥料・飼料関連事業者
試験導入
Air Fertilizer®

海洋性紅色光合成細菌由来の窒素成分・アミノ酸を含む農業向け有機質肥料。 出典

農業生産者、肥料関連事業者
試験導入
Air Feed®

海洋性紅色光合成細菌由来のタンパク質・アミノ酸を含む水産養殖向け飼料原料。 出典

水産養殖事業者、配合飼料メーカー
実証
Air Silk®

光合成細菌が作るタンパク質を抽出・精製・紡糸した人工シルク繊維。 出典

繊維・アパレル・素材関連事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-08
助成
令和8年度「産学公の森」推進事業補助金 出典
2025-12
共同開発
出光興産株式会社:西部石油事業所内のベンチプラントで細菌の大量培養とグリーンバイオ資材製造を実証。 出典
2024-09
資金調達
シリーズA。8億円。株式会社環境エネルギー投資、出光興産株式会社、Shimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)、三菱UFJキャピタル株式会社、Beyond Next Ventures株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社 出典
2024-09
資本提携
京都大学イノベーションキャピタル株式会社:京都iCAPのファンドが追加出資を実施。 出典
2022-05
助成
JST「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」 出典
2022-05
共同開発
京都大学:紅色光合成細菌を用いたゼロカーボン肥料などを共同研究。 出典
2022-05
共同開発
理化学研究所:海洋性紅色光合成細菌を用いたタンパク質繊維の作出に共同で取り組んだ。 出典
2021-07
資金調達
シード。7,000万円。Beyond Next Ventures株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社 出典
2021-06
助成
NEDO 2021年度 STS事業 出典
2021-01
助成
NEDO「研究開発型スタートアップ支援事業(STS)」

提携先・顧客

共同開発
出光興産株式会社 西部石油事業所内のベンチプラントで細菌の大量培養とグリーンバイオ資材製造を実証。 出典
共同開発
西部石油株式会社 事業所内にベンチプラントを設置し、商用利用に向けた培養実証を実施。 出典
共同開発
京都大学 紅色光合成細菌を用いたゼロカーボン肥料などを共同研究。 出典
共同開発
理化学研究所 海洋性紅色光合成細菌を用いたタンパク質繊維の作出に共同で取り組んだ。 出典
共同開発
Spiber株式会社 海洋性紅色光合成細菌由来のタンパク質繊維の研究開発に参加。 出典
資本提携
京都大学イノベーションキャピタル株式会社 京都iCAPのファンドが追加出資を実施。 出典

特許

3 件 出典
Google Patents等で会社名・英語名を検索し、本調査で技術内容を確認できた公開公報・出願を3件記録。網羅的な全件数ではない。
主な分野紅色光合成細菌による農産物用肥料、紅色光合成細菌の培養・炭素固定、水産養殖用飼料
海外出願True
WO2023214592A1/農産物用肥料 Symbiobe株式会社、国立大学法人京都大学 / WO公報は失効表示。Google Patents上でJP・US・EPの各出願は審査中と表示 出典
EP4428241A1/紅色光合成細菌の増殖・炭素固定を促進する培養方法 Symbiobe Inc. / 出願中 出典
EP4520187A1/水産養殖用飼料 Symbiobe Inc.、Kyoto University NUC / 出願中 出典

会社の規模

従業員13名(2026-09-21時点) 出典
資本金10.81億円(2026-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトsymbiobe.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-1.73億円—6.56億円 出典
2024-12-31—-1.29億円—8.17億円 出典(Gビズインフォ)
2023-12-31—-9,731万円1.33億円1.43億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
京都大学 京大桂ベンチャープラザの入居企業として掲載。 出典
大学の出資
京都大学 京都大学の100%出資子会社である京都iCAPが運営するファンドから追加投資を受けた。 出典
大学との関係
京都大学 京都大学の研究成果を基に設立された大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた8社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 3銀行・金融機関系 3大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:7130001068414
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