組換えHGFタンパク質を使い、脊髄損傷などの治療薬を開発する

組換えヒト肝細胞増殖因子(HGF)タンパク質を医薬品グレードで製造し、組織・臓器の保護、再生、修復を促す治療薬として開発する技術。

クリングルファーマ株式会社 慶應義塾大学・金沢大学発 / 大阪府 茨木市 / 2001年設立
研究発の技術 組換えタンパク質医薬 肝細胞増殖因子(HGF) 再生医療・組織修復 バイオ医薬品製造 希少疾患
上場 公式会社概要と株式情報で東証グロース市場(証券コード4884)への上場を確認し、2026年9月にも事業開示があります。
実用化の段階
研究実証販売
複数疾患で臨床試験を行い、脊髄損傷・声帯瘢痕では第III相または追加第III相段階だが、製造販売承認・販売実績は確認できない。
5製品
5提携・顧客
24特許
26出資者

しくみ

解こうとしている課題

脊髄損傷や声帯瘢痕など、既存の治療で機能回復が難しい疾患に対し、根本的な治療手段が不足している課題に取り組む。

どう動くか

HGFは体内にあるタンパク質で、細胞表面のMET受容体などを介して細胞の生存や増殖、組織修復に関わる。同社は複雑な立体構造と分子内の結合を持つHGFを、医薬品向け品質で製造・量産する体制を整えた。投与方法や製剤を疾患に合わせ、脊髄損傷では脊髄腔内、声帯瘢痕では声帯粘膜内への投与を臨床試験で検討している。

できるようになること

会社は、HGF医薬品が実用化されれば、脊髄損傷や声帯瘢痕などの難治性疾患に新たな治療選択肢を提供できる可能性があるとしている。適応拡大や海外展開も目指しているが、現時点では承認・販売前の開発段階である。

技術の出自:大阪大学のHGF研究成果を基盤に創業。金沢大学がん進展制御研究所のHGF・MET系研究、慶應義塾大学医学部との脊髄損傷およびHGF・細胞治療の共同研究にも関係する。 出典1 出典2

使われる場面

  • 急性期脊髄損傷
  • 声帯瘢痕
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • 急性腎障害
  • 神経栄養性角膜炎(パートナー開発)
  • HGF・細胞治療の併用研究

優位性の主張

会社の主張
HGFタンパク質を医薬品グレードで量産する技術を確立し、複数の臨床試験を実施している点で「世界で唯一のオンリーワン・カンパニー」と主張。 出典
会社の主張
HGFは組織・臓器の保護、再生、修復に複数の作用を持つ生体内タンパク質であり、同社はこれを創薬プラットフォームとして複数疾患へ展開する方針。 出典

製品・サービス

試験導入
KP-100IT(オレメペルミン アルファ、脊髄損傷急性期)

組換えヒトHGFの脊髄腔内投与製剤。急性期脊髄損傷を対象に臨床開発中。 出典

承認後は急性期脊髄損傷患者を診療する救急・脊髄損傷医療機関を想定。
試験導入
KP-100LI(声帯瘢痕)

組換えヒトHGF製剤を声帯粘膜内に投与し、声帯瘢痕の治療を目指す。 出典

声帯瘢痕患者を診療する耳鼻咽喉科医療機関を想定。
研究段階
KP-100IT(ALS)

組換えヒトHGFの髄腔内投与製剤。ALSを対象とした医師主導第II相試験を終了し、追加解析中。 出典

ALS患者を診療する医療機関を想定。
研究段階
KP-100(急性腎障害)

組換えヒトHGFを急性腎障害に用いる開発候補。第I相試験を終了。 出典

急性腎障害を診療する医療機関を想定。
試験導入
組換えヒトHGF原薬供給(眼科疾患)

米国企業へHGF原薬を供給。パートナーが神経栄養性角膜炎を対象に臨床試験を実施。 出典

医薬品開発企業。最終的な対象患者は神経栄養性角膜炎患者。

これまでの歩み 新しい順

2026-09
助成
AMED難治性疾患実用化研究事業。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2026-01
規制・認証
声帯瘢痕向けKP-100LI第III相臨床試験(2026年1月に最終症例組入れ完了、経過観察中。承認申請前。)
2025-11
海外拠点
米国(ジョージア州):米国子会社 Kringle Pharma USA, Inc. を設立し、米国での医薬品研究開発を進める。 出典
2025-08
資金調達
第16回新株予約権(行使分)。5.12億円。EVO FUND 出典
2025-06
海外
米国:脊髄損傷急性期を対象とする組換えヒトHGFタンパク質が米国の希少疾病用医薬品指定を取得。 出典
2025-06
規制・認証
急性期脊髄損傷の希少疾病用医薬品指定(米国)(指定取得。製造販売承認・販売は未確認。) 出典
2024-04
共同開発
東北大学:ALS試験結果の追加解析に関する共同研究。 出典
2024-02
規制・認証
急性期脊髄損傷向けKP-100IT(第III相試験で主要評価項目に統計学的有意差なし。追加第III相試験を実施中。承認取得は確認できず。) 出典
残りの13件を表示
2023-09
海外提携
米国:米国企業とHGFのライセンス・供給契約を結び、米国での臨床開発と製造効率・規模拡大に関する協業を進めている。 出典
2021-11
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)第6回公募「組換えHGFタンパク質を用いた難治性線維症治療薬の開発」」 出典
2021-08
共同開発
クラリス・バイオセラピューティクス:HGF原薬の供給を受け、神経栄養性角膜炎を対象に米国で臨床開発。 出典
2021-02
共同開発
慶應義塾大学:脊髄損傷に対するHGF応用研究と、HGF・細胞治療の併用研究を実施。 出典
2021-01
資金調達
オーバーアロットメントに伴う第三者割当。8,004万円。野村證券株式会社 出典
2020-12
資金調達
新規上場時公募増資。5.34億円 出典
2020-08
資金調達
第三者割当増資。4億円。丸石製薬株式会社 出典
2020-08
販売提携
丸石製薬株式会社:脊髄損傷急性期向け製品の販売・プロモーションを担う契約。製品は未承認。 出典
2020-04
資金調達
C種優先株式第三者割当。7.4億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、千島土地株式会社、りそなキャピタル株式会社、MSFキャピタルパートナーズ合同会社、南都キャピタルパートナーズ株式会社、Yitu Limited 出典
2020-02
資金調達
C種優先株式第三者割当。9.5億円。日本全薬工業株式会社、東邦ホールディングス株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、DBJキャピタル株式会社、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社、CYBERDYNE株式会社 出典
2020-02
販売提携
東邦ホールディングス株式会社:脊髄損傷急性期向け製品の卸売・流通を担う契約。製品は未承認。 出典
2019-09
規制・認証
KP-100IT/急性期脊髄損傷の希少疾病用医薬品指定(日本)(指定取得。製造販売承認・販売は未確認。) 出典
2016-12
資金調達
6.1億円。DBJキャピタル株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、東邦リース株式会社、ごうぎんキャピタル株式会社、株式会社ケイエスピー、CYBERDYNE株式会社 出典

提携先・顧客

販売提携
丸石製薬株式会社 脊髄損傷急性期向け製品の販売・プロモーションを担う契約。製品は未承認。 出典
販売提携
東邦ホールディングス株式会社 脊髄損傷急性期向け製品の卸売・流通を担う契約。製品は未承認。 出典
共同開発
慶應義塾大学 脊髄損傷に対するHGF応用研究と、HGF・細胞治療の併用研究を実施。 出典
共同開発
クラリス・バイオセラピューティクス HGF原薬の供給を受け、神経栄養性角膜炎を対象に米国で臨床開発。 出典
共同開発
東北大学 ALS試験結果の追加解析に関する共同研究。 出典

特許

24 件 出典
会社公式サイトの2025年9月時点の公表件数(出願中3件を含む)。Google Patents等で代表案件を確認したが、全件を国別ファミリー単位で網羅照合した件数ではない。
主な分野HGF製剤・神経疾患用途、脊髄損傷治療、HGFタンパク質の製剤・投与用途、骨腱接合部・靭帯骨接合部の再生、HGF修飾・製造
共同出願人慶應義塾
海外出願True
特許第6281992号/WO2016039163A1「神経疾患の治療に適したHGF製剤」 クリングルファーマ株式会社 / 日本登録。Google Patentsでは国際出願WOは失効表示、各国移行特許の登録・状態は国ごとに異なる。 出典
特許第7838207号「脊髄損傷治療剤」 慶應義塾、クリングルファーマ株式会社 / 登録 出典
WO2020158690A1「ポリエチレングリコール修飾型HGFまたはその活性断片」 出願公報。Google Patentsの法的状態表示を含む詳細は公報で要確認。 出典

会社の規模

従業員17名(2025-09-30時点) 出典
資本金1,000万円(2026-09-15時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトkringle-pharma.com

大学との関係

ライセンス
大阪大学 HGFタンパク質の開発実施権の許諾を受け、開発を開始。 出典
共同研究
慶應義塾大学 脊髄損傷に対するHGF治療を応用した複合研究の共同研究契約を締結。公式サイトでは関連する治療法・バイオマーカー等の共同研究も掲載。 出典
共同研究
金沢大学 公式研究開発ページに、HGFの次世代製造方法や疾患応用に関する大学との共同研究を掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた26社)

事業会社(CVCを含む) 10独立系VC 3銀行・金融機関系 8大学系(大学VC・大学) 3その他・不明 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:7120901027189
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