ナノカプセルや外用基剤で、成分を皮膚の角層から届ける

皮膚から成分を届けるDDS技術。レチノイン酸などを包むナノカプセル「NANOEGG」と、角層の成分透過を促す外用基剤「NANOCUBE」を化粧品・創薬研究に応用する。

株式会社ナノエッグ 聖マリアンナ医科大学発 / 東京都 港区 / 2006年設立
研究発の技術 ドラッグデリバリーシステム 経皮吸収 ナノカプセル 液晶組成物 化粧品原料 皮膚科学
実用化の段階
研究実証販売
化粧品と研究試薬の販売、化粧品原料の採用、育毛剤の販売開始を公表しており、豊麗シリーズは2020年のリニューアル発表時に累計販売250万本超としている。
6製品
4提携・顧客
8特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

皮膚のバリア機能により薬剤や美容成分が角層を通りにくいこと、また一部の外用成分では皮膚表面にとどまること。

どう動くか

NANOEGGはレチノイン酸を炭酸カルシウムの薄膜で包み、皮膚表面での刺激を抑えながら角層を通して表皮へ届ける設計です。NANOCUBEは皮膚の細胞間脂質に一時的な変化を起こし、成分が角層を通過しやすくなる道をつくると会社は説明しています。主な用途は化粧品原料や外用製剤で、医薬品への応用は研究開発段階です。

できるようになること

化粧品成分の角層への送達や、外用薬の基剤への応用を目指す。会社・大学は、将来的に注射針を使わない薬剤投与への展開を掲げているが、医薬品としての実用化は確認できない。

技術の出自:聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センターの皮膚科学・ドラッグデリバリーシステム(DDS)研究。JSTプレベンチャー研究課題「皮膚再生のためのレチノイン酸ナノ粒子」。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • スキンケア化粧品・化粧品原料
  • 医療機関向け化粧品・研究試薬
  • 女性用育毛剤
  • 皮膚疾患向け外用薬の創薬研究
  • 外用薬の経皮送達・DDS基剤

優位性の主張

第三者の評価
JST発表は、レチノイン酸を直径約15~20nmの炭酸カルシウム薄膜カプセルにし、皮膚角質層を通して表皮へ届ける技術として紹介している。 出典
会社の主張
会社は、NANOCUBEが細胞間脂質のラメラ構造を一時的に揺るがして角層内に成分の通り道を作り、角層までの透過を促すと説明している。 出典
第三者の評価
NEDOの紹介では、NANOCUBEが皮膚の細胞間脂質を一時的に固相から液相へ変化させる仕組みとして説明されている。 出典
会社の主張
会社は、NANOCUBEを複数の化粧品メーカーやOEM会社が機能性素材として採用していると説明している。採用社名は当該ページでは明記されていない。 出典

製品・サービス

販売中
豊麗グレイス

ナノカプセル化成分やAIジェルを配合したエイジングケア化粧品シリーズ。美容液、化粧水、クリームなど。 出典

年齢に応じた肌のハリ・うるおいケアを求める一般消費者
販売中
NANOCUBE®(ナノキューブ)

化粧品に配合するジェル状外用基剤。成分の角層までの透過を促す素材として販売・採用実績がある。 出典

化粧品メーカー、OEM会社、医療機関向け化粧品事業者
販売中
@dds VAエッセンス

レチノールなどを配合した美容液。公式オンラインショップで販売されている。 出典

美容医療・医療機関専売化粧品の利用者
販売中
@dds HQエッセンス

ハイドロキノンなどを配合した美容液。公式オンラインショップで販売されている。 出典

美容医療・医療機関専売化粧品の利用者
販売中
女性用薬用育毛剤「ふわり」

NANOCUBEを用いた女性用薬用育毛剤。NEDOの支援を受けた開発品として販売開始が公表されている。 出典

女性の頭皮・薄毛ケアを求める消費者
販売中
トレチノインナノエッグ

トレチノインを含む研究試薬。会社サイトは経皮浸透性と徐放性を付与した製品として紹介している。 出典

医療機関・研究者

これまでの歩み 新しい順

2025-11
海外
海外ネットワークを活用し、AI創薬を中心とする海外共同研究の拡大に取り組む予定と公表。実施済みの海外拠点・提携先は確認できず。 出典
2022-05
販売提携
株式会社QVCジャパン:豊麗グレイスのテレビ通販・オンライン販売を開始したと会社が発表。 出典
2019-10
資金調達
2.2億円。Horizons Ventures 出典
2017-02
資金調達
株式取得(取得額非公表)。金額は非公表。KDDI株式会社、三井不動産株式会社 出典
2015-12
資金調達
1.3億円。株式会社ケイエスピー、グローバル・ブレイン株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2011-11
融資
新株予約権付融資。株式会社日本政策金融公庫 出典
2009-10
受賞
日本バイオベンチャー大賞「第6回 日本バイオベンチャー大賞 バイオインダストリー協会会長賞」 出典
2009-01
共同開発
株式会社TBC:皮膚外用組成物の国際特許出願に共同出願人として記載。 出典
残りの3件を表示
2008-12
共同開発
江崎グリコ株式会社:α-リポ酸ナノ粒子の特許ファミリーに共同出願人として記載。 出典
2008
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDOイノベーション推進事業(研究開発型ベンチャー技術開発助成事業)」 出典
2003
助成
科学技術振興機構(JST)「JSTプレベンチャー事業「皮膚再生のためのレチノイン酸ナノ粒子」」 出典

提携先・顧客

販売提携
株式会社QVCジャパン 豊麗グレイスのテレビ通販・オンライン販売を開始したと会社が発表。 出典
共同開発
株式会社TBC 皮膚外用組成物の国際特許出願に共同出願人として記載。 出典
共同開発
江崎グリコ株式会社 α-リポ酸ナノ粒子の特許ファミリーに共同出願人として記載。 出典
共同開発
聖マリアンナ医科大学 大学発ベンチャーとして創業し、液晶組成物などの特許に大学名が記載。 出典

特許

8 件 出典
Google Patents、特許公報、会社の特許取得発表で確認できた関連特許ファミリー8件。出願人名の日本語・英語表記を検索した範囲であり、全件網羅ではない。
主な分野レチノイン酸ナノカプセル・ナノ粒子、皮膚再生・経皮送達、液晶組成物・外用基剤、化粧品・皮膚洗浄用組成物、皮膚疾患治療用組成物
共同出願人Japan Science and Technology Agency、株式会社TBC、江崎グリコ株式会社、科学技術振興機構(JST)、聖マリアンナ医科大学
海外出願True
特願2002-293053/特許第5285201号「レチノイン酸ナノカプセル」 株式会社ナノエッグ / 日本で登録 出典
WO2005/037267「多価金属無機塩で被覆したレチノイン酸ナノ粒子の粒径制御方法」 Nanoegg Research Laboratories, Inc. / 国際公開。各国移行出願あり。欧州出願はみなし取下げ。 出典
WO2006/118245「皮膚再生促進剤」 Japan Science and Technology Agency、Nanoegg Research Laboratories, Inc. / 国際公開。各国での登録・存続状況は個別確認が必要。 出典
WO2009/096481「皮膚外用組成物及び美白化粧料」 聖マリアンナ医科大学、株式会社ナノエッグ、株式会社TBC / 国際公開。Google Patents表示はCeased。 出典
残りの4件を表示
JP2011-509705/US9809750B2「液晶組成物」 Nanoegg Research Laboratories, Inc. / 米国特許登録、Google Patents表示はActive。日本・欧州・中国等にも関連公報あり。 出典
JP2019-086441/特許第7006947号「外用組成物」 株式会社ナノエッグ / 日本で登録。Google Patents表示はActive。 出典
特願2020-073593/特許第7058884号「皮膚洗浄用組成物」 株式会社ナノエッグ / 日本で登録 出典
特願2020-521781「アトピー性皮膚炎を治療または予防するための組成物」 株式会社ナノエッグ / 会社発表では特許取得。米国対応出願US20190125734A1は放棄と表示。 出典

会社の規模

資本金9,500万円(2026-10時点) 出典
公式サイトnanoegg.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-7,225万円1.09億円4.91億円 出典(Gビズインフォ)
2024-09-30—2.64億円1.81億円6.4億円 出典(Gビズインフォ)
2023-09-30—1,488万円-8,259万円4.23億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
聖マリアンナ医科大学 同大学の研究内容紹介ページで、2006年設立の聖マリアンナ医科大学認定ベンチャーとして紹介。 出典
共同研究
聖マリアンナ医科大学 大学の産官学連携実績に、ナノエッグを指定ベンチャーとする脱毛治療剤の開発事業(事業年度H21・H22)が記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 3銀行・金融機関系 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:29件
法人番号:7020001077509
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