光で微生物の代謝を切り替え、化学品の生産を目指す

光スイッチタンパク質で微生物の遺伝子や代謝経路を光制御し、バイオ由来化学品の生産プロセスを高める技術。

株式会社ミーバイオ 東京大学発 / 神奈川県 川崎市
研究発の技術 光遺伝学 光スイッチタンパク質 合成生物学 スマートセル バイオものづくり 発酵プロセス
実用化の段階
研究実証販売
研究用PA-Cre試薬は2023年に販売開始済み。一方、主力のmii-BioprocessはNEDO事業でパイロットプラント開発・建設とサンプル生産を進める段階で、商用生産の完了は確認できない。
2製品
3提携・顧客
2特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

目的物質、とくに微生物に毒性を示す芳香族化合物は、生産菌の増殖を妨げ、大量生産やコスト低減の障壁となる。

どう動くか

光を受けると結合し、光を止めると離れるよう設計したタンパク質を細胞に組み込む。分割した酵素などをこのタンパク質につなぐと、光で両者が近づいて酵素活性が戻る。遺伝子や代謝の働きを、光を当てる時刻や場所に応じて切り替えられる。会社はこの仕組みを微生物の生産制御に応用し、光照射機構付きの生産設備と組み合わせる開発を進めている。

できるようになること

会社は、光で生産プロセスを制御して生産収量を高め、植物由来原料から化学品をつくるバイオものづくりの拡大につなげることを目指す。実現すれば、化学品製造の脱石油・脱炭素化に寄与する可能性がある。

技術の出自:東京大学大学院総合文化研究科の生命現象の光操作研究。東京大学発ベンチャーとして事業化。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 微生物を用いたバイオものづくり
  • 芳香族化合物・フェノール類などのバイオ由来化学品生産
  • 発酵生産プロセスの制御
  • 光誘導型遺伝子組換え・基礎生命科学研究

優位性の主張

会社の主張
光受容体をタンパク質工学で改変し、光照射で結合、消灯で解離する光スイッチタンパク質を開発。酵素活性や細胞の働きを光刺激で制御できると説明している。 出典
会社の主張
光による微生物の生産制御を大量生産向けのmii-Bioprocessとして展開し、生産収量向上を目指す。NEDOの事業計画ではスイッチ性能向上、目的物質に適した耐性菌株、光照射機構付きパイロットプラントを開発対象としている。 出典
大学の発表
東京大学名義の特許第6555677号は、光依存で二量体を形成するタンパク質ペアの界面アミノ酸を改変した光スイッチを対象とする。 出典

製品・サービス

試験導入
mii-Bioprocess(光制御型バイオ生産システム)

光スイッチスマートセルと光照射機構付き生産設備を組み合わせ、微生物の生産プロセスを光で制御するシステム。 出典

化学・素材メーカーなど、バイオ由来化学品の生産を検討する企業
販売中
PA-Cre with Magnet System®

光スイッチタンパク質を組み合わせた光誘導型Cre試薬。青色光で遺伝子組換えを時間・空間特異的に制御する研究用試薬。 出典

生命科学分野の大学・研究機関など

これまでの歩み 新しい順

2026-06
海外出展
タイ:SITE(Startup x Innovation Thailand EXPO)で開催されたStartup Thailand League 2026で準優勝相当のFirst Runner-Upを受賞し、タイでの事業展開方針を公表しました。 出典
2026-04
海外出展
ベルギー:ブリュッセルで開催された日EUビジネス産業ウィークに参加。経済産業省の発表では、日EUバイオワーキンググループ・官民会合に参加した企業の一社として記載されています。 出典
2026-01
助成
NEDO GX事業 STSフェーズ助成。4.98億円 出典
2025-12
助成
NEDO「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(STS)」 出典
2025-09
共同開発
三菱ケミカルエンジニアリング株式会社:光照射機構付きバイオ生産プラントの設計・建設に向けた検討を開始。 出典
2025-08
海外プログラム
米国:NEDO Silicon Valley Immersion Programへの採択を公表。シリコンバレーでのプログラム参加を通じて光制御型バイオ生産システムの海外展開を進めるとしています。 出典
2023-10
販売提携
関東化学株式会社:PA-Cre with Magnet System®を販売。ミーバイオは技術を独占ライセンス。 出典
2023-10
規制・認証
PA-Cre with Magnet System®(研究用試薬)(研究用試薬として販売開始の公表を確認。医薬品等の承認情報は確認できず。) 出典
2023-02
受賞
光産業創成大学院大学「Photonics Challenge 2023 最優秀ビジネス賞」 出典

提携先・顧客

販売提携
関東化学株式会社 PA-Cre with Magnet System®を販売。ミーバイオは技術を独占ライセンス。 出典
共同開発
株式会社セツロテック 光誘導型Cre技術を用いたモデルマウスの共同研究開発と普及を推進。 出典
共同開発
三菱ケミカルエンジニアリング株式会社 光照射機構付きバイオ生産プラントの設計・建設に向けた検討を開始。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで光スイッチ・光誘導型遺伝子組換えに関する東京大学名義の関連特許を2件確認。Gビズインフォの法人番号別データは2013〜2022年の対象範囲で特許0件、商標2件と表示。調査時点でミーバイオ名義の関連特許は確認できず、網羅性は保証しない。
主な分野光依存的に二量体を形成するタンパク質セット、光誘導型遺伝子組換え用ポリペプチド
JP6555677B2/特許第6555677号「光依存的に二量体を形成するタンパク質のセット」 国立大学法人東京大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP7088520B2「光依存的遺伝子組換えに用いられるポリペプチドのセット」 国立大学法人東京大学 / 登録 出典

会社の規模

従業員14名(2026-08-04時点) 出典
資本金1億円(2026-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmii-bio.com

大学との関係

ライセンス
東京大学 同社の製品説明書によると、東京大学で開発されたPA-Creについて同社が独占的ライセンスを受けています。

出資者(公開情報で確認できた3社)

独立系VC 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:7010001199725
内容の誤りを知らせる