薄型の超音波センサーで、配管の肉厚変化を継続して測る

熊本大学の研究成果を活用した薄型・柔軟・耐熱の圧電超音波センサーと、配管・タンクの肉厚を継続計測するモニタリングシステム。

株式会社CAST 熊本大学発 / 熊本県 熊本市中央区 / 2019年設立
研究発の技術 圧電センサー 超音波計測 ゾルゲル複合体 配管減肉モニタリング 非破壊検査 予知保全
実用化の段階
研究実証販売
ULTRACKを市場にリリース済みで、発電所での実証、製品導入事例、複数の販売代理店契約が公表されている。
4製品
8提携・顧客
3特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

高温・高所・狭所など人による点検が難しい配管では、腐食・摩耗による肉厚減少の把握に手間がかかり、事故防止や保全計画の妨げになる。

どう動くか

圧電センサーを配管表面に取り付け、超音波を送受信して肉厚の変化を測る。CASTはゾルゲル複合体圧電デバイス技術を活用し、曲面や狭所に沿わせやすい薄型センサーを開発した。測定値を遠隔で記録・可視化し、腐食や摩耗による減肉の進行を把握する。会社発表では、一般モデルより高温の環境や、手作業による点検が難しい場所での常時測定を特長としている。

できるようになること

会社や公的機関の説明では、稼働中の配管を常時監視し、減肉の早期把握と計画的な交換を支援する。危険箇所への立ち入りや設備停止を抑え、安全性・保全効率の向上につなげることを目指す。

技術の出自:熊本大学大学院先端科学研究部を中心とする圧電センサー研究。熊本大学の研究成果「ゾルゲル複合体圧電デバイス」技術を事業化。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 工場・プラント配管の腐食・摩耗による減肉監視
  • 発電所の配管・ボイラー設備の保全
  • タンク、シュート等の肉厚モニタリング
  • 上下水道・ガス導管などの配管検査ロボットへの搭載
  • 医療・ヘルスケア向け超音波センシングの研究開発

優位性の主張

会社の主張
独自の薄型圧電センサーはフレキシブルで、狭い隙間や曲面にも設置でき、配管に取り付けたまま長期モニタリングできると会社は説明している。 出典
会社の主張
ULTRACKの標準的なセンサーは350℃環境に対応し、厚さ1mm以下、測定精度0.1mmと製品資料で説明している。仕様・条件は機種により異なる。 出典
会社の主張
2026年発表のULTRACK Liteは、既設配管に後付けでき、200℃までの配管肉厚を常時・自動計測できると会社は説明している。 出典

製品・サービス

販売中
ULTRACK 配管減肉モニタリングシステム

薄型圧電超音波センサーで配管・タンクの肉厚を遠隔計測し、腐食・摩耗による減肉を継続監視する。 出典

製油所、化学プラント、発電所、食品・製紙・製鉄・医薬品工場、上下水道施設など
販売中
ULTRACK Lite

既設配管に後付けし、200℃までの配管肉厚を常時・自動計測するシンプル構成のモニタリングシステム。 出典

高温配管を保有する製造現場・プラント事業者
販売中
超耐熱超音波センサー

ULTRACKシリーズの500℃対応センサー。配管等の厚み計測向けに会社が製品発表。 出典

高温の配管・設備を保有する製造業・プラント事業者
研究段階
フレキシブル超音波センサ(医療・ヘルスケア向け)

曲面にフィットする薄型センサー。NOKと医療・ヘルスケアでの活用を想定して共同開発。 出典

医療・ヘルスケア分野の機器・サービス事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-01
海外提携
マレーシア:Marniq社とULTRACKの現地マーケティング・販促活動、共同研究等を行う戦略的パートナーシップのMoUを締結。 出典
2025-08
助成
経済産業省グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(採択)。経済産業省
2025-02
資金調達
第三者割当増資。1.5億円。リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合、肥銀ベンチャー2号投資事業有限責任組合、OKB・名南ベンチャー支援1号投資事業有限責任組合 出典
2025-01
受賞
全国知識製造業会議「Deep Tech Venture of the Year 2025 グロース部門」 出典
2024-01
海外
マレーシア:2024年1月からサイバージャヤのCenter of Garage Malaysiaに入居し、現地プラントでの実証導入案件やパートナー獲得を目指す海外拠点を開設。 出典
2023-12
実証
徳島津田バイオマス発電所合同会社:配管減肉モニタリングを設置し、現場での長期計測と無線伝送を実証。 出典
2023-07
共同開発
株式会社ソラリス:フレキシブル超音波センサー搭載の管内配管減肉検査ロボットを共同開発。
2023-05
資金調達
第三者割当増資。1.5億円。リアルテックホールディングス株式会社、肥銀キャピタル株式会社、東亜非破壊検査株式会社 出典
残りの3件を表示
2022-04
資金調達
J-KISS型新株予約権。4,000万円。リアルテックホールディングス株式会社、肥銀キャピタル株式会社 出典
2022-01
共同開発
NOK株式会社:医療・ヘルスケア領域を想定したフレキシブル超音波センサーを共同開発。 出典
2019-09
資金調達
設立時プレ投資。金額は非公表。QBキャピタル合同会社 出典

提携先・顧客

実証
徳島津田バイオマス発電所合同会社 配管減肉モニタリングを設置し、現場での長期計測と無線伝送を実証。 出典
実証
株式会社レノバ 出資先の徳島津田バイオマス発電所での実証に関係。 出典
共同開発
NOK株式会社 医療・ヘルスケア領域を想定したフレキシブル超音波センサーを共同開発。 出典
共同開発
株式会社ソラリス フレキシブル超音波センサー搭載の管内配管減肉検査ロボットを共同開発。
販売提携
双日九州株式会社 ULTRACK販売に関する代理店契約を締結。 出典
販売提携
株式会社三洋産業 ULTRACK販売に関する代理店契約を締結。 出典
販売提携
丸紅ケミックス株式会社 ULTRACK販売に関する代理店契約を締結。 出典
販売提携
株式会社ドーワテクノス ULTRACK販売に関する代理店契約を締結。 出典

特許

3 件 出典
Google Patents、J-GLOBAL、公式発表を対象とした調査範囲で、中核センサー技術・関連プローブに関する公開案件を3件確認。法人の全特許件数ではない。
主な分野圧電センサー、超音波プローブ、センサー製造方法、配管肉厚計測
海外出願True
特許第7066092号/Sensor device, and method for producing sensor device(WO2022118965A1) 株式会社CAST、国立大学法人熊本大学 / 日本登録。WO公報はGoogle Patents上でCeased表示。米国移行出願は登録記録あり。 出典
特開2023-063187「ゾルゲル複合体圧電センサ作成方法」 国立大学法人熊本大学、株式会社CAST / 公開公報。審査請求未請求との公報記載を確認。 出典
WO2023140166A1「Ultrasonic probe and ultrasonic probe manufacturing method」 株式会社CAST、NOK株式会社 / 国際公開。JP・US・CN・EPへの優先権・移行記録あり。 出典

会社の規模

従業員13名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金1.5億円(2026-03時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトcast-sensing.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-05-31—-1.4億円—8,274万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
熊本大学 熊本大学認定ベンチャー。大学の研究成果を活用して設立された。 出典
共同研究
熊本大学 会社設立前から大学研究者間で共同研究を行い、その研究成果を事業化するために設立。大学発ベンチャーと熊本大学のクロスアポイントメント協定も紹介されている。 出典
ライセンス
熊本大学 公開インタビューによると、熊本大学単独特許3件と大学との共有特許1件の大学持分をCASTが譲り受けた。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:6330001026781
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