EP4の働きを抑える薬の候補を開発し、がんや痛みの治療を目指す

低分子医薬品候補を探索・開発し、製薬企業などにライセンスする創薬事業。主な候補にEP4拮抗薬、COX-2阻害薬、CB2作動薬がある。

株式会社AskAt 愛知県 名古屋市
研究発の技術 創薬 低分子医薬品 EP4拮抗薬 COX-2阻害薬 CB2作動薬 ライセンス導出
実用化の段階
研究実証販売
AskAtの候補化合物由来のGalliprantがElancoにより犬用医薬品としてEU等で承認・販売されている一方、他の候補の多くは非臨床・臨床開発段階にある。
4製品
6提携・顧客
101特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

がん、慢性疼痛、神経疾患、自己免疫疾患などで、既存治療の効果や安全性に残る課題に対し、新たな治療候補を開発する。

どう動くか

AAT-007などのEP4拮抗薬は、炎症などで産生されるPGE2がEP4受容体に結合して起こす信号を抑える。会社資料は、NSAIDsのようにプロスタグランジン全体の産生を止めず、EP4を選択的に阻害する点を特徴として説明している。候補化合物は自社で開発するほか、導出先が臨床試験や販売を担う。

できるようになること

会社は、候補薬の開発・導出を通じて新たな治療選択肢を患者に届けることを目指す。疼痛領域では、オピオイド依存や既存薬の副作用・効果不足への対応を開発課題として挙げている。

技術の出自:ファイザー研究所の創薬研究を起点とする開発化合物群。会社は2013年に創設され、ラクオリア創薬から独立したと説明している。大学発技術との関係は確認できない。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • がん治療
  • 慢性疼痛・炎症性疼痛
  • 動物用医薬品(犬の変形性関節症に伴う疼痛)
  • 認知症・認知機能障害
  • 自己免疫疾患・アレルギー
  • 消化器系疾患

優位性の主張

会社の主張
AAT-007などの選択的EP4拮抗薬は、PGE2を介した作用を阻害する一方、プロスタノイドの生合成には直接影響しないと会社資料は説明している。 出典
会社の主張
会社は、グローバル製薬企業・研究機関・大学などとの協業ネットワークを活用して、候補化合物の価値を高める事業モデルを掲げている。 出典

製品・サービス

販売中
Galliprant(grapiprant、AAT-007)

犬の変形性関節症に伴う疼痛を対象とするEP4拮抗薬。Elancoが販売する動物用医薬品。 出典

犬の飼い主、動物病院・獣医師(販売はElanco)
試験導入
AAT-007(grapiprant)

がん・疼痛を対象とするEP4拮抗薬候補。がん適応は中国で臨床開発中、疼痛適応は米国で第2a相を終了。 出典

製薬企業・医薬品開発企業への導出。最終的な患者対象は適応症ごとに異なる。
試験導入
AAT-076

疼痛を対象とするCOX-2阻害薬候補。地域・提携先別に臨床開発または前臨床段階。 出典

製薬企業・医薬品開発企業への導出。最終的な患者対象は疼痛患者。
販売中
創薬アドバイザリーサービス

日本と海外の製薬・バイオ企業間の事業展開や協業を支援するサービス。 出典

日本および海外の製薬企業・バイオベンチャー

これまでの歩み 新しい順

2026-02
海外提携
英国:Oxford Cannabinoid TechnologiesとのAAT-730の日本を除く全世界ライセンス契約を2026年2月に解約し、新たなパートナーを探索すると発表。 出典
2026-02
提携
Oxford Cannabinoid Technologies Holdings plc:AAT-730をヒト用途で開発するライセンス契約を締結。AskAtは2026年に契約終了を公表。 出典
2024-03
海外提携
米国:2017年にArrys TherapeuticsへAAT-007およびAAT-008の中国・台湾を除く全世界の権利をライセンスしたが、公式沿革によれば2024年3月に契約を解約。 出典
2023-01
規制・認証
AAT-730、ヒト用途(英国規制当局MHRAおよび倫理委員会に臨床試験申請を提出したとライセンス先が公表。後にAskAtがライセンス契約終了を公表。) 出典
2021-02
資金調達
第三者割当増資。3,002万円 出典
2019-06
共同開発
Ningbo NewBay Medical Technology Co., Ltd.:AAT-007の中国におけるがん適応の臨床試験を開始。 出典
2019-06
規制・認証
AAT-007、がん適応(中国で第I相臨床試験開始が公表されている。) 出典
2018-01
規制・認証
Galliprant(grapiprant)、犬用動物医薬品(EUで販売承認済み。販売承認日は2018-01-09。米国ではFDA承認済み(NADA #141-455)。) 出典
残りの3件を表示
2017-05
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。Ningbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd. 出典
2016-03
資金調達
第三者割当増資。5,000万円。名古屋中小企業投資育成株式会社 出典
2016-01
提携
RMX Pharmaceutical Technology Co., Ltd.:AAT-007・AAT-076の中国疼痛領域の開発・製造・販売ライセンスを取得。 出典

提携先・顧客

提携
Elanco AAT-007由来のGalliprantを動物用医薬品として販売。 出典
共同開発
Ningbo NewBay Medical Technology Co., Ltd. AAT-007の中国におけるがん適応の臨床試験を開始。 出典
提携
3D Medicines (Shanghai) Co., Ltd. AAT-007の中国における開発パートナーとして会社ポートフォリオに掲載。 出典
提携
RMX Pharmaceutical Technology Co., Ltd. AAT-007・AAT-076の中国疼痛領域の開発・製造・販売ライセンスを取得。 出典
提携
Oxford Cannabinoid Technologies Holdings plc AAT-730をヒト用途で開発するライセンス契約を締結。AskAtは2026年に契約終了を公表。 出典
実証
Velo-1, Inc. 動物用疼痛・炎症領域でパイロットフィールド試験を実施中と掲載。 出典

特許

101 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号紐づけページに掲載された特許件数。調査ではGoogle Patentsと会社公表資料から代表例を確認したもので、発明ファミリー単位の網羅件数ではない。
主な分野EP4受容体拮抗薬・がん用途、医薬品候補化合物の合成法、塩・結晶形
共同出願人Arrys Therapeutics, Inc.
海外出願True
WO 2010/123049 — AAT-007・AAT-008のがん用途 AskAt Inc.(会社資料記載) / 複数国で登録。会社資料では一部国で審査中の国も記載。 出典
US 10,973,834 B2 — EP4 inhibitors and use thereof AskAt Inc.; Arrys Therapeutics, Inc. / 米国登録。Google Patents上でActive。 出典
WO 2020/014445 — EP4 inhibitors and synthesis thereof AskAt Inc.; Arrys Therapeutics, Inc. / 各国移行出願あり。Google Patents掲載のカナダ出願は審査中。 出典
US 11,964,963 — AAT-730の塩・結晶形 AskAt Inc. / 米国登録。 出典

会社の規模

資本金9,114万円 出典
公式サイトaskat-inc.com/japanese
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-317,572万円-6,332万円-1.83億円5,062万円 出典
2024-12-319,195万円-1.25億円-1.18億円8,647万円 出典
2023-12-311.68億円-6,359万円538万円1.65億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

出資者(公開情報で確認できた4社)

ラクオリア創薬株式会社Ningbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd.名古屋中小企業投資育成株式会社静岡キャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1銀行・金融機関系 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:6180001108273
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