水と養分を通す微孔フィルムで、土のない場所でも作物を育てる

ハイドロゲル製の微孔フィルムを土の代わりに使い、水と養分を供給して作物を育てるフィルム農法「アイメック」。

メビオール株式会社 早稲田大学発 / 神奈川県 平塚市 / 1995年設立
研究発の技術 農業テック 施設園芸 ハイドロゲル 高分子膜 節水農業 フィルム農法
実用化の段階
研究実証販売
会社は国内で2009年にトマト生産へ導入し、普及面積が25エーカー超と説明しており、農場での生産・販売事例も確認できる。
2製品
4提携・顧客
3特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

水不足、土壌劣化・汚染などで農業が難しい地域での食料生産と、作物の安全性・安定供給の課題。

どう動くか

作物の根をハイドロゲルフィルムに接触させ、フィルムのナノサイズの穴から水分と養分を吸収させる。栽培ベッドは止水シートで地面から隔離され、砂漠や汚染土壌、コンクリート上でも栽培できると会社は説明する。フィルムによる水分ストレスで糖やアミノ酸の生成を促し、病原菌などの侵入を防ぐというのが同社の差別化の主張。

できるようになること

経済産業省の事例集は、厳しい環境下での農産物生産と地域雇用の創出を通じ、食料安定供給や生産基盤の強化に貢献しうる技術として紹介している。

技術の出自:早稲田大学の理工学分野に関連。医療用膜・ハイドロゲルなどの高分子技術を農業に応用した技術。公開情報から特定の学部・研究プロジェクト名は確認できず。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 施設園芸・トマト栽培
  • 水不足地域・砂漠での農業
  • 汚染土壌・塩害土壌・津波被災農地での栽培
  • 農業への新規参入・地域雇用創出

優位性の主張

会社の主張
会社は、ナノサイズの穴を持つハイドロゲル膜が水と養分を通し、細菌・ウイルスなどによる汚染を防ぐため、農薬に頼らない安全な作物づくりができると説明している。 出典
会社の主張
会社は、止水シートで水と肥料の流出を抑え、従来農法より使用量を大幅に減らせると説明している。比較条件や定量値は同ページに記載されていない。 出典
第三者の評価
クボタは、農業未経験者でも栽培初年度から高糖度・高品質のトマト生産を可能にする技術として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
アイメック®システム(フィルム農法)

給液装置と、フィルム・不織布・止水シート・灌水チューブからなる栽培ベッドで作物を育てる施設栽培システム。 出典

施設園芸事業者、農業への新規参入企業、農作物生産が難しい地域の事業者
段階不明
メビオールジェル

温度に応答する熱可逆性ハイドロゲル。薬物担体や細胞・組織培養などの用途を提示。 出典

研究機関、医薬・化粧品・バイオ分野の事業者

これまでの歩み 新しい順

2021-06
受賞
新化学技術推進協会「第20回グリーン・サステナブルケミストリー賞 中小企業賞」 出典
2020-02
助成
国際協力機構(JICA)「JICA 中小企業・SDGsビジネス支援事業(ケニア案件化調査)」 出典
2019-12
受賞
食創会「2019年度 安藤百福賞 優秀賞」 出典
2019-06
受賞
UNIDO ITPO Italy「第3回 International Award for Innovative Ideas and Technologies in Agribusiness 総合部門」 出典
2017-10
提携
EcoCulture:ロシアのトマト生産企業と事業提携の覚書を締結。 出典
2017-01
提携
犬山市:市の農業活性化事業で栽培施設を建設し、トマト生産・販売を実施。 出典
2006-05
助成
経済産業省(NEDO)産業技術実用化開発助成事業。NEDO 出典
2004-04
助成
内閣府 バイオベンチャー企業研究開発支援事業。内閣府 出典

提携先・顧客

顧客
株式会社Jファーム 北海道苫小牧市の高糖度トマト栽培にアイメック技術を採用。 出典
実証
Egerton University JICA事業の一環で、ケニアの現地環境におけるトマト栽培実証を実施。 出典
提携
EcoCulture ロシアのトマト生産企業と事業提携の覚書を締結。 出典
提携
犬山市 市の農業活性化事業で栽培施設を建設し、トマト生産・販売を実施。 出典

特許

3 件 出典
Google Patentsで社名・英語名を検索し、アイメック関連の代表的な公開記録を3件確認。全ポートフォリオ件数ではない。会社は別途、127か国出願・120か国登録と公表。
主な分野ハイドロゲル膜を用いた植物栽培システム、植物栽培用容器・栽培方法、植物栽培システムの構造・方法
海外出願True
JP5960102B2「植物栽培システムおよび植物栽培方法」 メビオール株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP3678654B2「植物栽培用容器および植物栽培方法」 メビオール株式会社 / 登録(Google Patents表示) 出典
WO2024004260A1「植物栽培システム及び栽培方法」 Mebiol Inc. / 国際公開。Google Patentsの法的状態表示はceasedで、各国移行後の状態は個別確認が必要。 出典

会社の規模

資本金9,400万円 出典
大学との関係関連ベンチャー
公式サイトmebiol.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-05-31—-8,321万円—4.32億円 出典
2025-05-31—1,874万円—5.13億円 出典
2024-05-31—2,179万円—5.19億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の出資
早稲田大学 会社公式の大株主欄に早稲田大学を掲載。大学による特定ベンチャー認定の確認はできませんでした。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

事業会社(CVCを含む) 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:6021001038212
内容の誤りを知らせる