3つの球体で向きを変えず、最大1,000kgの荷物を運ぶ

3つの球体を3つのモーターで駆動する全方向移動機構と、自律走行ソフトウェアを組み合わせた産業用ロボット基盤。

株式会社TriOrb 九州工業大学発 / 福岡県 北九州市小倉北区 / 2023年設立
研究発の技術 ロボティクス 球駆動 全方向移動 AMR Visual SLAM 自律走行
実用化の段階
研究実証販売
TriOrb BASEは販売・導入相談を受け付けており、搭載製品CMR-3Dシリーズは2025年12月に受注開始。別途、複数顧客とのPoCも公表されている。
2製品
4提携・顧客
2特許
16出資者

しくみ

解こうとしている課題

大量生産向けの固定ラインや従来型AMRでは、工程変更への対応、狭所・溝・段差の走行、重量物搬送、装置への精密な位置決めが難しい課題を解こうとしている。

どう動くか

底部の3つの球体を個別に駆動し、前後・左右・旋回を組み合わせて機体の向きを変えずに移動する。Visual SLAMはカメラ画像から周囲を認識して地図と自己位置を推定し、経路生成・安全制御ソフトが走行を支える。会社は標準モデルの可搬重量を300kg、重量可搬モデルを1,000kgとして案内している。

できるようになること

工程間搬送やロボットアーム作業を自動化し、固定コンベヤや専用搬送設備への依存を抑え、需要や生産品目に応じて組み替えられる生産ラインを目指す。公的支援資料は、変種変量生産への対応と製造現場の生産性・効率向上を事業目標としている。

技術の出自:九州工業大学の球駆動式全方向移動装置の研究成果。JST SCORE「球駆動式全方向移動装置技術の事業化検証」、START「産業用ロボットの生産性向上を実現する球駆動式全方向移動装置技術の事業化」。九州工業大学と産業技術総合研究所の研究開発成果を基礎とする。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 工場内の工程間搬送
  • 狭い通路、グレーチング、レール溝、段差のある床での自動搬送
  • 長尺物・重量物の複数台協調搬送
  • ロボットアーム搭載AMRによる装置への部品供給・ワーク着脱
  • 建設現場の資材搬送
  • 半導体・電子部品・自動車などの製造工程

優位性の主張

会社の主張
会社は、3球体・3モーターの球駆動により、従来の車輪やメカナムホイールでは難しい全方向移動と精密な位置決めを実現すると主張。Visual SLAMについては、周囲環境などの条件により異なるとしたうえで、誤差1cm以下の位置決めが可能としている。 出典
会社の主張
会社は、標準モデルで可搬重量300kg、重量可搬モデルで1,000kgを案内し、溝45mm・段差10mm・勾配9度程度までの走行を標準仕様の目安としている。 出典
大学の発表
九州工業大学の特許情報は、三角形の頂点に配置した3つの駆動球体と3つの駆動手段により全方向移動する構成を記載し、球体の横滑りを抑え、床面の凹凸の影響を受けにくくする効果を説明している。 出典
第三者の評価
JEITAは、TriOrb BASEと自律移動ソフトウェア、複数ロボットの協調搬送に関する取り組みを製造業の課題解決可能性として評価し、第9回JEITAベンチャー賞に選定した。 出典

製品・サービス

販売中
TriOrb BASE

3球体駆動の産業用全方向移動プラットフォーム。自律移動ソフトや用途別カスタマイズと組み合わせて提供。 出典

製造業、物流・建設業、ロボットメーカーやシステムインテグレーター
販売中
自律移動ソフトウェア群

Visual SLAM、経路生成、安全制御を含む自律走行ソフトウェア。カスタマイズにも対応。 出典

TriOrb BASEを用いたロボット開発者、製造業・物流業の導入企業

これまでの歩み 新しい順

2026-08
資金調達
シリーズBセカンドクローズ。2億円。株式会社国際協力銀行、豊田通商株式会社 出典
2026-08
融資
シリーズBセカンドクローズ融資。1億円。株式会社三井住友銀行 出典
2026-06
資金調達
シリーズB。22.9億円。株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、株式会社AIST Solutions、DRONE FUND株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、三菱UFJキャピタル株式会社、スパークス・アセット・マネジメント株式会社 出典
2026-06
融資
シリーズB融資。5.9億円。株式会社みずほ銀行、三菱UFJ銀行 出典
2026-01
海外拠点
米国:公式会社情報にグループ会社TriOrb USA, Inc.(デトロイト)を掲載。北米で営業・技術支援・パートナーシップ構築を進めるとしている。 出典
2025-12
提携
株式会社スギノマシン:同社のモバイルマニピュレータ「CMR-3Dシリーズ」にTriOrb BASEを採用。受注開始は2025年12月。 出典
2025-03
資金調達
プレシリーズB2。1.6億円。株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 出典
2025-03
融資
長期融資。5億円。株式会社みずほ銀行 出典
残りの10件を表示
2025-03
受賞
総務省・情報通信研究機構(NICT)「令和6年度 起業家万博 総務大臣賞」 出典
2024-09
資金調達
プレシリーズB。2.5億円。株式会社豊田合成、株式会社AIST Solutions、三菱UFJキャピタル株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、株式会社みらい創造機構 出典
2024-09
助成
NEDO DTSU STS助成。3.87億円 出典
2024-09
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDO DTSU・STSフェーズ「高精度全方向型AMRによるフレキシブルな生産ラインの実現」」 出典
2024-09
認定
九州経済産業局等「J-Startup KYUSHU 選定」 出典
2024-03
受賞
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「第9回JEITAベンチャー賞」 出典
2023-12
資金調達
シリーズA。3.3億円。株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、株式会社みらい創造機構、DRONE FUND株式会社 出典
2023-06
融資
協調融資。7,000万円。株式会社福岡銀行、株式会社日本政策金融公庫 出典
2023-06
共同開発
戸田建設株式会社:建設現場向け自律移動資材搬送装置の開発を目指す共同研究。段差・溝や積載条件を検証。 出典
2023-04
資金調達
シード。4,000万円。株式会社みらい創造機構 出典

提携先・顧客

提携
株式会社スギノマシン 同社のモバイルマニピュレータ「CMR-3Dシリーズ」にTriOrb BASEを採用。受注開始は2025年12月。 出典
共同開発
戸田建設株式会社 建設現場向け自律移動資材搬送装置の開発を目指す共同研究。段差・溝や積載条件を検証。 出典
実証
株式会社日本製鋼所M&E 長尺物を運ぶ協調搬送システムのPoCを進行中と会社が公表。
実証
EMAGE 株式会社南陽を通じ、TriOrb BASEを用いた搬送ソリューションの実装に向けたPoCを進行中。

特許

2 件 出典
株式会社TriOrb名義として特許出願公開索引に掲載された2件を確認。別途、九州工業大学名義の基本特許・関連ファミリーを確認。公開済み記録の調査範囲であり網羅件数ではない。
主な分野球駆動式全方向移動機構、球体回転保持装置、球体駆動式移動装置
海外出願True
球体駆動式全方向移動装置(特許第5305285号、特願2008-192590) 国立大学法人九州工業大学 / 登録済み。TriOrbへの技術移転・ライセンスについて公的資料で言及。 出典
球体回転保持装置及び球体駆動式移動装置(WO2026018604A1、PCT/JP2025/021147) 株式会社TriOrb / 公開・審査中(Google Patents表示)。 出典
Mobile device with spherical drive system(US12539929B2。対応するWO2021240912A1、JP7487969B2、CN115485182B等) 国立大学法人九州工業大学 / 米国登録。Google Patents上でUS・JP・CN・DE・WOのファミリーを確認。 出典

会社の規模

従業員42名(2026-07時点) 出典
資本金1億円(2026-06時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトtriorb.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-3.31億円—7.4億円 出典
2024-09-30—-2.12億円—4.66億円 出典
2023-09-30—-5,867万円—7,654万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
九州工業大学 大学公式ページに「九工大発スタートアップ」として掲載され、支援対象となっている。 出典
ライセンス
九州工業大学 文部科学省の事業資料に、コア技術のライセンス関係が記載されている。 出典
大学の出資
九州工業大学 文部科学省の事業資料に、九州工業大学が新株予約権を取得する関係が記載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた16社)

事業会社(CVCを含む) 3独立系VC 3銀行・金融機関系 7大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:28件
法人番号:5290801029287
内容の誤りを知らせる