血清を使わない培地で幹細胞を培養し、再生医療用細胞の開発を目指す

間葉系幹細胞(MSC)を血清なしで培養するSTK®培地と、その培養技術を応用した再生医療用細胞製品の開発。

株式会社ツーセル 広島県 広島市 / 2003年設立
研究発の技術 間葉系幹細胞 無血清培地 細胞培養 再生医療 軟骨再生 三次元人工組織
実用化の段階
研究実証販売
STK®1・2・3は研究用培地として販売され、関東化学が販売窓口を案内している。一方、gMSC®1は第III相試験の治験計画届書提出段階で、承認・上市前である。
4製品
5提携・顧客
7特許
8出資者

しくみ

解こうとしている課題

血清はロットや個体により成分が異なり、培養細胞の性質に影響する。動物由来血清には感染性物質やアレルギーなどの懸念もあるため、MSCをより安定して培養する方法が必要とされる。

どう動くか

STK®は成分を特定した無血清培地で、MSCの初代培養・増殖・骨分化に使う。血清成分のばらつきや動物由来成分に伴うリスクを避け、細胞を安定して培養する。会社は、滑膜由来MSCの研究用STK®1・2で、従来の血清添加培地と比べ1,000倍以上の増殖率を達成したと説明している。これは会社公表値で、適用条件は同社ページ記載の比較による。

できるようになること

無血清でMSCを安定して培養できれば、研究用細胞の品質管理や再生医療用細胞の製造に役立つ。同社はこの培養技術をgMSC®1などの開発にも応用し、軟骨損傷などに対する治療選択肢の実現を目指している。

技術の出自:広島大学発。広島大学、JST、ツーセルの共同研究により開発。JSTプレベンチャー事業「骨・軟骨組織の再生療法チーム」が事業化の基盤。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 間葉系幹細胞の研究・培養
  • 再生医療用細胞の製造
  • 膝の外傷性軟骨損傷・離断性骨軟骨炎を対象とする細胞治療の開発
  • 骨分化誘導研究

優位性の主張

会社の主張
同社は、滑膜由来MSCの研究用STK®1・STK®2について、従来の血清添加培地と比べ1,000倍以上の増殖率を達成したと公表している。 出典
第三者の評価
関東化学は、STK®シリーズを広島大学・JST・ツーセルの共同研究開発品と説明し、MSCの無血清培養と組成が明らかな培地である点を紹介している。 出典
第三者の評価
NEDOは、ツーセルらが滑膜由来MSCの培養技術と模擬微小重力環境での大量培養技術を開発し、gMSC®1などにつながったと紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
STK®1

骨髄・脂肪・滑膜などの組織からMSCを初代培養する研究用無血清培地。 出典

MSCを扱う大学・研究機関、細胞研究者など
販売中
STK®2

MSCの増殖培養用研究用無血清培地。 出典

MSCを扱う大学・研究機関、細胞研究者など
販売中
STK®3

MSCの骨分化を誘導する研究用無血清培地。会社は最短1週間で骨分化が可能と説明。 出典

MSCを扱う大学・研究機関、細胞研究者など
試験導入
gMSC®1

同種滑膜MSC由来の三次元人工組織。膝の外傷性軟骨損傷などを対象とする再生医療等製品。 出典

将来の対象患者・医療機関。科研製薬が国内整形外科領域の共同開発権と独占的販売権を保有。

これまでの歩み 新しい順

2026-09
規制・認証
gMSC®1の第III相試験(2026年9月に治験計画届書をPMDAへ提出。会社発表ではPMDAの14日調査を経て治験開始、年内に症例登録開始予定。製造販売承認は確認できず。) 出典
2025-06
共同開発
科研製薬株式会社:gMSC®1の国内整形外科領域で共同開発権と独占的販売権を取得。 出典
2024-07
資金調達
増資に伴う追加投資。金額は非公表。株式会社ひろしまイノベーション推進機構 出典
2024-04
資金調達
増資に伴う追加投資。金額は非公表。株式会社ひろしまイノベーション推進機構 出典
2023-11
資金調達
第三者割当増資への参加。金額は非公表。Smart Selection株式会社 出典
2023-04
提携
中外製薬株式会社:gMSC®1のライセンス契約を締結後、2023年に契約を解消。 出典
2021-11
資金調達
CVCファンドを通じた出資。金額は非公表。日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社 出典
2021-10
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。株式会社ひろしまイノベーション推進機構、りそなキャピタル株式会社、ひろぎんキャピタルパートナーズ株式会社 出典
残りの7件を表示
2021-04
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療実用化研究事業「無血清培地で培養した間葉系幹細胞を用いた腎線維化抑制療法に関する研究開発」」 出典
2021-04
提携
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED):同社が共同研究パートナーとして参加する広島大学の腎線維化抑制療法研究が、再生医療実用化研究事業に採択。 出典
2018-12
認定
経済産業省「地域未来牽引企業」 出典
2018-02
受賞
独立行政法人中小企業基盤整備機構「Japan Venture Awards 2018 中小機構理事長賞」 出典
2017-05
資金調達
第三者割当による募集株式引受。金額は非公表。大塚製薬株式会社 出典
2014-11
資金調達
ひろしまイノベーション推進機構によるマイルストーン投資決定(2014年12月から実行)。8億円。株式会社ひろしまイノベーション推進機構 出典
2005-05
海外提携
米国:2005年、米国DENTSPLY International Inc.と歯周病治療用製品の開発ライセンス契約を締結。現在の契約継続状況は確認できず。 出典

提携先・顧客

販売提携
関東化学株式会社 STK®シリーズを販売。ツーセル製造、関東化学販売。 出典
共同開発
科研製薬株式会社 gMSC®1の国内整形外科領域で共同開発権と独占的販売権を取得。 出典
提携
中外製薬株式会社 gMSC®1のライセンス契約を締結後、2023年に契約を解消。 出典
共同開発
広島大学 STK®培地をJST・ツーセルと共同研究開発。MSCを用いた研究でも連携。 出典
提携
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 同社が共同研究パートナーとして参加する広島大学の腎線維化抑制療法研究が、再生医療実用化研究事業に採択。 出典

特許

7 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号紐づけ特許欄で7件と表示。Google Patentsと公的・大学関連資料で出願人・共同出願人および代表例を照合した範囲の件数で、全世界のファミリー単位の網羅数ではない。
主な分野MSC用無血清培地・培地添加剤、MSCの培養・細胞製剤、軟骨・組織修復用の再生医療製品
海外出願True
特許第4385076号「動物細胞を無血清培養するための培地用添加剤、キット及びこれらの利用」 株式会社ツーセル、独立行政法人科学技術振興機構 / 登録 出典
特許第5660572号「分化誘導培地用添加剤およびその利用」 株式会社ツーセル / 登録 出典
特許第7560816号「生体組織損傷の修復剤の製造方法および生体組織損傷の修復剤」 株式会社ツーセル、国立大学法人広島大学 / 登録 出典
US9394521B2「Cell preparation containing mesenchymal stem cells, and method for producing same」 Two Cells Co Ltd / 登録 出典
特許第5804385号「間葉系幹細胞を含む細胞製剤及びその製造方法」 株式会社ツーセル / 登録 出典

会社の規模

資本金1億円(2025-03-31時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトtwocells.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-312.76億円2.71億円3.68億円4.4億円 出典
2025-03-31702万円-1.94億円9,741万円1.26億円 出典
2024-03-312,674万円3.81億円1.25億円1.56億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
広島大学 会社沿革に広島大学発ベンチャーとして設立した旨を掲載。大学の知的財産利用認定や現行の認定称号は確認できず。 出典
共同研究
広島大学 BDNFを用いた歯周再生研究について、広島大学と共同研究契約を締結。 出典
共同研究
大阪大学 ツーセルとの共同研究の成果として大阪大学がMSC細胞バンクを開設した旨を会社沿革に掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた8社)

大塚製薬株式会社日揮ホールディングス株式会社日揮株式会社Smart Selection株式会社株式会社広島ベンチャーキャピタルりそなキャピタル株式会社ひろぎんキャピタルパートナーズ株式会社株式会社ひろしまイノベーション推進機構
事業会社(CVCを含む) 4銀行・金融機関系 3公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:27件
法人番号:5240001015745
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