酸素を通すフィルムバッグで、微生物を揺らさず培養する

酸素をよく通すTPX製フィルムバッグ内で好気性微生物を静置培養し、振とうや通気攪拌を減らす培養技術。

株式会社セルフィルム研究所 近畿大学発 / 岐阜県 海津市海津町 / 2023年設立
研究発の技術 微生物培養 ガス透過性フィルム TPX 静置培養 バイオテクノロジー
実用化の段階
研究実証販売
2025年5月からフナコシが取り扱いを開始し、製品規格と価格を公開して販売している。
1製品
2提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

好気性微生物の液体培養では酸素供給のために振とうや通気攪拌が使われ、微生物への物理的ストレスに加え、装置のエネルギーや設置スペースが必要になる。

どう動くか

液体培地を薄い層になるようフィルムバッグに入れて密封し、バッグ越しに酸素を供給しながら静置する。近畿大学と同社の研究では、大腸菌は振とう培養と同等の増殖を示し、酵母もわずかな増殖低下で培養できた。バッグ培養では観察しやすい微生物の増殖やバイオフィルム形成も報告されている。

できるようになること

近畿大学は、実験時のエネルギー・スペースの削減に加え、培養器具の輸送・保管・廃棄時の重量や空間も減らせる可能性を示している。省スペース・省エネルギーが求められる研究環境や宇宙での培養への利用も期待されている。

技術の出自:近畿大学 生物理工学部 生物工学科の好気性微生物培養方法・培養器に関する研究。近畿大学発研究ベンチャーとして事業化を進めている。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 大学・研究機関での好気性微生物の培養
  • 大腸菌などを用いたプラスミド・組換えタンパク質の生産研究
  • 糸状菌・麹菌、コケなどの培養・観察
  • 教育、宇宙、農業、食品、環境、医療分野での利用可能性の検討

優位性の主張

会社の主張
同社の製品資料では、適切量の大腸菌培養液を至適温度で静置すると、液体振とう培養と同等の増殖効率が得られるとしている。 出典
大学の発表
近畿大学の発表では、TPXフィルムバッグを使うことで、好気性微生物を物理的ストレスなく静置培養でき、大腸菌の増殖・プラスミド生産性は振とう培養と同等だったとしている。 出典

製品・サービス

販売中
静置培養バッグ OKUDAKE

高ガス透過性フィルムのバッグに培養液を入れて密封し、好気性微生物を静置培養する研究用資材。 出典

大学・研究機関などで微生物培養を行う研究者

これまでの歩み 新しい順

2025-05
販売提携
フナコシ株式会社:2025年5月にOKUDAKEシリーズの取り扱いを開始。 出典
2024-11
共同開発
近畿大学:生物理工学部と同社の研究グループがTPXフィルムバッグによる微生物静置培養を研究。 出典

提携先・顧客

共同開発
近畿大学 生物理工学部と同社の研究グループがTPXフィルムバッグによる微生物静置培養を研究。 出典
販売提携
フナコシ株式会社 2025年5月にOKUDAKEシリーズの取り扱いを開始。 出典

特許

2 件 出典
同社公式研究ページに掲載された特許関連情報を数えた確認件数。Google Patentsでの社名・英語名検索では該当公報を確認できず、全件数を保証しない。
主な分野好気性微生物の培養器・静置培養、ペルオキシダーゼを用いた過酸化水素検出
特開2025-012273「好気性微生物培養時の振盪ストレスを解決する培養器」 近畿大学(同社公式研究ページで近畿大学案件として掲載) / 公開出願。現在の法的状態は確認できず。 出典
特願2025-46228「大腸菌で組換え生産したヒメツリガネゴケ由来ペルオキシダーゼPrx34とルミノールを利用した高感度過酸化水素検出と同酵素を利用した新規の過酸化水素検出法」 同社公式研究ページに特許申請として掲載。審査・登録状況は未確認。 出典

会社の規模

資本金10万円(2024年度時点)
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトcellfilmlab.com

大学との関係

大学の認定
近畿大学 近畿大学の近大発ベンチャー一覧に、研究成果ベンチャーとして掲載。生物理工学部関連、ガス透過性フィルムバッグの開発・販売。 出典
共同研究
近畿大学 近畿大学の研究発表で、同大学の研究成果をもとに設立したベンチャーとして紹介。ガス透過性フィルムバッグを用いた微生物の静置培養法について、大学研究者らとの共同研究を報告。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:7件
法人番号:5200001041563
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