繊維状の窒化アルミニウムで、樹脂やゴムの熱を逃がす

繊維状窒化アルミニウム(AlN)単結晶フィラー「Thermalnite®」と、それを樹脂・ゴム・セラミックスに添加して放熱性や強度を高める材料技術。

株式会社U-MAP 愛知県 名古屋市千種区 / 2016年設立
研究発の技術 繊維状窒化アルミニウム単結晶 AlNウィスカー 放熱材料 熱伝導フィラー 複合材料 セラミックス基板
実用化の段階
研究実証販売
Thermalniteの量産開始を2025年6月に公表し、AlN基板は出荷開始、放熱シートは製品発表・販売対象となっている。
4製品
3提携・顧客
4特許
13出資者

しくみ

解こうとしている課題

電子機器の高出力化・小型化で深刻化する発熱を抑えつつ、放熱材に必要な絶縁性、強度、柔軟性、成形性を両立する。

どう動くか

Thermalniteは繊維状のAlN単結晶で、熱を伝えやすく電気を通しにくい。繊維同士がつながる熱の通り道を作るため、球状フィラーより少ない添加量で熱伝導性を高め、材料の柔軟性や強度を保てると会社は説明している。名古屋大学との共同研究では、機械学習とベイズ最適化を使い、少ない実験で合成条件を探索するプロセスも開発している。

できるようになること

電子機器の熱を逃がし、信頼性・寿命・エネルギー効率の向上や、放熱部品の薄型化・小型化につなげると会社は説明している。用途としてEV、パワーデバイス、通信機器、データセンター、光デバイスなどを挙げている。

技術の出自:名古屋大学 未来材料・システム研究所の材料科学分野の研究成果を基に事業化。名古屋大学発ベンチャー。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • EV・自動車部品の放熱
  • パワー半導体・パワーモジュール
  • 鉄道・再生可能エネルギー関連機器
  • 5G/6G通信機器・光通信
  • データセンター
  • CPU・GPU、LED・レーザーなどの光デバイス
  • 放熱シート、グリス、封止材、樹脂・ゴム複合材料

優位性の主張

会社の主張
Thermalniteは繊維状AlN単結晶の高品質・大量合成技術で、会社は「世界で唯一の独自技術」と主張している。 出典
会社の主張
会社発表では、従来フィラーの充填率が樹脂・ゴムの60~90%であるのに対し、Thermalniteは10~20%の添加で同等以上の熱伝導率を実現できるとしている。比較条件の詳細は公開ページに記載されていない。 出典
会社の主張
2025年発表の放熱シートは熱伝導率14 W/(m·K)をうたい、2023年の展示会資料ではTIMシートの熱伝導率5 W/mKなどを紹介している。いずれも会社発表の値で、製品・測定条件ごとに異なる。 出典

製品・サービス

販売中
Thermalnite®

繊維状AlN単結晶の放熱フィラー。樹脂、ゴム、セラミックスなどに添加する材料。 出典

放熱材料、電子部品、自動車、通信、半導体関連の材料・部品メーカー
販売中
Thermalnite® 高熱伝導放熱シート

Thermalniteを用いた柔軟性を持つ放熱シート。会社発表の熱伝導率は14 W/(m·K)。 出典

パワーモジュール、CPU・GPUなどのメーカー
販売中
Thermalnite添加AlNセラミックス基板

Thermalniteを添加し、熱伝導性と機械強度の両立を目指した窒化アルミニウム基板。 出典

パワーデバイス、光通信、データセンター関連の電子機器メーカー
販売中
Thermalnite®製品開発支援

少量試験、受託評価から共同開発、量産までを支援する放熱材料の開発サービス。 出典

放熱課題を持つメーカー、材料・電子機器関連企業

これまでの歩み 新しい順

2025-12
規制・認証
ISO 9001/ISO 14001(会社が取得を公表。品質・環境マネジメント認証。) 出典
2025-06
海外顧客
海外企業がThermalniteの応用研究・製品開発での利用評価を開始したと会社が発表。企業名・国名は特定されていない。 出典
2024-11
資金調達
金額は非公表。岡本硝子株式会社 出典
2024-11
共同開発
岡本硝子株式会社:Thermalniteを使ったAlNセラミックス基板を共同開発し、量産体制構築と製品展開を進める。資本業務提携を公表。 出典
2022-12
資金調達
シリーズB。3.6億円。リアルテックホールディングス株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、中京油脂株式会社、愛知キャピタル株式会社、EP-GB投資事業有限責任組合 出典
2022-12
助成
2022-09
助成
経済産業省「経済産業省 成長型中小企業等研究開発支援事業」 出典
2021-10
共同開発
三菱マテリアル株式会社:パワーモジュール用セラミックス基板の共同開発を開始。 出典
残りの10件を表示
2021-03
受賞
超異分野学会「Real Tech Venture of the Year 2021 Growth Award」 出典
2021-01
海外プログラム
海外展開を希望する企業を対象とした内閣府アクセラレーションプログラムに選定された。 出典
2021-01
海外プログラム
中国:中国市場への進出を支援するAichi-China Innovation Programのハンズオン支援プログラムに採択された。 出典
2021-01
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDO 戦略的省エネルギー技術革新プログラム」 出典
2020-11
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDO 研究開発型ベンチャー支援(STS)事業」 出典
2020-06
資金調達
3億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、合同会社リアルテックジャパン、株式会社OKBキャピタル、株式会社新生銀行、東海東京インベストメント株式会社 出典
2019-09
受賞
株式会社リバネス「Deep Tech Grand Prix 最優秀賞・企業賞」 出典
2018-11
受賞
CNBベンチャー大賞「CNBベンチャー大賞 最優秀賞」 出典
2018-10
受賞
Innovation Leaders Summit「ILS AWARD 2018 Grand Prix」 出典
2018-09
資金調達
シリーズA。金額は非公表。日本ベンチャーキャピタル株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
岡本硝子株式会社 Thermalniteを使ったAlNセラミックス基板を共同開発し、量産体制構築と製品展開を進める。資本業務提携を公表。 出典
共同開発
三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用セラミックス基板の共同開発を開始。 出典
共同開発
国立大学法人東海国立大学機構(名古屋大学) Thermalnite合成プロセスの機械学習による素材開発などで共同研究。 出典

特許

4 件 出典
会社名義のGoogle Patents等で確認した特許ファミリー・公報の限定的な検索結果。ここに記載した大学との共同出願を含む全件数ではなく、網羅数ではない。
主な分野AlNウィスカー・繊維状AlN単結晶の製造、AlNセラミックス基板、窒化アルミニウム系フィラー、樹脂組成物、放熱シート
海外出願True
JP7742163B2/WO2022030637A1「セラミックス基板及びAlNウィスカ複合物」 U-MAP Co., Ltd. / 日本登録(2025年登録)。WO公開、米国・中国等にも出願記録あり。 出典
WO2025159101A1「窒化アルミニウム系フィラー及び樹脂組成物」 U Map Co Ltd; Toyo Aluminum KK / 公開・審査中 出典
WO2025023254A1「放熱フィラー、樹脂組成物および樹脂成形体」 U Map Co Ltd / 公開。各国移行・審査状況は公報ページ参照。 出典
JP6938012B2「AlNウィスカーの製造方法および樹脂成形体とその製造方法」 国立大学法人東海国立大学機構、株式会社U-MAP / 登録 出典
特許7399359「放熱シートの製造方法及び放熱シート」 株式会社U-MAP / 登録情報あり 出典

会社の規模

従業員30名(2026-09-02時点) 出典
資本金1,000万円 出典
公式サイトumap-corp.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-05-31—-2.6億円—6.11億円 出典
2024-05-31—-1.9億円—4.75億円 出典
2023-05-31—-3,981万円—6.43億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
名古屋大学 名古屋大学発ベンチャーの称号が付与された。 出典
共同研究
京都大学 京都大学工学研究科と共同研究契約を締結し、同社製品によるパワー半導体モジュールの放熱特性向上を確認したと京都大学イノベーションキャピタルが発表。 出典
大学の施設
名古屋大学 本社所在地のTOICは名古屋大学東山キャンパス内にある。 出典

出資者(公開情報で確認できた13社)

事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 4銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:24件
法人番号:5180001125922
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