波長360〜400nmの光を眼に届け、近視の進行抑制を目指す

太陽光に含まれる波長360〜400nmのバイオレットライトを眼や脳に届け、光受容体OPN5などを介した生体反応を活用する医療機器・医薬品技術。

株式会社坪田ラボ 慶應義塾大学発 / 東京都 新宿区 / 2012年設立
研究発の技術 バイオレットライト OPN5 眼科 近視進行抑制 光生物学 医療機器
上場 2022年6月23日に東証グロース市場へ上場し、公式サイトでも2026年のIR・活動情報を更新している。
実用化の段階
研究実証販売
共同開発先を通じてJINS VIOLET+、バイオレットライト搭載PC、サプリメントなどが販売される一方、TLG-001やTLM-003などの医療機器・医薬品候補は臨床開発段階にある。
7製品
10提携・顧客
65特許
8出資者

しくみ

解こうとしている課題

屋内環境では不足しがちなバイオレットライトと、近視進行や眼疾患などの未充足医療ニーズに対し、光や医薬品を用いた予防・治療法の開発を目指す。

どう動くか

慶應義塾大学医学部眼科学教室などの研究では、バイオレットライトが網膜の非視覚型光受容体OPN5を刺激し、脈絡膜の厚さや眼内血流の維持を通じて近視の進行を抑える可能性が示されています。同社はこの知見を、光を透過する眼鏡レンズや光を照射する眼鏡型機器、点眼薬などに展開しています。脳領域への応用も研究中です。効果は適応や試験段階により異なり、各製品の承認・有効性が確立したことを意味しません。

できるようになること

研究成果を医療機器・医薬品として実用化できれば、近視進行抑制などの選択肢を増やすことを目指せる。同社は光技術の脳・中枢系疾患への応用も研究している。

技術の出自:慶應義塾大学医学部 眼科学教室の近視臨床疫学・光生物学研究。バイオレットライトによる近視進行抑制研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 近視進行抑制
  • 眼鏡レンズ・眼鏡型光照射機器
  • 近視治療薬
  • ドライアイ・マイボーム腺機能不全などの眼疾患
  • うつ病・認知症・パーキンソン病など脳・中枢系疾患の研究
  • 涙液貯留量の診断
  • PCディスプレイへのバイオレットライト応用
  • スキンケア

優位性の主張

会社の主張
会社は、慶應義塾大学医学部由来の科学的根拠を基盤に、医薬品・医療機器の研究開発から共同開発・導出まで行う点と、既存開発品の価値向上と新規シーズ探索を並行する「T型戦略」を強みとしている。 出典
会社の主張
会社は、バイオレットライトがOPN5を刺激し、脈絡膜を介して眼球内血流を維持・増加させる知見を中核技術として説明している。 出典
大学の発表
慶應義塾大学の研究発表は、バイオレットライト透過率の異なる眼内レンズを用いた成人強度近視患者の比較で、術後5年間の眼軸長伸長量に差があったと報告し、バイオレットライトの関与の可能性を示した。 出典

製品・サービス

販売中
JINS VIOLET+

バイオレットライトを選択的に透過し、紫外線やブルーライトをカットする眼鏡レンズ。 出典

眼鏡利用者。近視進行抑制を目指す製品として展開。
販売中
バイオレットライトLED搭載ノートパソコン(LAVIE NEXTREME Infinity)

ディスプレイ上部のLEDから波長360〜400nmのバイオレットライトを照射するノートパソコン。 出典

個人向けPC利用者
販売中
ロート クリアビジョンジュニア/ジュニアEX

クロセチンを配合し、子どもの目の健康を支援するサプリメント。 出典

子どもと保護者
販売中
SMTube(ストリップメニスコメトリーチューブ)

涙液貯留量を簡便に評価する診断用医療機器。 出典

眼科医療機関
実証
TLG-001

バイオレットライトを眼に照射する眼鏡型医療機器。近視進行抑制を目指す。 出典

近視の学童。開発・試験段階。
実証
TLM-003

強膜の菲薄化抑制を通じて近視進行抑制を目指す点眼薬候補。 出典

近視患者。製薬企業との開発段階。
販売中
aeonia

坪田ラボの製品一覧に掲載されたスキンケア製品。開発元はDelavie Sciences。 出典

スキンケア利用者

これまでの歩み 新しい順

2026-09
販売提携
Delavie Sciences:同社開発のスキンケア製品aeoniaを坪田ラボの製品一覧に掲載。 出典
2026-06
資金調達
第8回〜第10回新株予約権の第三者割当(調達見込額)。20.04億円。Cantor Fitzgerald Europe 出典
2025-04
助成
経済産業省「令和7年度 成長型中小企業等研究開発支援事業(老齢犬の認知機能低下に対する介入による認知機能改善機器の研究開発)」 出典
2025-04
規制・認証
TLM-003(近視進行抑制点眼薬候補)(ロート製薬が開発を進め、Phase 2試験段階。承認取得は確認できず。) 出典
2025-03
販売提携
Beijing Yijie Pharmaceutical Technology Co., Ltd.:中国におけるTLG-001のライセンス契約先。 出典
2024-12
受賞
ウェルエイジング経済フォーラム「Well-being & Age-tech 2024 Award 優秀賞(バイオテック/ヘルステック)」 出典
2024-08
海外
中国:中国・温州のEye Valleyにオフィスを開設。 出典
2023-10
助成
成長型中小企業等研究開発支援事業補助金。236万円。経済産業省 出典(Gビズインフォ)
残りの5件を表示
2023-08
共同開発
NECパーソナルコンピュータ株式会社:バイオレットライトLED搭載PCを発売。坪田ラボが技術監修。 出典
2022-06
資金調達
東証グロース市場 IPO(公募)。金額は非公表 出典
2021-01
共同開発
住友ファーマ株式会社:バイオレットライトを用いた脳疾患治療法を共同研究。 出典
2019-11
助成
NEDO研究開発型ベンチャー支援(事業化支援)。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 出典
2017-01
共同開発
株式会社ジンズホールディングス:バイオレットライト関連レンズと眼鏡型医療機器を共同開発・展開。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社ジンズホールディングス バイオレットライト関連レンズと眼鏡型医療機器を共同開発・展開。 出典
共同開発
ロート製薬株式会社 クロセチン製品や近視進行抑制点眼薬などを展開・開発。 出典
共同開発
NECパーソナルコンピュータ株式会社 バイオレットライトLED搭載PCを発売。坪田ラボが技術監修。 出典
提携
エコー電気株式会社 涙液貯留量を評価するSMTubeを製品展開。 出典
共同開発
マルホ株式会社 マイボーム腺機能不全治療薬候補TLM-001を共同開発。 出典
提携
Laboratoires Théa 近視進行抑制薬TLM-003の海外開発パートナー。 出典
残りの4件を表示
販売提携
Beijing Yijie Pharmaceutical Technology Co., Ltd. 中国におけるTLG-001のライセンス契約先。 出典
共同開発
住友ファーマ株式会社 バイオレットライトを用いた脳疾患治療法を共同研究。 出典
共同開発
慶應義塾大学 眼科学領域の研究成果を基盤に、バイオレットライトの作用や近視を共同研究。 出典
販売提携
Delavie Sciences 同社開発のスキンケア製品aeoniaを坪田ラボの製品一覧に掲載。 出典

特許

65 件 出典
坪田ラボの2026年統合報告書に記載された2026年1月時点の現存特許ファミリー数。国内外の同一案件は1件、ファミリー単位で集計し、坪田ラボ(関連会社を含む)または優先的に事業実施できる慶應義塾大学名義の案件を対象とする。登録済みは32件。
主な分野近視進行抑制、ドライアイ、老眼、バイオレットライト照射装置、脳・中枢系光刺激
共同出願人慶應義塾大学、株式会社ジンズホールディングス
海外出願True
WO2015/186723(近視予防物品) Tsubota Laboratory Inc. / 日本・米国などで登録と公表。国ごとの現況は各特許庁情報を要確認。 出典
WO2017/090128(光学素子) JINS Holdings Inc.; Tsubota Laboratory, Inc. / 国際出願。各国での登録状況は個別公報を要確認。 出典
JP2020202907A(室内設置型バイオレットライト装置及びシステム) Tsubota Laboratory Inc. / 出願中(Google Patents表示) 出典
WO2017/094886(眼球への照射装置) Tsubota Laboratory Inc. / 国際出願。日本・米国・欧州・中国・韓国・シンガポール等に関連出願あり。 出典

会社の規模

従業員22名(2026-03-31時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金8.44億円(2026-03時点) 出典(Gビズインフォ)
公式サイトtsubota-lab.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-312億円-7.62億円8.64億円13.19億円 出典
2025-03-3113.57億円2.06億円15.87億円25.03億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
慶應義塾大学 会社公式サイトで慶應義塾大学医学部発ベンチャーと紹介。医学部発ベンチャー協議会の会員企業としても掲載。 出典
大学の施設
慶應義塾大学 信濃町キャンパス内の研究パークに研究室を開設し、2024年に同キャンパスのCRIKへ本社を移転。 出典
共同研究
慶應義塾大学 慶應義塾大学医学部眼科学教室と、網膜色素変性症向け医療機器の開発に共同で取り組んでいる。 出典

出資者(公開情報で確認できた8社)

株式会社ジンズホールディングスロート製薬株式会社株式会社坪田合同会社マーズCantor Fitzgerald Europe株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ学校法人慶應義塾株式会社アドバレッジ・パートナーズ
事業会社(CVCを含む) 4銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 2その他・不明 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:27件
法人番号:5010401099989
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