がん細胞が取り込む糖に蛍光や薬の分子を結び、検出や治療を目指す
がん細胞が取り込む性質を持つL-グルコースに蛍光分子や抗がん作用を持つ分子を結合し、がん細胞の検出や治療を目指す技術。
オルバイオ株式会社 弘前大学発 / 京都府 京都市上京区 / 2018年設立
研究発の技術 バイオ・ヘルスケア がん診断 抗がん剤創薬 L-グルコース ドラッグデリバリー 蛍光イメージング
実用化の段階
研究実証販売
公表情報では候補分子の研究開発と細胞・動物実験が示されており、治験・薬事承認・医療向け販売の確認できる実績はありません。
3製品
1提携・顧客
44特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
がん細胞と正常細胞を十分に区別しにくい診断・治療では、がんの見逃しや正常細胞への副作用が課題となる。同社は、がん細胞のL-グルコース取り込みを利用した検出と選択的な薬剤送達を目指しています。
どう動くか
L-グルコースは通常の細胞には取り込まれにくい一方、同社と弘前大学が研究するがん細胞では、蛍光基を付けたL-グルコース誘導体の取り込みが観察されています。同社はL-グルコースを「運び役」として、蛍光分子や細胞毒性を持つ分子を化学結合し、がん細胞内へ届ける設計を進めています。CLGはクマリン系分子、ALGは金を含む有機分子を結合した候補です。選択性や治療効果は研究段階の報告であり、臨床効果が確認されたものではありません。
できるようになること
実用化すれば、細胞単位でがんを見分ける診断や、薬剤をがん細胞に選択的に届ける治療につながる可能性があります。会社と弘前大学は、膵臓がん・胆道がんなど難治がんの診断・治療への応用を研究しています。
技術の出自:弘前大学大学院医学研究科・分子輸送学講座。関連する研究基盤として、弘前大学の機関研究「糖代謝イメージングに基づく細胞状態評価・診断戦略の開発」が公表されています。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- 蛍光標識L-グルコースを用いたがん細胞の検出・画像化
- 膵臓がん・胆道がん・卵巣がんなど難治がんの診断研究
- L-グルコースを利用したがん細胞への薬剤送達
- CLG・ALGを用いた抗がん治療研究
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
共同開発
国立大学法人弘前大学 大学院医学研究科に共同研究講座「分子輸送学講座」を設け、L-グルコースの診断・治療応用を研究。 出典
特許
主な分野蛍光L-グルコース誘導体によるがん細胞検出・画像化、グルコース誘導体・金属糖質錯体、抗がん剤候補、生体由来細胞を用いたがん検出、細胞培養・画像取得
共同出願人国立大学法人弘前大学、国立大学法人東京農工大学
海外出願True
特許第6019500号/WO2012133688A1「蛍光標識されたL-グルコース誘導体を用いたがん細胞検出方法」 国立大学法人弘前大学(公開時の出願人。権利の移転記録あり) / 日本登録。米国特許記録では弘前大学等からオルバイオへの譲渡が確認できる。 出典
特許第6327565号/US10288604B2/EP2905620B1「クマリン誘導体が結合した蛍光標識糖誘導体を用いた細胞イメージング方法及びイメージング剤」 国立大学法人弘前大学(公開時の出願人。米国権利はオルバイオに譲渡された記録あり) / 日本・米国・欧州等で登録。米国特許の記録では現状Active。 出典
特許第6566348号/US10001487B2/US10509041B2/EP3130596B1「新規なグルコース誘導体及び細胞イメージング方法」 オルバイオ株式会社(同社公開の知的財産一覧に掲載) / 日本・米国・欧州・中国等で登録と同社が公表。 出典
特許第6982358号「金属糖質錯体」 オルバイオ株式会社 / 日本登録。ALGに関する特許として同社が公表。 出典
特許第7617674号/PCT/JP2022/037001/WO2023/058608「グルコース誘導体及びそれを用いた抗がん剤」 オルバイオ株式会社 / 日本登録(2025-01)。国際出願WOを確認。 出典
大学との関係
共同研究
弘前大学 大学院医学研究科内にオルバイオとの共同研究講座「分子輸送学講座」を設置し、蛍光L-グルコースを用いたがん診断法・治療薬の研究開発を進める。 出典