金属ナノ粒子の塗料で、樹脂やガラスに金属膜を作る

金属ナノ粒子を含む機能性塗料「メタロイド」を基材に塗り、無電解めっきの触媒層として使う技術。樹脂、ガラス、セラミックスなど難めっき材への金属皮膜形成を狙う。

株式会社イオックス 京都大学発 / 大阪府 東大阪市 / 2003年設立
研究発の技術 機能性ナノ分散塗料 無電解めっき めっきプライマー 金属ナノ粒子 表面処理 ガラス基板
実用化の段階
研究実証販売
会社はメタロイドを2012年に新商品として発表し、現在も標準グレードを販売、100g・1kg単位の販売ロットと有償試験を案内している。
2製品
5提携・顧客
17特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

樹脂やガラス、セラミックス、低誘電材料など、従来の前処理ではめっきの密着が難しい材料に、金属皮膜や配線を形成する課題に取り組む。

どう動くか

メタロイドを基材に塗布・乾燥すると、塗膜中の触媒が無電解めっきの反応を促し、塗膜上に金属が析出する。会社の説明では、塗膜は基材と化学結合で密着し、めっき層とはアンカー効果で密着する。塗布や印刷で触媒層を作るため、エッチングなど従来の前処理を省く工程や、低誘電材料・ガラスへの適用を特徴としている。

できるようになること

会社は、前処理工程の削減や平滑なめっき界面により、ガラス基板や高周波用途の配線形成に応用できると説明する。JPCAは、ガラス基板向け技術が半導体の消費電力量低減に寄与し得るとしている。

技術の出自:京都大学の技術移転を起点とする大学発ベンチャー。京都大学の研究分野・学部・プロジェクト名は確認できず。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 樹脂・エンジニアリングプラスチックへの無電解めっき
  • ガラス貫通電極(TGV)を含むガラス基板の導電層形成
  • 低誘電材料・セラミックスへの配線形成
  • 高周波通信向け回路・メタサーフェス
  • ロールtoロールめっき、繊維・粉体へのめっき

優位性の主張

会社の主張
会社は、樹脂・セラミックス・ガラス等に塗布または印刷して使え、エッチング不要で密着性の高い無電解めっきを可能にすると説明している。製品資料では基材群ごとの銅めっきピール強度を示し、例としてガラス・強化ガラス・石英ガラス・アルミナは8 N/cmとしている。 出典
第三者の評価
JPCAは、ガラス貫通基板向けのめっきプライマーについて、ガラスの伝送損失を損なわず、良好な密着力を持つ導電層を形成できる点を受賞理由として挙げた。 出典
会社の主張
会社は、ナノ銅・ナノ銀分散液を大量製造可能な水系合成法で製造し、水から溶剤まで幅広い溶媒を利用できる原料として提供するとしている。 出典

製品・サービス

販売中
めっきプライマー「メタロイド」

樹脂、ガラス、セラミックス等に塗布・印刷し、無電解めっきの触媒層として使う機能性塗料。標準グレードと個別仕様に対応。 出典

めっき加工会社、電子部品・基板メーカーなどの法人
販売中
ナノ銀・ナノ銅分散液

水系合成法で製造する銀・銅ナノ粒子分散液。原料として提供。 出典

ナノ粒子分散液を材料・製品に用いる法人

これまでの歩み 新しい順

2026-06
受賞
JPCA Show「第22回JPCA賞(アワード)「ガラス貫通基板の新規導電層形成工法となるめっきプライマー材料の開発」」 出典
2025-01
助成
INPIT「外国出願補助金(特許、1件)交付決定」 出典
2021-01
受賞
池田泉州銀行「2021年度イノベーション研究開発助成金 優秀賞」 出典
2018-12
共同開発
株式会社フジコー:無電解めっき用真空転写フィルムの共同出願人。 出典
2013-09
共同開発
トヨタ自動車東日本株式会社:イオックスとの共同出願特許で、塗料組成物・製造方法を共同出願。 出典
2010-01
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ナノテク・先端部材実用化研究開発 採択」 出典

提携先・顧客

共同開発
東北大学 金属材料研究所 ナノ材料や表面・界面の解析評価を産学連携で実施。 出典
共同開発
トヨタ自動車東日本株式会社 イオックスとの共同出願特許で、塗料組成物・製造方法を共同出願。 出典
共同開発
株式会社フジコー 無電解めっき用真空転写フィルムの共同出願人。 出典
共同開発
ローヤル工業株式会社 無電解めっき用真空転写フィルムの共同出願人。 出典
共同開発
地方独立行政法人大阪産業技術研究所 メタロイドによる5G向けメタサーフェスの試作・性能評価を支援。 出典

特許

17 件 出典
東大阪市技術交流プラザの企業情報にある「メタロイド関連特許17件」の記載。独立した特許検索で全件の同定・有効性確認まではできておらず、本文では確認できた代表例を掲載。
主な分野無電解めっき用触媒・前処理塗料、ナノ粒子分散・塗料組成物、めっき転写フィルム、基材への導電パターン形成
共同出願人トヨタ自動車東日本株式会社、ローヤル工業株式会社、株式会社フジコー
海外出願True
特許第7618331号「無電解めっきの前処理塗料組成物」/国際出願 PCT/JP2024/024160 株式会社イオックス / 日本で登録(2025-01)。国際出願あり。各国移行状況は未確認。 出典
特許第6612419号「無電解めっき用真空転写フィルム」 株式会社イオックス / 登録中(公表資料記載)。 出典
特許第6284536号「無電解めっき用塗料組成物」 株式会社イオックス / 登録(特許公報情報)。 出典
特開2015-067624「塗料組成物及びその製造方法」 株式会社イオックス / 公開。現在の登録・権利状態は未確認。 出典

会社の規模

従業員4名 出典
資本金4,190万円 出典
大学との関係技術移転ベンチャー
公式サイトiox.co.jp

大学との関係

大学との関係
京都大学 京都大学の研究成果・技術移転を起点に2003年に設立された大学発ベンチャーとして、公的調査資料に記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:4122001009541
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