量子メモリと光子で、量子状態を遠くへ中継する技術を開発する

量子もつれ光子と量子メモリを使う量子中継技術。量子状態を長距離の光ファイバー網で共有するための装置・要素技術を開発する。

LQUOM株式会社 神奈川県 横浜市保土ヶ谷区常盤台 / 2020年設立
研究発の技術 量子通信 量子中継器 量子もつれ光源 量子メモリ 量子鍵配送 量子インターネット
実用化の段階
研究実証販売
LQ-PS-100を製品として掲載する一方、量子中継システムはNEDO事業で開発・検証中で、商用光ファイバー上の伝送実験や企業との共同研究が公表されている。
2製品
10提携・顧客
5特許
16出資者

しくみ

解こうとしている課題

光ファイバー中では光子が減衰するため、量子状態を長距離へ直接伝えることが難しい。量子状態を中継する装置を開発し、量子鍵配送の長距離化や量子デバイス間の接続を目指す。

どう動くか

光源で量子もつれ光子対を作り、一方を光ファイバーへ送り、もう一方を量子メモリに保持する。中継地点で光子の測定と量子状態の保持を組み合わせ、離れた地点間の量子もつれを段階的に延ばす。製品のLQ-PS-100は非線形光学結晶と共振器を使い、量子メモリ向け606 nmと通信向け1550 nmの光子を生成する。会社は光源・メモリ・周波数安定化などの要素技術を保有すると説明している。

できるようになること

実現すれば、量子鍵配送の長距離化や複数の量子コンピューターの接続、量子テレポーテーションなどを支える量子ネットワーク基盤となることを目指している。

技術の出自:横浜国立大学 大学院工学研究院・物理工学分野の量子中継器研究。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 量子鍵配送(QKD)の長距離化
  • 量子コンピューター間の接続
  • 量子インターネット
  • 量子テレポーテーション
  • 量子ネットワークを使った時刻・時計同期

優位性の主張

会社の主張
会社は、量子中継器の要素技術として量子光源、量子メモリ、周波数安定化などを保有すると説明している。 出典
会社の主張
LQ-PS-100は606 nmと1550 nmの光子対を生成し、606 nm側の周波数線幅を5 MHz未満とする仕様。会社公表値であり、記載条件下の製品仕様。 出典
大学の発表
横浜国立大学との研究として、多重化により長距離量子もつれ分配の位相安定化を容易にする手法を提案したと発表している。 出典

製品・サービス

販売中
共振器内蔵型量子光源 LQ-PS-100

量子中継向けの光子対光源。共振器とSPDCで606 nm・1550 nmの光子を生成し、カスタムにも対応する。 出典

量子通信・量子中継器を研究開発する企業、大学、研究機関
試験導入
量子中継システム

量子メモリ、量子光源、インターフェース等を統合し、量子状態を長距離伝送するシステムの開発。 出典

通信事業者、量子コンピューター事業者、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2026-09
海外
デンマーク:GlobalConnectの光ファイバーネットワークを利用した量子通信技術の実環境実証を計画している。 出典
2026-08
融資
当座貸越契約。株式会社三菱UFJ銀行、株式会社商工組合中央金庫 出典
2026-07
海外拠点
デンマーク:2026年7月3日設立の100%子会社LQUOM Denmark ApSをコペンハーゲンに設立。Quantum Denmarkを欧州の研究開発・実証・事業開発拠点とする。 出典
2026-04
資金調達
シリーズB 2ndクローズ(累計)。12.3億円。ニッセイ・キャピタル株式会社、MPower Partners、株式会社SCREENホールディングス 出典
2026-03
共同開発
株式会社東芝:量子中継技術を用いた長距離QKDの方式・実現性を共同研究。 出典
2026-01
助成
NEDOディープテック・スタートアップ支援事業(PCA)。8.12億円 出典
2025-10
資金調達
シリーズB。金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、オリックス・キャピタル株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、JMTCキャピタル合同会社、アンリツ株式会社 出典
2025-02
共同開発
三菱電機株式会社:量子コンピューター間接続技術の研究開発と実用環境での接続実証に参加。 出典
残りの14件を表示
2025-02
共同開発
クオンティニュアム株式会社:複数量子デバイスを実用環境で接続する7者共同研究に参加。 出典
2025-01
助成
NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業(PCA)「暗号と情報処理の高度化に向けた量子中継器システムの開発と検証」」 出典
2024-11
共同開発
国立大学法人横浜国立大学:量子もつれ生成・量子中継の研究成果を共同で発表。 出典
2024-05
海外出展
カナダ:IQT Vancouver Pacific Rimにゴールドスポンサーとして出展・登壇予定と発表。 出典
2023-09
助成
NEDOディープテック・スタートアップ支援事業。4.02億円 出典
2023-09
実証
ソフトバンク株式会社:都内の商用光ファイバー約16 kmで量子もつれ伝送の実用環境試験を開始。 出典
2023-05
資金調達
シリーズAエクステンション。金額は非公表。株式会社東芝 出典
2023-01
海外出展
米国:サンフランシスコで開催されるPhotonics Westへの出展を発表。 出典
2023-01
資金調達
シリーズA。金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、インキュベイトファンド株式会社、株式会社オキサイド、マクニカ株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社 出典
2023-01
助成
NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業(STS)「長距離量子中継システムの開発と市場創出」」 出典
2023-01
資本提携
株式会社東芝:東芝のCVCを通じて出資。2023年の出資を東芝が公表。 出典
2022-09
受賞
JST、NEDO「大学発ベンチャー表彰2022 アーリーエッジ賞」 出典
2022-05
資金調達
金額は非公表。株式会社オキサイド 出典
2021-04
資金調達
シード。金額は非公表。インキュベイトファンド株式会社 出典

提携先・顧客

実証
ソフトバンク株式会社 都内の商用光ファイバー約16 kmで量子もつれ伝送の実用環境試験を開始。 出典
実証
株式会社オプテージ 大阪中心部の商用光ファイバーを用い、光位相安定化技術を実証。 出典
共同開発
株式会社東芝 量子中継技術を用いた長距離QKDの方式・実現性を共同研究。 出典
共同開発
三菱電機株式会社 量子コンピューター間接続技術の研究開発と実用環境での接続実証に参加。 出典
共同開発
クオンティニュアム株式会社 複数量子デバイスを実用環境で接続する7者共同研究に参加。 出典
共同開発
慶應義塾大学 複数量子デバイスの接続実証を目指す7者共同研究に参加。 出典
残りの4件を表示
共同開発
三井物産株式会社 複数量子デバイスの接続実証を目指す7者共同研究に参加。 出典
共同開発
国立大学法人横浜国立大学 量子中継・量子応用技術の研究と複数量子デバイス接続実証に参加。 出典
共同開発
国立大学法人横浜国立大学 量子もつれ生成・量子中継の研究成果を共同で発表。 出典
資本提携
株式会社東芝 東芝のCVCを通じて出資。2023年の出資を東芝が公表。 出典

特許

5 件 出典
Google Patentsの出願人検索を行い、2026-04-21時点でLQUOM INC名義の公報9件・5ファミリーという公開集計を参照。個別に確認した代表公報をipに記載。
主な分野量子通信システム、量子もつれ共有・中継、量子もつれ光源、光学デバイス
海外出願True
JP2024064849A 量子もつれ光源およびその制御方法、並びに量子通信システム LQUOM株式会社、国立大学法人横浜国立大学 / 出願中(Google Patents表示) 出典
JP2024064848A 量子通信システム、制御方法および中継ノード LQUOM株式会社、国立大学法人横浜国立大学 / 出願公開。現状の登録状況は未確認。 出典
JP2023168926A 量子もつれを共有するシステム LQUOM株式会社 / 出願公開。対応する日本登録公報あり。 出典
WO2023223949A1 System in which quantum entanglement is shared LQUOM株式会社 / PCT出願は終了表示。各国移行出願あり。 出典
WO2025121155A1 Quantum entangled photon pair generation device LQUOM株式会社 / 出願中(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員28名 出典
資本金1億円(2026-10時点) 出典
公式サイトlquom.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-12-31—-3,682万円—2.57億円 出典
2022-12-31—-3,775万円—5,307万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
横浜国立大学 横浜国立大学との共同研究により、量子もつれ生成手法を発明したと発表。 出典
共同研究
横浜国立大学 量子中継および量子応用技術に関する7者共同研究契約に参加。大学が保有する技術を基に量子中継装置を開発すると説明。 出典
共同研究
慶應義塾大学 複数の量子デバイスの実環境接続実証に向けた7者共同研究契約に参加。 出典
大学との関係
横浜国立大学 公式サイトと採用ページで横浜国立大学発スタートアップと説明。大学発ベンチャーの正式認定や施設入居の区分は確認できず。 出典

出資者(公開情報で確認できた16社)

事業会社(CVCを含む) 6独立系VC 4銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:30件
法人番号:4020001134568
内容の誤りを知らせる