遺伝子を組み込んだ神経幹細胞で、脳腫瘍の治療を目指す

ゲノム編集で自殺遺伝子を組み込んだiPS細胞を神経幹細胞に分化させ、脳腫瘍への抗がん剤送達や脳損傷の再生医療を目指す技術。

株式会社iXgene 慶應義塾大学発 / 東京都 新宿区 / 2020年設立
研究発の技術 iPS細胞 ゲノム編集 神経幹細胞 遺伝子細胞治療 自殺遺伝子 再生医療
実用化の段階
研究実証販売
会社が紹介する動物モデルでの非臨床試験結果がある一方、IXG-001は非臨床開発段階とされ、販売・臨床試験開始は確認できなかった。
1製品
4提携・顧客
2特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

細胞治療では、安定した品質と十分な細胞数の確保、移植細胞の腫瘍化リスクが課題。脳腫瘍向け遺伝子治療では、治療用遺伝子を腫瘍部位へ届けることも課題。

どう動くか

脳腫瘍や損傷部位に移動する性質を持つ神経幹細胞を、iPS細胞から作製する。悪性脳腫瘍向けでは、細胞に導入したCD-UPRT遺伝子が、投与されたプロドラッグ5-FCを抗がん剤5-FUに変換し、腫瘍近傍で作用させる。自殺遺伝子は移植細胞が腫瘍化した場合に排除する安全機構も兼ねる。会社は、ゲノム編集で遺伝子を特定部位に導入し、発現を安定させることを特徴としている。

できるようになること

会社は、再発性悪性脳腫瘍の局所治療や脳損傷の再生医療への応用を目指している。実現すれば、腫瘍近傍で抗がん剤を産生する治療や、損傷部位に移動する神経幹細胞を利用した治療につながるとしている。

技術の出自:慶應義塾大学医学部・脳神経外科学分野の研究成果。慶應義塾大学発ベンチャーとして創業。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 再発・初発の悪性脳腫瘍、特に再発膠芽腫に対する局所化学療法
  • 外傷性脳損傷や脳梗塞に起因する脳機能障害の再生医療

優位性の主張

会社の主張
iPS細胞から治療用神経幹細胞を作製することで、品質の安定と商業規模での大量製造が可能になるとしている。 出典
会社の主張
自殺遺伝子をゲノム編集で導入し、移植細胞が腫瘍化した場合にプロドラッグで排除できる安全機構を備えるとしている。 出典
会社の主張
会社が紹介する非臨床結果では、マウスモデルで治療用NSC投与群9例中3例に腫瘍の完全消失があったとしている。動物モデルの結果であり、ヒトでの有効性を示すものではない。

製品・サービス

実証
IXG-001

ゲノム編集iPS細胞由来の治療用神経幹細胞候補。再発膠芽腫の局所治療を目指す。

これまでの歩み 新しい順

2024-12
共同開発
C4U株式会社:CRISPR-Cas3遺伝子編集技術に関する共同研究契約を締結。 出典
2024-10
海外プログラム
米国:厚生労働省委託の海外展開促進アクセラレーションプログラム「Direct Flight」のPhiladelphia Program参加者として掲載。 出典
2024-02
提携
慶應義塾:自殺遺伝子導入iPS細胞特許の事業化に向けた独占ライセンス契約。 出典
2023-10
共同開発
慶應義塾大学:悪性脳腫瘍治療薬候補の非臨床試験等を共同実施。 出典
2023-01
資金調達
シリーズA(第三者割当増資)。6億円。株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、MSFキャピタルパートナーズ合同会社、グリーンコア株式会社 出典
2020-10
資金調達
シード。金額は非公表 出典

提携先・顧客

共同開発
慶應義塾大学 悪性脳腫瘍治療薬候補の非臨床試験等を共同実施。 出典
共同開発
住友ファーマ株式会社 慶應義塾大学と3者で有効性・安全性の非臨床試験等を実施。 出典
共同開発
C4U株式会社 CRISPR-Cas3遺伝子編集技術に関する共同研究契約を締結。 出典
提携
慶應義塾 自殺遺伝子導入iPS細胞特許の事業化に向けた独占ライセンス契約。 出典

特許

2 件 出典
会社公式サイトの沿革に記載された2件のPCT出願番号を起点にGoogle PatentsとJ-GLOBALを確認。国内外の各国移行・登録を含む特許ファミリー数。
主な分野多能性幹細胞由来神経幹細胞、ゲノム編集による自殺遺伝子導入、脳腫瘍・中枢神経系疾患向け細胞製剤
海外出願True
JP7150233B2「多能性幹細胞を用いた自殺遺伝子脳腫瘍治療薬」 慶應義塾 / 登録・有効(Google Patents表示)。iXgeneは慶應義塾から関連特許の独占ライセンスを取得。 出典
WO2019098361A1/PCT/JP2018/042629「多能性幹細胞を用いた自殺遺伝子脳腫瘍治療薬」 慶應義塾 / 国際出願は ceased 表示。国内移行先の法的状態は国ごとに異なる。 出典
特許第7680047号/PCT/JP2021/013834「ゲノム編集多能性幹細胞を用いた治療薬」 慶應義塾 / 日本で特許登録。国際出願はGoogle Patentsで ceased 表示。 出典
WO2021201100A1/PCT/JP2021/013834「ゲノム編集多能性幹細胞を用いた治療薬」 慶應義塾 / 国際出願は ceased 表示。米国・中国・欧州等に各国移行の記録あり。 出典

会社の規模

資本金9,000万円(2026-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトixgene.inc
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-2.05億円—1.91億円 出典
2024-12-31—-1.69億円—3.8億円 出典
2023-12-31—-8,020万円5.33億円5.39億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
慶應義塾大学 住友ファーマ、慶應義塾大学との三者間共同研究契約を締結。会社公式の沿革に記載。 出典
大学との関係
慶應義塾大学 慶應義塾大学医学部発スタートアップと公式に紹介されている。認定ベンチャー称号、施設入居、大学出資・ライセンスの事実は今回確認できず。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1大学系(大学VC・大学) 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:4010401150265
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