ゲノム編集でGABAを蓄えるトマトなどの品種を開発する

CRISPR/Cas9などのゲノム編集で植物の遺伝子を改変し、GABA高蓄積トマトをはじめ、有用形質を持つ農作物の品種開発を行う。

サナテックライフサイエンス株式会社 筑波大学発 / 東京都 港区 / 2018年設立
研究発の技術 ゲノム編集 CRISPR/Cas9 植物バイオテクノロジー 品種改良 GABA 高シスリコピン
実用化の段階
研究実証販売
高GABAトマトは2021年9月に青果販売を開始し、家庭菜園用苗や加工品も販売されたと会社が公表している。
5製品
4提携・顧客
1特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の高GABAトマトでは、水ストレスを与える栽培に手間がかかり、収量も少なくなることが課題と会社は説明する。また、メロンは収穫後の追熟が速く、日持ちや長距離輸送が難しい。

どう動くか

GABA高蓄積トマトでは、GABA合成酵素GADの自己阻害に関わる部分をゲノム編集で改変し、通常時にも酵素が働きやすくなるようにしている。会社は、従来の水ストレスを利用する方法に比べ、栽培時のストレスなしでGABAを蓄積できると説明する。2026年発表の次世代系統では複数遺伝子を同時に改変。別のメロン開発ではiPB法を適用して成熟関連遺伝子を不活化した。

できるようになること

高GABAトマトは、少量でGABAを摂取しやすい生鮮食品として販売されている。会社は、長持ちメロンの実用化により食品廃棄の抑制や遠隔地流通・海外輸出を目指すとしている。

技術の出自:筑波大学 生命環境系・植物ゲノム編集/品種改良研究。戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)での研究成果を活用。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 高GABAトマトの生鮮食品・加工食品
  • 家庭菜園用トマト苗
  • 機能性表示食品
  • 有用形質を持つ農作物の品種改良
  • 保存性向上による農産物の長距離流通・輸出

優位性の主張

会社の主張
会社FAQは、GADの自己阻害領域を改変し、ストレスを与えずにGABA合成酵素を活性化して高GABAトマトを作出したと説明する。 出典
大学の発表
筑波大学は、CRISPR/Cas9で作出した高GABAトマトについて、通常の4~5倍のGABAを蓄積したと紹介している。 出典
第三者の評価
特許庁の調査報告は、シシリアンルージュハイギャバを日本で最初に届出されたCRISPR/Cas編集食品、世界で初めて市販されたCRISPR/Cas編集トマト品種として記載している。 出典
会社の主張
会社は、CRISPR/Cas9を使い、GABA高蓄積とシスリコピン蓄積を一つのトマト系統で実現したと発表している。 出典

製品・サービス

販売中
シシリアンルージュハイギャバ

ゲノム編集でGABAを高蓄積させたトマト品種。青果、ピューレー、家庭菜園用苗を販売。 出典

一般消費者、家庭菜園利用者
販売中
シシリアンルージュハイギャバ家庭菜園用苗

GABA高蓄積トマトを家庭菜園で育てるための苗。 出典

家庭菜園利用者
研究段階
GABA高蓄積トマト(系統#206-4等)

既存系統と同様のGABA高蓄積形質を持つトマト系統。届出・品種改良や親系統利用に関する公表あり。 出典

種苗・農業関連事業者
研究段階
高GABA・高シスリコピントマト系統

CRISPR/Cas9で複数遺伝子を同時に改変した次世代トマト。食品・生物多様性の届出を完了したと発表。 出典

種苗・農業関連事業者
研究段階
長持ちメロン

iPB法で成熟関連遺伝子を不活化し、保存性と食べ頃調整性を高めたマスクメロン。 出典

農業生産者、流通・輸出事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-08
規制・認証
高GABA・高シスリコピントマト系統(消費者庁および農林水産省への届出プロセス完了と会社が発表。) 出典
2026-05
海外
カナダ:GABA高蓄積トマト(#87-17)について、カナダ保健省による届出確認を発表。 出典
2026-05
規制・認証
GABA高蓄積トマト(系統#87-17)のカナダでの食品扱い(Health Canadaの透明性イニシアチブに基づく確認を完了し、非新規植物育種製品リストに掲載と会社が発表。) 出典
2026-01
共同開発
農研機構:筑波大学とともにiPB法を用いた長持ちメロンを開発。 出典
2026-01
規制・認証
長持ちメロン(関係省庁への届出と品種登録を今後進め、約3年後の商業化を目指すと会社が発表。) 出典
2025-11
海外
シンガポール:ゲノム編集高GABAトマトについて、シンガポール食品庁のプロセス完了を発表。 出典
2022-11
提携
消費者庁:関連会社が機能性表示食品として届出番号H617の受理を公表。 出典
2022-11
規制・認証
シシリアンルージュハイギャバ機能性表示食品(消費者庁が届出番号H617を受理。届出者はパイオニアエコサイエンス株式会社。) 出典
残りの3件を表示
2021-09
販売提携
パイオニアエコサイエンス株式会社:高GABAトマトの青果・加工品・苗の販売を担当。 出典
2020-12
共同開発
筑波大学:GABA高蓄積トマトを共同開発。研究成果を事業化。 出典
2020-12
規制・認証
GABA高蓄積トマト(系統#87-17)食品としての届出(2020年12月に食品として届出、農林水産省へ情報提供。会社発表では遺伝子組換え食品には該当しない扱い。) 出典

提携先・顧客

共同開発
筑波大学 GABA高蓄積トマトを共同開発。研究成果を事業化。 出典
販売提携
パイオニアエコサイエンス株式会社 高GABAトマトの青果・加工品・苗の販売を担当。 出典
共同開発
農研機構 筑波大学とともにiPB法を用いた長持ちメロンを開発。 出典
提携
消費者庁 関連会社が機能性表示食品として届出番号H617の受理を公表。 出典

特許

1 件 出典
公開ウェブ検索とJ-GLOBAL、Gビズインフォを確認した範囲で、同社を筑波大学と共同出願人とする植物のGABA含有濃度向上に関する案件を1件確認。Gビズインフォの対象期間(2013~2022年)表示は特許0件・商標81件であり、全期間の件数ではない。
主な分野植物のGABA含有量向上、植物の遺伝子・品種改良
γ-アミノ酪酸の含有濃度が向上された植物及びその製造方法 国立大学法人筑波大学、サナテックライフサイエンス株式会社 / 出願・権利状況は参照ページから確認できず 出典

会社の規模

従業員7名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトsanatech-seed.com/ja

大学との関係

大学の認定
筑波大学 筑波大学発ベンチャーとして承認。大学の発表では、ゲノム編集技術による種子・作物の生産販売を事業概要としている。 出典
共同研究
筑波大学 大学の研究センター資料に、サナテックシードのゲノム編集植物開発に関する特別共同研究事業が記載されている。 出典
共同研究
筑波大学 公式会社概要で、機能性を付与した新品種開発に向け筑波大学との共同研究を継続していると説明。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

サナテックシード株式会社(旧:パイオニアエコサイエンス株式会社)
事業会社(CVCを含む) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:4010401137642
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