水に溶けやすく安定させた脂質を、化粧品や食品の原料にする

天然脂質cPAとその誘導体を用いる技術。水溶性・安定性を高めたNcPAを化粧品・食品原料として製造し、合成誘導体2ccPAを医薬品候補として開発する。

SANSHO株式会社 お茶の水女子大学発 / 東京都 中央区 / 2008年設立
研究発の技術 環状ホスファチジン酸 環状リゾホスファチジン酸Na リン脂質 酵素合成 化粧品原料 医薬品開発
実用化の段階
研究実証販売
NcPA原料の販売と2025年発売のクリームがある一方、医薬品候補は臨床試験または研究段階で、承認・上市の公表は確認できない。
4製品
3提携・顧客
6特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

cPAの水への溶けにくさや安定性、量産上の課題に対応し、化粧品・食品原料として供給すること。また、cPA誘導体を変形性関節症や肺線維症などの治療薬候補として開発すること。

どう動くか

cPAは生体内にも存在する環状リン脂質。SANSHOは、リン脂質に酵素を作用させる製法などで環状リン酸脂質を作り、水に溶けにくい性質を補うナトリウム塩として精製・安定化する製法を開発したと説明している。別の合成誘導体2ccPAは医薬品候補で、膝の変形性関節症の台湾臨床試験や、肺線維症を対象にした研究が公表されている。

できるようになること

原料事業では化粧品・食品・医薬部外品への利用を広げ、医薬品候補が実用化すれば変形性関節症や肺線維症の治療選択肢となる可能性がある。後者は臨床開発・研究段階であり、承認・上市実績は確認できない。

技術の出自:お茶の水女子大学理学部の細胞生物学分野における環状ホスファチジン酸(cPA)の研究成果を基盤とする。医薬品候補の肺線維症研究では徳島大学大学院医歯薬学研究部の呼吸器・膠原病内科と共同研究。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 化粧品原料
  • 食品原料
  • 医薬部外品添加剤
  • 全身用化粧品
  • 変形性膝関節症治療薬候補
  • 肺線維症治療薬候補
  • 緑内障・眼圧上昇の治療または予防に関する研究

優位性の主張

会社の主張
自社特許・ノウハウに基づきNcPAを安定化・高純度化し、大量製造工程を確立したと説明している。 出典
会社の主張
2ccPAの肺線維症治療剤としての特許査定を2026年6月に受けたと発表している。 出典

製品・サービス

販売中
NcPA(環状リゾホスファチジン酸Na)原料

cPA由来の化粧品・食品原料。化粧品原料は医薬部外品添加剤としての許可取得も公表。 出典

化粧品会社、食品会社、医薬部外品関連事業者
販売中
エヌシーピーエー・クリームα

NcPAを配合した全身用エイジングケアクリーム。140g。 出典

一般消費者
実証
SSO-001(2ccPA)

変形性膝関節症を対象にした2ccPAの医薬品候補。台湾でPhase IbおよびIIa試験が完了したと発表。 出典

製薬企業、変形性膝関節症の患者
研究段階
SSI-002(2ccPA)

肺線維症を対象とする2ccPAの医薬品候補。徳島大学と研究を進め、2026年に治療剤特許の査定を公表。 出典

製薬企業、肺線維症の患者

これまでの歩み 新しい順

2025-10
規制・認証
医薬部外品製造販売業許可(2025年10月に再取得した旨を会社が公表。) 出典
2025-06
提携
株式会社ノブレス:エヌシーピーエー・クリームαの製造販売元。 出典
2025-03
規制・認証
2ccPAの米国・台湾INDおよび台湾臨床試験(変形性膝関節症)(米国・台湾でIND取得を会社沿革に記載。台湾Phase Ib・IIa試験完了を公表。医薬品承認・上市は確認できない。) 出典
2024-01
販売提携
Orient EuroPharma Co., Ltd.:2ccPAの開発・商業化について、日本を除くアジア地域の独占的権利を供与。 出典
2022-04
共同開発
徳島大学:2ccPAを用いた肺線維症研究を共同実施し、学会発表。 出典
2020-02
規制・認証
NcPA化粧品原料の医薬部外品添加剤としての許可(会社が2020年に取得を公表。医薬品そのものの承認ではない。) 出典
2019-05
資金調達
シリーズA。金額は非公表。ニッセイ・キャピタル株式会社 出典
2017-04
海外
米国:2カルバ環状ホスファチジン酸の臨床試験開始について、米国FDAからINDを取得したと会社沿革に記載。 出典
2013-10
海外提携
台湾:2013年にOrient Europharma Co., Ltd.へ2カルバ環状ホスファチジン酸を導出。台湾で変形性膝関節症を対象とした臨床試験を実施し、Phase IIaは2025年3月に終了したと会社沿革に記載。 出典

提携先・顧客

販売提携
Orient EuroPharma Co., Ltd. 2ccPAの開発・商業化について、日本を除くアジア地域の独占的権利を供与。 出典
共同開発
徳島大学 2ccPAを用いた肺線維症研究を共同実施し、学会発表。 出典
提携
株式会社ノブレス エヌシーピーエー・クリームαの製造販売元。 出典

特許

6 件 出典
会社名・英語名とcPA関連語でGoogle Patents、会社発表を検索し、会社のcPA関連特許として確認できた代表的な6件。大学名義の基本特許は別途記録。網羅的な件数ではない。
主な分野環状ホスファチジン酸ナトリウムの製造・結晶化、変形性関節症治療、肺線維症治療、眼圧低下・緑内障、化粧品組成物・美容方法
共同出願人大塚化学株式会社
海外出願True
WO2019117187A1 / JP7222551B2 — 環状ホスファチジン酸ナトリウムの製造方法 SANSHO株式会社 / 日本登録(JP7222551B2)。中国登録(CN111788312B、2024-02公表)。米国・欧州・韓国等にも出願。 出典
US9085593B2 — Therapeutic agent for arthrosis SANSHO Co., Ltd. / 米国登録。Google Patents上の法的状態はActive。 出典
US10774100B2 — Crystal of cyclic phosphonic acid sodium salt and method for manufacturing same SANSHO株式会社、大塚化学株式会社 / 米国登録。 出典
JP7736256B2 — Cyclic phosphatidic acid-containing composition and cosmetic method SANSHO株式会社 / 日本登録、Google Patents上の法的状態はActive。 出典
残りの3件を表示
WO2024117128A1 — Intraocular pressure lowering agent, and agent for treating or preventing glaucoma or ocular hypertension SANSHO Co Ltd / 国際出願公開。 出典
特願2022-565405 — Therapeutic Agent for Pulmonary Fibrosis SANSHO株式会社 / 2026-06-16に特許査定を受領したと会社が公表。 出典
JP2008081580A — 環状ホスファチジン酸誘導体を含む鎮痛剤 お茶の水女子大学 / 大学名義の関連基本特許。日本・米国・欧州等の登録情報が大学資料に記載。 出典

会社の規模

資本金6,735万円(2025-12-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトc-pa.jp

大学との関係

共同研究
お茶の水女子大学 同大学の研究成果・知的財産を基盤に会社を設立。会社と大学の共同研究が行われ、2013年4月には会社などの支援による寄附研究部門が開設された。 出典
ライセンス
お茶の水女子大学 大学と会社が出願人となった共有特許があり、会社側にライセンス権を設定した旨が特許庁の事例資料に記載されている。 出典
共同研究
徳島大学 大学院医歯薬学研究部の呼吸器・膠原病内科と、肺線維症を対象とする共同研究を開始したと会社沿革に記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

銀行・金融機関系 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:4010001114843
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