樹液由来の香り成分で、ハチを殺さずに遠ざける

樹液由来の香り成分などを用い、スズメバチの接近・攻撃行動を一時的に抑える忌避剤と、ミツバチの行動を制御する製品技術。

株式会社KINP 高知大学発 / 高知県 高知市 / 2016年設立
研究発の技術 バイオ 害虫忌避 昆虫行動制御 香気成分 養蜂 生態系保全
実用化の段階
研究実証販売
スズメバチサラバは2018年4月に発売、ビーサイレントも販売中で、公式サイトに価格と販売先が掲載されている。据置型は試験販売段階。
3製品
6提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

スズメバチによる刺傷被害を抑えながら、殺虫剤でハチを殺すことに伴う生態系への影響も減らすこと。養蜂時のミツバチ管理も対象とする。

どう動くか

高知大学の研究では、クヌギの透明樹液に含まれる2-フェニルエタノールがオオスズメバチに嫌悪行動を起こさせることを見いだし、類縁成分のベンジルアルコールなどを使った忌避剤に展開しました。製品は香り成分を噴霧し、ハチを殺さずに遠ざけたり、攻撃性を一時的に弱めたりするものです。据置型は有効成分を徐放させる設計です。会社は、既存の殺虫剤のようにハチを殺さずに被害を抑える点を特徴として説明しています。

できるようになること

会社・大学・公的機関は、スズメバチを殺さずに人や養蜂への被害を抑えることを目指すと説明しています。農林水産省は、スズメバチを生態系の一員として残すことで、農林業害虫の抑制や農薬使用量・環境負荷の低減につながる可能性を紹介しています。

技術の出自:高知大学のスズメバチが嫌う香り成分の解明研究。高知県の産学官連携事業では高知県紙産業技術センターも参画。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • アウトドア・山林作業時のスズメバチ忌避
  • 自治体・学校・病院・施設でのハチ被害対策
  • 養蜂時のスズメバチ対策
  • 養蜂時のミツバチの巣箱点検
  • 養蜂施設でのスズメバチ被害を抑える据置型装置

優位性の主張

会社の主張
会社は、殺虫ではなく忌避によってスズメバチを殺さずに遠ざけ、攻撃性を弱める製品だと説明している。 出典
第三者の評価
農林水産省の紹介記事は、同社製品をオオスズメバチを含むスズメバチを殺さずに忌避できる製品として紹介している。 出典
会社の主張
会社は、据置型が有効成分の徐放により数か月間オオスズメバチの被害を防ぐ装置だと説明している。詰め替え液1本で約3か月とするが、設置条件で変動する。 出典

製品・サービス

販売中
スズメバチサラバ

香り成分を噴霧し、スズメバチ類などを殺さずに忌避するスプレー。100mlと300ml。 出典

個人、養蜂家、自治体、林業・電力・アウトドア関連事業者など
販売中
ビーサイレント

フェニルメタノールなどを用い、養蜂時にミツバチの攻撃性を一時的に抑える水煙・スプレー剤。 出典

養蜂家
試験導入
スズメバチサラバ 据置型

有効成分を徐放させ、設置場所でスズメバチ被害の抑制を目指す装置。 出典

養蜂家、屋外施設・事業者など

これまでの歩み 新しい順

2023-12
販売提携
株式会社秋田屋本店:ビーサイレントとスズメバチサラバを販売。 出典
2023-12
顧客
中部電力株式会社:同社グループのスズメバチ対策品に選定されたとKINPが公表。 出典
2020-09
販売提携
高知県内の量販店(ハマート、マルニ):スズメバチサラバの店頭販売を開始。 出典
2020-07
販売提携
株式会社モンベル:2020年に一部店舗でスズメバチサラバを販売。 出典
2020-02
受賞
四国地域イノベーション創出協議会「2019イノベーション四国顕彰事業・第24回四国産業技術大賞 優秀革新技術賞」 出典
2019-01
受賞
高知県「第33回 高知県地場産業大賞 奨励賞」 出典
2018-03
受賞
四国アライアンス「第1回 四国アライアンスビジネスコンテスト 優秀賞」 出典
2018-02
助成
一般財団法人高銀地域経済振興財団「高知県内大学等の研究技術を活用する事業者への助成」 出典
2017-05
海外特許
米国、欧州、中国、オーストラリア、韓国ほか:会社のQ&Aは米国を含む世界7か国・地域で特許を取得済みとしている。国際特許ファミリーの記録にも米国、欧州、中国、豪州、韓国への出願が掲載されている。 出典
2017-04
共同開発
高知大学:忌避剤を利用するミツバチ保護装置等の共同研究。 出典

提携先・顧客

共同開発
高知大学 忌避剤を利用するミツバチ保護装置等の共同研究。 出典
共同開発
高知県紙産業技術センター 高知県の産学官連携事業でミツバチ保護装置等を共同開発。 出典
販売提携
株式会社モンベル 2020年に一部店舗でスズメバチサラバを販売。 出典
販売提携
株式会社秋田屋本店 ビーサイレントとスズメバチサラバを販売。 出典
顧客
中部電力株式会社 同社グループのスズメバチ対策品に選定されたとKINPが公表。 出典
販売提携
高知県内の量販店(ハマート、マルニ) スズメバチサラバの店頭販売を開始。 出典

特許

2 件 出典
Google PatentsでKINP名義の独立した発明として確認したものはスズメバチ忌避剤と侵入防止装置の2件。JP/WO等の同一ファミリー公報は重複計上せず。高知県資料は国内取得2件・海外取得8件・海外出願2件と報告しており、ここでの確認件数は全保有件数を意味しない。
主な分野香気成分によるスズメバチ忌避、ハチの行動・攻撃性の制御、養蜂施設の侵入防止
海外出願True
特許第6699002号「スズメバチ科ハチ忌避剤」 国立大学法人高知大学、株式会社KINP / 登録(Google Patents表示ではActive) 出典
WO2017082108A1「スズメバチ科ハチ忌避剤」 株式会社KINP / 国際公開。Google Patents表示の法的状態はCeased。各国の対応出願は個別に登録あり。 出典
特許第7269632号「侵入防止装置」 株式会社KINP / 登録(Google Patents表示ではActive) 出典

会社の規模

資本金400万円(2026-10時点) 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトkinp-chem.co.jp

大学との関係

共同研究
高知大学 会社沿革によると、高知大学・高知県立紙産業技術センターとミツバチ保護剤の開発に向けた取り組みを開始。会社は大学発ベンチャーとして設立したと紹介している。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:3490001008453
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