三つの歯車で小型化し、ロボットに強い力を伝える減速機

福島大学の技術シーズをもとにしたクラウン減速機構と立体カム機構。小型ロボット向け減速機や電動グリッパに製品化されている。

株式会社ミューラボ 福島大学・鶴岡工業高等専門学校発 / 福島県 福島市 / 2015年設立
研究発の技術 ロボティクス 精密減速機 クラウンギア 立体カム 電動グリッパ メカトロニクス
実用化の段階
研究実証販売
会社は2021年に減速機・電動グリッパを自社製品として発売し、2024年にCROWN ROBOXGEARブランドを開始したと公表している。
3製品
5提携・顧客
3特許
6出資者

しくみ

解こうとしている課題

小型ロボットや精密機器では、限られた空間で大きな力と精密な位置決めを実現しにくい。小型化と低バックラッシュを両立する伝動機構を提供する。

どう動くか

クラウン減速機はロータ、ステータ、出力の3つの剛体歯車で構成する。モーターの回転をロータの歳差運動に変え、歯数の違うステータとの噛み合いで減速して出力する。立体カム機構は三次元のカム面とフォロアで回転を開閉運動に変え、グリッパの指を動かす。会社は小型・高トルク・低バックラッシュを特徴としている。

できるようになること

小型・軽量な減速機やグリッパをロボット、医療機器、産業装置などに組み込み、装置の小型化や狭い場所での作業を支援する。会社は将来のロボット・宇宙関連機器への応用も掲げている。

技術の出自:福島大学 共生システム理工学類を中心とする大学発技術シーズ。立体カム機構とクラウン減速機の研究開発には鶴岡工業高等専門学校も関与。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 産業用ロボット・ロボットハンド
  • FA機器・半導体製造装置
  • 医療機器・高度医療機器
  • 民生機器
  • 廃炉用ロボット
  • 住宅用窓の回転蓋機構
  • ロケット・人工衛星

優位性の主張

会社の主張
外形寸法30mmタイプで定格トルク3Nm、瞬時最大トルク45Nmを掲げている。性能値は製品ページ記載の仕様。 出典
会社の主張
同サイズ比でトルク2倍と主張。比較対象や試験条件の詳細は製品ページに記載されていない。 出典
第三者の評価
福島県の展示会資料は、30mm試作機でバックラッシュ0.05度を達成したと紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
CROWN ROBOXGEAR

3つの歯車による超小型精密減速機。中実、中空、ギアードモーターなどの型式を展開。 出典

ロボット、FA装置、半導体製造装置などの機器メーカー
販売中
μ dynamics Gripper(ミューダイナミクス グリッパ)

立体カム機構とクラウン減速機を組み合わせた小型電動グリッパ・ロボットハンド。 出典

ロボット・FA機器、医療機器などのメーカー
販売中
立体カム機構

回転を小型機器の開閉・揺動動作に変える三次元カム機構。グリッパなどに採用。 出典

ロボット・機器メーカー

これまでの歩み 新しい順

2026-06
助成
令和8年度 Go-Tech事業採択。中小企業庁 出典
2026-02
海外プログラム
ドイツ:JETRO主催のJ-StarX Local to Global Successコース海外渡航に採択され、ミュンヘンでのプログラムに参加。 出典
2026-02
助成
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(19次締切)。749万円。中小企業庁 出典(Gビズインフォ)
2025-10
海外プログラム
米国:JETROのBoston Robotics Programに参加。ボストンでの活動後、海外顧客とのやり取りが増え、複数顧客に製品紹介・交渉中と報じられた。 出典
2025-01
助成
福島県「令和7年度ロボット関連産業基盤強化事業「外形32mm以下 減速比100のクラウン減速機の開発」採択」 出典
2024-09
資金調達
スター精密株式会社等からの資金調達。1.5億円。スター精密株式会社 出典
2021-04
共同開発
国立大学法人福島大学:クラウンギア減速機構の特許を共同出願。技術シーズの大学。 出典
2021-01
受賞
福島民報社「第6回ふくしま産業賞 特別賞」 出典
残りの7件を表示
2019-10
資金
ふくしま夢の懸け橋ファンド等からの資金調達。3.2億円。ふくしま夢の懸け橋投資事業有限責任組合、福島信用金庫、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 出典
2019-03
資金調達
増資。1.2億円 出典
2018-10
共同開発
信濃工業株式会社:三次元カムを備えるハンド機構の特許を共同出願。 出典
2017-02
資金調達
増資。7,500万円 出典
2016-06
資金調達
設立後の資金調達。金額は非公表。三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社スカイスターファイナンス、株式会社東邦銀行 出典
2016-01
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業 採択」 出典
2012-10
助成
科学技術振興機構(JST)「大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)関連の事業化支援」

提携先・顧客

顧客
株式会社LIXIL パノラマウィンドウ「SEAMLESS」の回転蓋機構にCROWN ROBOXGEARを採用。 出典
販売提携
オリムベクスタ株式会社 立体カム機構とクラウン減速機を搭載した電動グリッパを販売。 出典
共同開発
信濃工業株式会社 三次元カムを備えるハンド機構の特許を共同出願。 出典
共同開発
沖マイクロ技研株式会社 ロボットハンドの共同研究・開発について福島県資料に記載。 出典
共同開発
国立大学法人福島大学 クラウンギア減速機構の特許を共同出願。技術シーズの大学。 出典

特許

3 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号別特許情報(出願日2013〜2022年の収録範囲)で特許3件。Google Patentsで代表的なクラウン減速機・カム機構の公報を追加照合。
主な分野クラウンギア減速機構・動力ユニット、三次元カムを備えるハンド機構、精密動力伝達・ロボット機構
共同出願人信濃工業株式会社、国立大学法人福島大学
海外出願True
JP6948483B1 / JP2022161698A「クラウンギア減速機構及び動力ユニット」 株式会社ミューラボ、国立大学法人福島大学 / 登録済み(Google Patents記載) 出典
EP3486043B1「Cam-type hand mechanism」/日本出願 JP6634059B2 株式会社ミューラボ、信濃工業株式会社 / 欧州特許登録・有効(Google Patents記載) 出典
特願2016-034839「クラウンギア減速機構」 株式会社ミューラボ、国立大学法人福島大学 / 公報情報で出願を確認。登録状況は今回確認した資料では不明。 出典

会社の規模

従業員10名(2026-06-15時点) 出典
資本金4,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmu-lab.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-4,710万円—2.41億円 出典
2024-03-31—-4,535万円—1.49億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
福島大学 2015年4月に福島大学が認定した初の大学発ベンチャー。大学の研究室が有するロボットハンド等の技術を事業化している。 出典
大学の施設
福島大学 本社所在地として福島大学ベンチャー・インキュベーションルームを記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた6社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1銀行・金融機関系 3その他・不明 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:3380001025352
内容の誤りを知らせる