蛍光撮影で細胞ごとの分泌を追い、機能を調べる

生きた細胞の分泌物を単一細胞ごとにリアルタイムで画像化するLCI-Sと、時間変化を手掛かりに細胞を選別・回収する技術群。

株式会社ライブセルダイアグノシス 東京大学・九州大学発 / 埼玉県 朝霞市 / 2019年設立
研究発の技術 バイオイメージング 単一細胞解析 全反射蛍光顕微鏡 蛍光免疫測定 マイクロ流体 細胞分泌解析
実用化の段階
研究実証販売
Live Fluorospotは公式ページで顕微鏡搭載モジュールとして販売中とされ、製品賞の受賞も公表されている。
3製品
3提携・顧客
4特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

細胞集団の平均値や測定時点の結果だけでは見落とす、細胞ごとの分泌の時刻・量や一過性の反応を捉え、機能の違いを調べる。

どう動くか

LCI-Sは、細胞が分泌したサイトカインや抗体などを蛍光サンドイッチ免疫測定で捉え、全反射蛍光顕微鏡のエバネッセント光でガラス表面近くに捕捉された分子を撮影します。細胞ごとの分泌の時刻や量を追跡できます。関連技術のTDCSSは、細胞の反応や形態などの経時変化を見て選別し、Live Cell Collectorはピエゾ駆動で微量液を制御して細胞を回収します。

できるようになること

患者由来細胞の応答や細胞製剤の機能を直接評価し、精密医療、治療法の選択、医薬品・食品の免疫毒性評価、細胞機能研究に活用することを目指す。

技術の出自:東京大学 先端科学技術研究センターの分泌イメージング・光計測生命科学分野。細胞の時間変化に基づく回収技術は東京大学の研究に由来し、微量液操作技術は九州大学大学院工学研究院の研究に由来する。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 免疫細胞のサイトカイン分泌解析
  • がん細胞・免疫細胞の機能スクリーニング
  • 患者・ドナーごとの免疫応答評価
  • 細胞製剤の機能評価
  • 医薬品・食品の免疫毒性研究
  • アレルギー検査プラットフォームの開発
  • 時間変化に基づく単一細胞の選別・回収

優位性の主張

会社の主張
会社は、分泌イベントを単一細胞ごとにリアルタイムで記録し、従来のELISPOTでは困難だった分泌のタイミングと量を時系列で分析できると説明している。 出典
会社の主張
会社は、全反射蛍光法により背景を抑え、高い信号対雑音比で分泌物を観察できると説明している。 出典
会社の主張
会社は、TDCSSで反応のタイミングを踏まえて対象細胞を選び、観察情報に基づいて回収する一連の解析を可能にすると説明している。 出典
第三者の評価
ニコンの技術紹介は、LCI-Sを蛍光免疫測定と全反射蛍光顕微鏡の組合せとし、単一細胞レベルの分泌タンパク質をリアルタイムに可視化・定量する技術として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
Live Fluorospot

倒立顕微鏡に取り付けるモジュールとガラスチップで、生細胞の分泌活性を単一細胞ごとにリアルタイム計測する。 出典

大学・研究機関、製薬・細胞製剤関連の研究者
段階不明
Live Cell Scouter

細胞の分泌や形態変化などを時間軸で解析し、反応細胞の位置情報を抽出する解析支援ツール。 出典

大学・研究機関、細胞製剤・創薬関連の研究者
段階不明
Live Cell Collector

ピエゾ駆動の微量液ハンドリングで、観察中の狙った単一細胞を吸引・回収するツール。 出典

大学・研究機関、単一細胞解析・細胞製剤関連の研究者

これまでの歩み 新しい順

2026-09
共同開発
九州大学:単一細胞の回収に関する共同研究成果を公表。 出典
2026-07
助成
令和8年度 社会課題の解決に資する試作品実証補助金。公益財団法人埼玉県産業振興公社 出典
2026-07
助成
令和8年度埼玉県新技術・新製品開発支援補助金。埼玉県 出典
2026-07
助成
埼玉県「令和8年度社会課題の解決に資する試作品実証補助金事業」 出典
2026-04
受賞
りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社「第38回中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞(細胞分泌可視化モジュール「Live Fluorospot」)」 出典
2025-02
提携
株式会社ニコンソリューションズ:学会等で機器・技術の共同展示や紹介を実施。販売代理関係は確認できず。 出典
2023-07
助成
埼玉県社会課題解決型新技術・新製品開発支援事業費補助金。埼玉県 出典
2023-07
助成
埼玉県「令和5年度埼玉県社会課題解決型新技術・新製品開発支援事業費補助金(安全・簡便・高信頼アレルギー検査の開発)」 出典

提携先・顧客

共同開発
東京大学 LCI-Sや細胞分析技術を共同研究。関連特許の共同出願も公表。 出典
共同開発
九州大学 単一細胞の回収に関する共同研究成果を公表。 出典
提携
株式会社ニコンソリューションズ 学会等で機器・技術の共同展示や紹介を実施。販売代理関係は確認できず。 出典

特許

4 件 出典
Google Patents、大学・会社の公式ページおよび公的研究成果資料を社名・英語名・大学名義から検索し、関連特許を確認。4件は確認した特許権・公開案件で、網羅件数ではない。会社公式ページが未公開出願にも言及している。
主な分野単一細胞分泌物の画像解析・物質推定、細胞の時間変化情報に基づく選別・回収、微量液・細胞の分注制御、細胞および細胞関連物質の分析方法・システム
海外出願True
特許第7690166号「物質推定装置、全反射照明顕微鏡、物質推定方法およびプログラム」(特願2020-196355) 株式会社ライブセルダイアグノシス、国立大学法人東京大学 / 登録(2025-06-10) 出典
WO2024172082A1「細胞および細胞関連物質の分析方法およびシステム」(優先日2023-02-15) Live Cell Diagnosis Ltd、University of Tokyo NUC / WO公開。Google Patents上のWO手続は ceased。欧州出願EP4682514A1は公開・審査中、国内移行状況は要確認。 出典
特許第6781914号「経時変化の情報を基に細胞を回収する方法およびシステム」(国際公開WO2017126615A1) 国立大学法人東京大学 / 登録・有効(Google Patents表示)。会社は独占的実施許諾を公表。 出典
特許第7186450号「分注装置および液体の分注方法および細胞の分注方法」(WO-A1-2018/235804) 国立大学法人九州大学 / 登録。会社は独占的実施許諾を公表。 出典

会社の規模

資本金500万円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトlcd.co.jp

大学との関係

ライセンス
東京大学 東京大学が権利者の細胞回収技術について、独占的実施許諾を取得。 出典
共同研究
九州大学 LCI-Sを用いた1細胞回収技術の実証を含む共同研究成果を公表。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:3030001131730
内容の誤りを知らせる