高分子ミセルで薬を血液脳関門の先へ届けることを目指す

薬物を封入した高分子ミセルの表面に標的分子を付け、血液脳関門(BBB)を越えて脳へ届ける薬物送達技術「Brain Access®」。

株式会社ブレイゾン・セラピューティクス 東京大学発 / 東京都 文京区 / 2015年設立
研究発の技術 血液脳関門 薬物送達システム 高分子ミセル ナノ医薬 トランスサイトーシス GLUT1
2年以上、新しい発信を確認できず 公式サイトの最新掲載は2023年3月の登壇告知で、2023年のJETRO出展情報以降の活動を確認できず、登記閉鎖情報も確認できないため、公開発信が2年以上途絶えた状態と判断しました。
実用化の段階
研究実証販売
公開資料ではマウスを用いたBBB通過・脳内分布の実験結果が確認できる一方、ヒト臨床試験や承認・販売の情報は確認できず、会社もパイプラインを前臨床開発として説明している。
2製品
3提携・顧客
2特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

BBBが多くの薬物、とくに核酸医薬などの脳内移行を妨げ、脳神経疾患の薬物治療を難しくしている課題を解こうとしている。

どう動くか

薬物を高分子ミセルに封入し、表面のリガンドでBBBのGLUT1またはトランスフェリン受容体(TfR)を標的化する。受容体を介したトランスサイトーシスにより、ミセルを血管内皮細胞の反対側へ運ぶ仕組み。GLUT1経路は血糖コントロールを利用し、TfR経路は食事制限を要しないと会社は説明している。会社は、薬物の種類を替えても同じポリマー骨格を活用できるとしている。

できるようになること

会社は、低分子薬から核酸医薬、抗体、ペプチドまでを脳へ届けることで、中枢神経系疾患の治療選択肢を増やし、患者の負担を軽減することを目指していると説明している。

技術の出自:東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科と東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の共同研究成果。東京大学のナノ材料工学と東京医科歯科大学の神経科学を組み合わせた研究。JST「オープンイノベーションによる新しいライフケア社会の創出」COIプロジェクトとの関連が会社から説明されている。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 脳腫瘍
  • 神経変性疾患
  • 中枢神経系疾患
  • 疼痛
  • 中枢神経系感染症
  • 低分子薬・核酸医薬・抗体・ペプチドの脳内送達

優位性の主張

会社の主張
GLUT1経路では、血糖コントロールをした条件で脳毛細血管内皮細胞へのGLUT1発現を利用し、投与量に対する輸送効率が最大6%に達すると会社は説明している。 出典
第三者の評価
TfRリガンド修飾ミセルを用いた試験薬Aの動物試験で、同一用量の薬物単独投与と比べ、脳内薬物濃度の時間積分値が1,300倍だったと川崎市の拠点紹介資料が報告している。試験薬Aの前臨床データであり、臨床効果を示すものではない。 出典
会社の主張
会社は、TfR経路は食事や血糖コントロールの影響を受けず、多様な薬物モダリティに応用できるプラットフォームだと主張している。 出典

製品・サービス

実証
Brain Access®

受容体標的リガンド修飾ミセルで薬物をBBB越しに脳へ送達するプラットフォーム。 出典

製薬会社、バイオテクノロジー企業、大学・研究機関
研究段階
中枢神経系疾患向け自社パイプライン

Brain Access®を用いた治療薬候補の研究開発。公開ページでは個別候補名や開発段階の詳細を確認できない。 出典

これまでの歩み 新しい順

2022-09
受賞
Hello Tomorrow Japan「Hello Tomorrow Japan Challenge 2022を通過し、Asia Pacific Summitに進出」 出典
2021-07
資金調達
3億円。東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、株式会社ファストトラックイニシアティブ 出典
2019-04
海外拠点
米国:会社沿革に2019年4月、マサチューセッツ州ボストンに米国子会社を設立したと記載。 出典
2018-08
資金調達
6.45億円。東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、株式会社ファストトラックイニシアティブ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2018-08
資本提携
UTokyo Innovation Platform株式会社:2018年の第三者割当増資の引受先。 出典
2016-03
資金調達
1.06億円 出典

提携先・顧客

資本提携
UTokyo Innovation Platform株式会社 2018年の第三者割当増資の引受先。 出典
資本提携
株式会社ファストトラックイニシアティブ 2018年の第三者割当増資の引受先。 出典
資本提携
SMBCベンチャーキャピタル株式会社 2018年の第三者割当増資の引受先。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社名・英語名および大学名義のBBB送達・核酸送達関連を検索し、確認できた関連特許ファミリー数。会社単独名義の網羅件数ではない。
主な分野GLUT1標的の薬物送達キャリア・組成物、温度感受性高分子を用いた核酸送達ミセル
海外出願True
JP6086566B2「薬物送達用キャリア、コンジュゲート、それらを含む組成物及び投与方法」 国立大学法人東京大学、国立大学法人東京医科歯科大学 / 登録後、Google Patents上では年金不納による失効表示 出典
US9937263B2「Carrier for drug delivery and conjugate, composition containing same, and method for administering same」 東京大学、東京医科歯科大学 / 登録後、Google Patents上では年金不納による失効表示 出典
EP3072506B1「Carrier for drug delivery and conjugate, composition containing same, and method for administering same」 東京大学、東京医科歯科大学 / 登録後、Google Patents上ではNot-in-force表示 出典
WO2015075942A1「Carrier for drug delivery and conjugate, composition containing same, and method for administering same」 東京大学、東京医科歯科大学 / 国際公開。Google Patents上ではWO出願はCeased表示。各国移行後の状態は国ごとに異なる。 出典
WO2016186204A1「Micelle composition for nucleic acid delivery using temperature-sensitive polymer and method for producing same」 国立大学法人東京大学 / 国際出願はGoogle Patents上でCeased表示。関連するJP・US・EP出願あり。 出典

会社の規模

従業員3名 出典
資本金1,000万円(2021-08-13時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトbraizon.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2020-08-31—-2.07億円—2.19億円 出典
2018-08-31—-9,812万円—6.21億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
東京大学 東京大学と東京医科歯科大学の共同研究成果を事業化する目的で設立されたと会社概要に記載。 出典
大学の施設
東京大学 東京大学南研究棟アントレプレナーラボへの入居を会社沿革に記載。 出典
ライセンス
東京大学 東京大学と東京医科大学が出願した特許の独占的ライセンスを保有すると会社発表のインタビュー記事に記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた3社)

独立系VC 1銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:3010001171489
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