ユーグレナを培養して成分を取り出し、ナノ繊維素材に加工する

宮崎大学由来のユーグレナ株をタンクで培養し、細胞内のパラミロンを抽出して、β-1,3-グルカンのナノファイバー(PNF)や栄養素材に加工する技術。

株式会社ユーグリード 宮崎大学発 / 愛媛県 四国中央市金生町山田井 / 2021年設立
研究発の技術 微細藻類培養 ユーグレナ パラミロン β-1,3-グルカン ナノファイバー バイオ素材
実用化の段階
研究実証販売
会社はユーグレナ・パラミロン・PNFを提供素材として掲載し、2022年にPNF販売に関する業務提携を公表している一方、Go-Tech成果紹介ではサンプル提供継続と最終製品化が課題として記載されている。
3製品
6提携・顧客
2特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

石油由来素材に代わるバイオ素材を供給し、繊維・樹脂・ゴムなどの機能向上に活用すること。PNFの普及には、疎水化処理、製造設備の大型化、原料コスト低減などが課題として挙げられている。

どう動くか

ユーグレナを糖を加えた暗環境のタンクで培養し、パラミロンを細胞内に蓄積させる。細胞を溶解してパラミロン粒子を取り出し、アルカリ溶解後に中和するとPNFが析出する。PNFは細いβ-1,3-グルカン鎖が三重らせん状に集まった繊維。会社は、独自株の高密度培養と、均一で純度の高い素材の供給を特徴としている。

できるようになること

PNFを樹脂やゴムなどに混ぜて強度や機能を高める用途が想定される。会社・公的機関は、衣料用繊維、自動車・家電部材、食品・栄養素材などへの応用を掲げている。普及時の石油由来素材の代替や環境負荷低減は、これらの説明に基づく期待であり、実現済みの効果ではない。

技術の出自:宮崎大学農学部・海洋生物環境学分野の研究成果。関連プロジェクト「ユーグレナ由来の高アスペクト比パラミロンナノファイバーの大量調製法確立と素材利用への展開」では、産業技術総合研究所の技術を基盤として共同研究。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 樹脂・ゴムの補強材
  • 衣料用繊維・不織布
  • 食品用素材・栄養素材
  • 化粧品素材
  • 自動車・家電向け部材
  • 家畜用飼料・水産資源
  • バイオエネルギー研究

優位性の主張

会社の主張
会社説明では、宮崎大学作出の独自株を高密度(100g/L)で培養でき、パラミロン粒子のアルカリ溶解と中和でPNFを得る。繊維長のばらつきが小さく、純度の高い素材を得られるとしている。 出典
第三者の評価
Go-Tech成果紹介では、5トンタンクへの培養スケールアップ、パラミロン純度95.7%・回収率96.6%、PNF収率92%を報告。各値は同プロジェクトの開発成果として公表されたもの。 出典
第三者の評価
タキロンシーアイは、PNFについて均一繊維長、高アスペクト比、リグニンフリーを特徴とし、CNFより高品質で安定した性能を持つと説明している。 出典

製品・サービス

販売中
ユーグレナ

微細藻類の培養素材。会社サイトでは乾燥粉末、栄養抽出物の提供形態を掲載。 出典

食品・栄養素材、飼料、水産資源などの事業者
販売中
パラミロン

ユーグレナが蓄積するβ-1,3-グルカンの多糖素材。会社が提供素材として掲載。 出典

機能性素材、食品、化粧品、工業材料などの事業者
販売中
パラミロンナノファイバー(PNF)

パラミロン粒子から調製するβ-1,3-グルカン繊維。樹脂・ゴム・繊維などへの添加材として展開。 出典

樹脂・ゴム・繊維メーカー、素材・部材メーカー

これまでの歩み 新しい順

2022-09
資金調達
第三者割当増資・資本業務提携。金額は非公表。西華産業株式会社 出典
2022-09
販売提携
西華産業株式会社:資本業務提携を公表し、PNF販売に関する業務提携を開始。 出典
2022-09
共同開発
関西大学:超音波キャビテーションによるユーグレナ細胞破壊の研究に協力。 出典
2022-03
資金調達
出資。金額は非公表。タキロンシーアイ株式会社 出典
2022-03
資本提携
タキロンシーアイ株式会社:出資を公表。PNFの用途開発とグループのコンパウンド事業との連携を企図。 出典
2020-09
助成
経済産業省・中小企業庁(事業管理機関:公益財団法人えひめ産業振興財団)「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)「ユーグレナ由来の高アスペクト比パラミロンナノファイバーの大量調製法確立と素材利用への展開」」 出典

提携先・顧客

資本提携
タキロンシーアイ株式会社 出資を公表。PNFの用途開発とグループのコンパウンド事業との連携を企図。 出典
販売提携
西華産業株式会社 資本業務提携を公表し、PNF販売に関する業務提携を開始。 出典
共同開発
宮崎大学 ユーグレナ株の提供や培養技術、関連製品開発で共同研究。 出典
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所 Go-Techプロジェクトでパラミロン抽出・PNF調製技術を共同研究。 出典
提携
旭化成株式会社 Go-Techプロジェクトのアドバイザーとして参加。 出典
共同開発
関西大学 超音波キャビテーションによるユーグレナ細胞破壊の研究に協力。 出典

特許

2 件 出典(Gビズインフォ)
Google Patentsで法人名義を検索して確認できた公報2件。gBizINFOの特許件数は2013〜2022年分の収録範囲に限られるため、全期間の網羅件数とはみなさない。
主な分野ユーグレナの培養方法、パラミロンナノファイバーを含む繊維用接着剤
海外出願True
JP7286183B2「ユーグレナの培養方法」 株式会社ユーグリード / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
WO2025192745A1「繊維用接着剤」 Euglead Inc. / 公開・審査中(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員14名 出典
資本金2億円(2024-09時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトeuglead.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-09-30—-5,621万円1.72億円7.27億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
宮崎大学 宮崎大学の農学部教員の研究成果に基づき起業された企業として、2022年度に宮崎大学発ベンチャーに認定された。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

タキロンシーアイ株式会社西華産業株式会社
事業会社(CVCを含む) 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:11件
法人番号:2500001023757
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